理系学生のための早期内定ガイド:メリット・デメリットや内定までの流れについて

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  • 公開日:2024年8月8日
  • 最終更新日 : 2024年8月9日

理系学生向けに、早期内定の獲得方法とそのメリット・デメリットについて解説します。コンサル、外資金融、テレビ局など早期内定が出ることで有名な業界もありますが、この記事ではメーカー・IT業界を前提に記述します。

早期内定とは?

理系就活における早期内定とは、通常の就活スケジュールよりも早く内定が出ることを指します。政府主導のスケジュールでは3月説明会、6月選考開始ではありますが、実態としては3月以前に内定を獲得する学生が毎年増加しています。25年卒の内定率は大学3年3月時点で40%とリクルート就職みらい研究所の調査結果も発表されました。

 

※参考記事:【26卒】理系学部生の就活スケジュールはどうなる?概要と準備内容について

 

早期内定までの流れ

企業によって流れは異なりますが、早期内定が出るまでの一般的な流れは以下の通りです。

 

1. インターンシップ参加

多くの企業が大学3年次の夏・秋・冬においてインターンシップを実施し、この参加者に対して早期選考の案内を行うことがあります。インターン期間中に企業の雰囲気や業務内容を理解し、自分に合う企業かどうかを見極めることができます。なお、採用・内定直結インターンが解禁されたこともあり、内定直結や早期選考などを表記したインターンが増加傾向です。

 

※参考記事:採用直結インターンとは?25卒・26卒から具体的に何が変わるの?

 

2. インターン終了後の選考案内

インターンシップ終了後、参加者には企業から早期選考の案内が届くことがあります。この時点で、履歴書・エントリーシートの提出や面接などが始まります。

 

3. 早期選考プロセス

通常の選考と同様に、書類選考、筆記試験、面接などが行われます。インターンでの評価が高ければ、選考がスムーズに進むこともあります。

 

4. 内定通知

選考を通過すると、早期に内定の通知が届きます。内定承諾の返答期限は企業によって異なりますが、納得できる内定まで努力するのも就活では大切です。期限は交渉の余地があることも多く、焦って返答してしまうだけは避けましょう。

 

早期内定のメリット・デメリット

メリット

  • 早期に内定を得ることで就活のプレッシャーが軽減される。
  • 内定後にじっくりと自己分析や企業研究ができる。
  • 早期内定者向けの特別な研修やイベントに参加できる可能性がある。

デメリット

  • 他の企業と比較する時間が少なくなる。
  • 早期に内定を得ることで安心しすぎて他の選考を疎かにする可能性がある。
  • 早期内定がゴールではないため、内定後もしっかりと自己分析を続ける必要がある。

 

早期内定を狙うためのポイント

1. インターンへ積極的に参加する

早期内定を狙うためには、インターンへの参加が重要です。インターン参加者限定に早期選考の案内を行う企業はメーカーやIT業界でも増加しているので、気になる企業は積極的に参加してみましょう。対面だけでなくWEB(オンライン)で参加できる企業も多いので、日々の講義・研究と両立できるよう工夫しましょう。

 

2. 自己分析、業界研究、企業研究を徹底する

これらの事前準備を徹底することで、面接で自信を持って話せるようにしましょう。せっかく早期で選考に参加しても準備不足で受け答えができないと不採用となり、再度応募することができなくなる懸念があります。早く参加することにこだわると陥ることがあるので意識しておきましょう。

 

参考記事:理系就活生のための自己分析ガイド:SWOT、モチベーショングラフ、ジョハリの窓を活用しよう

参考記事:【企業研究ガイド】IT・メーカー企業の調べ方:志望動機作成にも役立つポイント

 

3.大学内に届く募集情報を確認

特に理系の場合、多くの企業から大学のキャリアセンター・学科全体・研究室単位で求人が毎年たくさん届いています。企業も採用したい学生がいると想定する大学に届ける傾向があることから、気になる企業がないのか定期的に確認してみてください。

 

4. 逆求人(オファー型)就活サイトでスカウトを受け取る

登録するだけでインターンや個別面談のスカウトが届く逆求人サイトもお勧めです。企業はプロフィールを閲覧した上でスカウトを送信することから、表には公開していない選考ルートなどのスカウトが届くことも。

 

早期内定の注意点

早期内定を得ることは大きなメリットがありますが、注意点もあります。早く内定をもらうことがゴールではなく、入社日は通常と同じです。納得できるまで企業と向き合い、自分にとって最適な選択をすることが重要です。

 

1. 内定後も自己分析を続ける

早期内定を得た後も、自己分析を続け、自分の成長やキャリアプランを明確にしておきましょう。

 

2. 他の企業との比較を怠らない

早期内定を得た企業だけでなく、他の企業との比較も行い、本当に自分に合った企業を見極めることが重要です。

 

3. 内定辞退のリスクを考慮する

早期内定を得た場合でも、最終的に納得できない場合は内定辞退も選択肢の一つです。社会に出ると過去に内定辞退した企業と仕事や転職で縁があることは珍しくないので、自分のキャリアに対して責任を持って判断しましょう。

 

まとめ

今回は早期内定に焦点を当てて解説しましたが、多くの企業では早期選考だけで採用を完結させることはありません。大学3年3月以降にも個別説明会などを積極的に行っているので、もしスタートが遅れた場合でも焦らずに参加してください。就活は自分自身に合う企業1社と巡り合えるかどうかですので、早さだけにこだわらず、入社後に活き活きと働けるかという視点も大事にしましょう。

 

しかしながら、企業によってはインターン参加者から採用枠を充足させる事例も少なからずあります。応募者の多い人気企業や募集枠の少ない企業などはこの可能性があるので、興味のある企業は例年の採用スケジュールなど余裕もって確認するに越したことはありません。

 

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