オンライン面接とは？

オンライン面接（WEB面接）とは、パソコンやスマートフォンを使って、インターネット経由で行う面接形式のことです。例えば、最終面接は対面で実施する一方で１次面接・２次面接をオンラインで行う企業は昨今だと多い傾向にあります。

準備しておくべき機器・ツール

オンライン面接を行うには、以下の機器・ツールを用意するとスムーズに進められます。

・パソコン：ビデオ通話機能が利用できる端末を選びます。カメラの位置・性能が良いものがおすすめです。

・ウェブカメラ：パソコンに内蔵されている場合が多いですが、デスクトップPCの場合は外付けカメラを準備します。

・マイク付きイヤホン・ヘッドフォン：自分がリラックスして話せるものを選びましょう。音声の品質テストは欠かせません。

・通信環境：できるだけ安定した回線（有線LANや高速Wi-Fi）を利用します。テザリングを使う場合は、通信量や速度制限に注意が必要です。

・WEB会議システム：企業が指定するZoom、Google Meet、Teamsなどのビデオ通話ツールを事前にインストール・アップデートしておきましょう。

これらを準備しておくことで、オンライン面接における機材トラブルを最小限に抑えられます。

事前準備のポイント

オンライン面接では、自分の声や表情、周囲の環境など、すべてが画面を通して相手に伝わります。円滑にコミュニケーションを図るためにも、以下のポイントを意識しましょう。

１、インターネット環境のチェック

オンライン面接において、インターネット回線が安定しているかどうかは非常に重要です。この記事で記述することも、大前提として回線速度の安定がベースにあります。

こちらの回線が不安定で面接中に音声や画面が頻繁に途切れてしまうと、その後の対処次第でもありますが、心象がマイナスとなってしまう可能性もあります。

・Wi-Fiよりも有線LANが使えるなら、有線接続を推奨します。光回線の有線LANが一番おすすめです。

・無線の場合でも、通信速度はダウンロード20Mbps以上、アップロード10Mbps以上あると安心です。

・スマホのテザリングを利用する場合、十分なデータ通信量を確保しておきましょう。

２、面接前の確認事項

・企業情報・面接の詳細：面接の時間や使用ツールなどを事前に確認します。

・服装・メイク・髪型：オンライン面接でも基本は対面と同じ。清潔感のある服装と身だしなみを心がけます。

・質問への回答準備：よくある質問（自己紹介・自己PR・志望動機など）には短く要点をまとめて答えられるようにしましょう。

３、部屋の背景・環境整備

・静かな部屋：外部からの雑音が少ない場所を選びましょう。同居人がいる場合、面接中には静かにするよう伝達必須です。

・背景の整理：画面に映り込む範囲を整頓し、不要な物は撤去します。白や淡い色の壁ならシンプルで落ち着いた印象を与えられます。

・バーチャル背景：整理が難しい場合はバーチャル背景も選択肢になりますが、映像が乱れるかもしれない点に注意が必要です。

面接中のコツと注意点

オンライン面接では、画面越しでのコミュニケーションの難しさをカバーするために、普段以上に表情や話し方を意識する必要があります。

１、カメラ・視線の位置

・カメラを目線の高さに合わせると、対面と近い感覚で話せます。

・ノートパソコン使用時は、本体の下に台になるものを置いて高さ調整も効果的です。

・目線を下げすぎると「下を向いている」ように見えてしまうので、カメラを見る意識を持ちましょう。

・用意したメモを度々チェックしてしまうと目線の動きなどが不自然になってしまうので注意しましょう。

２、音量と声のトーン

・対面よりも声が聞こえづらい場合があるため、少し大きめの声でゆっくり話すと伝わりやすくなります。

・極度に早口にならないよう、適度な間をとって話すことを心がけてください。

・マイク付きイヤホンを使用する場合、マイクの位置は把握しておきましょう。音が遠いと言われた場合、マイクを口に近づけて話すと効果的です。

３、表情・姿勢・服装

・表情：自宅だと気が緩んでしまうかもしれませんが、表情は常に写っています。対面で話す時と同じく自然に微笑むくらいがちょうど良いです。

・姿勢：背筋を伸ばして座り、カメラに向かって正面を向くよう意識しましょう。

・服装：画面に映らない下半身も含め、きちんとした服装が無難です。万が一、立ち上がることがあっても恥ずかしい思いをせずに済みます。

４、コミュニケーションの取り方

・面接官が話している最中は相槌を入れ、適度なリアクションをとることで「話を聞いている」アピールになります。

・面接官が話している時に割り込んで話すと、お互いの音声が混じって聞こえにくくなるので避けましょう。

・長めのエピソードを話し終わった場合、「以上になります」など軽く声をかけるとスムーズです。

トラブル対応

オンライン面接は通信状況や機材の影響を受けやすいため、万が一に備えた対策も考えておきましょう。

１、ネット回線トラブル

・一度接続が切れたらすぐに再接続を試みます。再接続が少しでも苦戦しそうであれば、速やかに面接官へ電話ないしはメールで連絡します。

・回線が何度も不安定になる場合は、電話だけに切り替えられないかお願いしてみるのも選択肢です。

・急なトラブルは仕事でも度々あることなので、円滑に解消することができれば一連の対応が評価されることもあります。

２、機材トラブル

・マイクやイヤホンが突然使えなくなった場合、通話ツール内のチャット機能で一報入れましょう。

・マイクがミュートになっていないか確認し、問題なければチャットで一時退席して入りなおす旨を伝え、再接続してみるのも選択肢です。

・解決しない場合、代替手段として予備のイヤホンや、パソコンの内臓マイクなども試してみましょう。

３、予備の連絡手段を確認

・企業から送られてきた案内メールに、緊急連絡先や電話番号が記載されていないかを確認しましょう。

・トラブル時には慌てず「音声が途切れてしまったので、再接続させていただきます」と冷静に対応すれば、マイナス印象は避けられます。

※注意事項：トラブル時の対処次第でマイナス印象になることも

トラブル対処次第では好印象になることもあれば、マイナス印象に繋がってしまうこともあります。例えば無言で通話を切ってしまったり、連絡がつかないまま電話やメールも試みないなどの対応は、コミュニケーションスキルにおける懸念にもなりかねません。

まとめ

オンライン面接は、移動時間や交通費の面で魅力がある一方、画面越し特有のコミュニケーションの難しさやネット環境への依存度が高いという課題も存在します。しかし、あらかじめ機器・ツールを準備し、インターネット回線をしっかりチェックし、部屋の背景・服装・表情などを整えておけば、対面の面接と遜色ないアピールが可能です。

自宅でリラックスしながら受けられるのもオンライン面接の良さです。各種ポイントを押さえて準備すれば、面接官に好印象を与え、スムーズに選考を進めることができるでしょう。ぜひ今回の内容を参考にして、オンライン面接を自分の味方につけてください。