理系学部生向けガイド(事例付き):研究テーマが決まっていないのにガクチカで求められた時の対策

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  • 公開日:2024年3月10日

理系学部生が就職活動を行う際、しばしば直面するのが研究テーマや研究内容のガクチカを求められることです。しかし、学部生として就活に取り組む際に研究テーマが未定であることは少なくありません。このような場合でも、空欄のまま提出するのはもったいないことです。

 

例えば、自分が探求しようとしている研究テーマや、研究を通じて実現したい目標など、これから取り組む予定の内容を記述することも一つの方法です。この記事では、まだ研究テーマを定めていない学生向けに、どのようにガクチカを作成し、自身の可能性をアピールできるかについて、具体的な事例を通して紹介します。

目次

  • 研究テーマが決まっていない状況への対処
  • ガクチカ作成の前提となる思考プロセス
  • 探求中の研究テーマをガクチカとしてどう表現するか
  • 具体的なガクチカ作成事例
  • まとめ:ガクチカを通じて自分の価値を最大化する

研究テーマが決まっていない状況への対処

理系学部生が就職活動において研究テーマを問われることは多々ありますが、全員がその時点で明確なテーマを持っているわけではありません。早期選考の流れの中で、研究テーマが定まる前に就活を進めなければならない場合もあります。しかし、この段階で重要なのは、研究テーマの有無よりも、学生としての探求心や成長の過程をどう表現するかです。

 

ガクチカ作成の前提となる思考プロセス

ガクチカを作成する前に、自分がどのような分野に興味を持ち、どのような問題を解決したいのか、またどのようなスキルや知識を習得したいのかを整理することが重要です。まずは素直な気持ちで研究に向き合った上で、ガクチカを考えていきましょう。

注意すべき点として、「就活のため」が先行しすぎると、本来の研究に対する想いを素直に表現できなくなってしまうことです。このようなガクチカで書類通過したとしても、後々の面接で受け答えで困ってしまう事や、研究テーマを実際に選定する際の制約となりかねない事態にも繋がってしまいます。

 

探求中の研究テーマをガクチカとしてどう表現するか

研究テーマがまだ決まっていない状況でも、興味を持っている分野や解決したいと考えている問題への思考をガクチカに落とし込むことは可能です。具体的には、これまでに受講した講義や実験実習での経験などを元に、自分がどのような視点でその分野にアプローチしようとしているのか、どのような問題解決方法に興味があるのかを述べることができます。さらに、これらの経験からどのようなスキルを身につけ、将来の研究でどのように活かしていきたいのかを明確にすることも効果的です。

 

具体的なガクチカ作成事例

例えば、特定の分野における課題に興味を持ち、講義や実験実習を通して学んできた学生が、それをどのように今後の研究に活かしたいかを述べるのか、いくつか事例として記載します。

 

①水力発電の効率化に関心を持ち、それを私の研究テーマにしようと考えています。私は大学で機械工学を専攻しており、実習で扱った水の動力学とエネルギー変換プロセスの効率化に取り組む過程で、深い興味を抱くようになりました。実習においては、学んだ理論を実際に応用し、シミュレーションソフトウェアを用いた分析など取り組んでいます。研究活動は2024年4月から取り組みますが、卒業までには水力発電の効率化に関する具体的な研究提案を形成し、実験やシミュレーションを通じてその実現可能性を探ることに集中したいと考えています。

 

②まだ特定の研究テーマを決定していませんが、現在強く関心を持っているのは再生可能エネルギーシステム、特に太陽光発電の効率向上です。この分野への興味は、エネルギー資源の持続可能な利用と環境への影響を最小限に抑えることができる技術に対する需要が高まっているという現代社会の課題に直接関わるものです。講義で学んだ太陽光発電の基礎と、それを効率良くするための技術は、私が将来取り組みたい研究方向を見出すための大きなヒントとなりました。そこで、大学卒業までにはこの領域での具体的な研究プロジェクトを立ち上げ、太陽光パネルの性能向上や、システム全体の最適化に関する研究に取り組むことを目指しています。

 

③私はまだ研究テーマを絞り込んでいませんが、データサイエンスと機械学習に特に関心があります。プログラミングや機械学習に講義で取り組んだ際、大量のデータから有意義な情報を抽出し、予測モデルを構築する技術に魅力を感じました。将来的には、この分野における専門家として仕事に携わりたく、特にデータ解析と機械学習アルゴリズムの適用に関する事に取り組み、実世界の問題解決にこれらの技術を応用する方法を学びたいと考えています。また、データの可視化技術を駆使して、分析結果をより理解しやすく伝える能力も養っていきたいです。

 

まとめ:ガクチカを通じて自分の価値を最大化する

研究テーマがまだ定まっていない理系学部生でも、探求心や成長過程を効果的にアピールすることで、就職活動における自己PRの機会を最大限に活用することができます。研究テーマが決まっていない今だからこそ、自分の学びや経験を深堀りし、それを通じて得た知見やスキル、ビジョンを前向きに表現することが、有意義なガクチカを作成する鍵となります。

 

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