理系就活生のOB・OG訪問ガイド:探し方や訪問時の質問内容など徹底解説!

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理系学生が就職活動においてOB・OG訪問を活用するのは、業界や企業のリアルな情報を得るために有効な手段の1つです。本記事では、OB・OG訪問の具体的な方法やスムーズに進めるポイントを解説し、最後に注意点をまとめています。就職後の目標、企業研究、志望動機等をより深めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

理系OB・OG訪問のメリット

就職活動の中でも、企業で働いている先輩から直接話を聞ける機会は貴重です。理系学生の場合、技術職や研究開発職の働き方をイメージしやすくなるのがOB・OG訪問の大きなメリットです。

 

・リアルな業務内容の把握:技術職や研究開発職の実際の仕事内容、1日のスケジュールを具体的に知ることができる。

・学部や専攻の活かし方を知る:自身の専攻分野がどのようにプロジェクトで活きるのか、先輩の経験談を通じて理解を深められる。

・職場の雰囲気を知る:理系出身の先輩視点で現場の雰囲気や社風を聞くことができる。

・研究との両立、大学院進学との違い:学部卒・院卒でのキャリアパスの違いを知り、自身に合った道を検討しやすくなる。

 

OB・OGの探し方

OB・OG訪問をスムーズに行うには、誰がどの企業にいるのかを把握し、連絡を取る必要があります。理系学生におすすめの探し方を以下にまとめました。

 

・研究室のネットワーク:所属する研究室の指導教員、もしくは学科ごとの就職担当教員を通じて卒業生を紹介してもらうのは効果的。特に理系分野では研究室経由で企業とのパイプがあることも多く、OB訪問の名簿を持っている場合がある。

・大学のキャリアセンター:卒業生の名簿やデータベースを管理している場合が多く、希望の企業に在籍している先輩を紹介してもらえる可能性がある。

・企業のOB・OG訪問制度:企業の新卒採用サイト上で「OB・OG訪問受付」や「先輩社員に聞いてみよう」といったコーナーを設けていることがあり、設計・生産技術・ITエンジニア・データサイエンティストなど特定の職種を指定できることもある。

・部活サークルや研究室の先輩:卒業前に親交のあった先輩に連絡してみるのも手。オープンに話してもらいやすい利点がある。

・OB訪問アプリ:出身大学や専攻を検索してコンタクトを取る方法。ただしアプリ経由だと大学や企業を介さないため、有益な情報が得られにくいことも。理系だと上記のように安心できる手段が充実しているので、OB訪問アプリは最終手段に留めるくらいでも問題無い。

 

連絡・アポイントの取り方

OB・OG訪問の連絡を取る際は、失礼のないようにメールや電話でしっかりとアポイントを取るのが基本です。

 

・自己紹介を簡潔に:自分の学部・学科、志望業界、連絡をした目的を明確に伝える。

・アポ先の負担を減らす:日時や場所の候補を複数提示し、相手が選びやすい形にしておく。

・やりとりは誠実・迅速に:返事が来たらできるだけ早く返信し、当日までの流れをしっかり確認する。

 

訪問時の質問内容

せっかくOB・OG訪問を行うからには、説明会やパンフレットでは得られない、理系学生ならではの疑問や不安を解消することが大切です。

あらかじめ質問リストを作成しておくと、限られた時間の中でも必要な情報を効率よく得ることができます。

 

・具体的な業務内容:研究・開発プロジェクトの進め方、使用技術やツール、チーム構成など

・大学で学んだ知識の活かし方:学部卒と院卒における仕事の違い、専攻科目がどのように実務に反映されているかなど

・キャリアパス:入社後の研修制度、異動や海外赴任のチャンス、どのような目標を掲げる人が周囲にいるのかなど

・社風や職場環境:チーム内のコミュニケーション、他の部署との交流、実際に使ったことのある福利厚生など

 

上記は代表的な質問ですが、他にも自分が気になることがあれば気兼ねなく聞いてみましょう!

参考記事:【質問集】エンジニアにOB訪問!キャリア形成、技術、仕事内容についてどんな質問をすればいいの?

 

注意点(目的、時間、場所など)

OB・OG訪問を行う際に、特に理系学生が気をつけておきたいポイントを整理しました。

 

  • 目的を明確にする:
    「何を知りたいのか」「どんな情報を得たいのか」を事前に考えておかないと、漠然とした話で終わってしまいがちです。専門的な疑問や就活の不安をピックアップして整理しましょう。
  • 時間厳守:
    OB・OGの方は多忙なスケジュールの中で時間を割いてくれています。訪問の場合は約束の時刻より5〜10分前に到着する、オンラインの場合は事前に接続テストをしておくなど、遅刻とならないよう対応しましょう。
  • お礼の気持ちを忘れずに:
    訪問やオンラインミーティング後は必ずお礼のメールを送り、感謝を伝えるのがマナーです。得られたアドバイスが自分のキャリアにどのように役立ちそうか、一言添えると印象が良くなります。
  • 守秘義務・企業情報:
    OB・OGから聞いた内容はあくまで個人的な体験談や社内での実情です。企業戦略に関わるような情報や個人情報を第三者に漏らすのは厳禁。礼節をわきまえて、参考情報として取り扱いましょう。
  • セクハラ・パワハラへの対処:
    万が一、不適切な言動をされたり不快に感じた場合は、その場で話題を切り上げ、大学のキャリアセンター、信頼できる教員に相談してください。自分が安心できる環境でOB・OG訪問を進めることが大切です。

 

OB・OGにこだわらない就活

OB・OGがいない企業であっても、やりがいのある仕事や魅力的な環境が見つかることは珍しくありません。そうした企業については、OB訪問に固執する必要はなく、インターンシップや会社説明会などを活用して直接話を聞くのがおすすめです。

 

また、理系学部就活サイト「リケイマッチ」を利用すれば、大学の名簿に載っていないような成長企業からスカウトを受け取るチャンスもあります。OB・OG訪問だけに限らず、こうしたサービスも活用して、広く情報収集を行ってみましょう。

 

まとめ

理系OB・OG訪問は、研究や技術の現場をリアルに感じ取るための絶好の機会です。大学のキャリアセンターや研究室のネットワークなど、理系ならではのルートをフル活用すれば、より有益な情報を得られる可能性が高まります。

 

訪問前には自分の目的を明確にしておき、どんな内容を質問したいかを事前にリストアップして臨みましょう。訪問後は必ずお礼を伝え、得られた知見を今後の就活にしっかり活かすのがポイントです。

 

OB・OG訪問が難しい企業でも、インターンや説明会の参加、理系就活サイトの利用を通して多角的に情報収集を続けていけば、企業研究や志望動機がより具体的になり、自分に合ったキャリアパスを見つけやすくなります。

 

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