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2025年3月26日(更新:2025年3月26日)
理系の就職活動では「メーカーの親会社」だけでなく、そのグループに属する「子会社」への就職も選択肢として挙がることが多いです。どちらも技術開発や製造に関わる場面があり、一概にどちらが良い・悪いということではありません。この記事では、理系学生に向けて、メーカーの親会社と子会社での働き方の違いや魅力を、事例を交えながら解説します。
親会社と子会社の基本的な関係
メーカーにおける親会社と子会社とは、文字通り「グループ企業同士」の関係を指します。
・親会社
製品の企画・開発や全体的な戦略立案、マーケティングなどを担う中心的な企業。
・子会社
親会社から出資を受けており、部品やサービスを提供する専門会社、または特定分野に特化した開発・製造・販売を行う企業など、役割はさまざま。親会社のように、独自の製品を企画から製造まで担うことも珍しくない。
子会社の独立度合いは企業によって異なり、自由度を持って独自の事業を展開しているところもあれば、親会社の方針に合わせて動くところもあります。理系学生が活躍できる領域も企業によって大きく変わってきます。
親会社の特徴と魅力
・全体戦略への関与
親会社では、商品や技術の企画立案、全社的な研究開発戦略などに携わる機会が多いです。自社ブランドを牽引する立場として、大きなプロジェクトに参加できる可能性もあります。
・知名度や規模の大きさ
大手メーカーの「○○本体」に所属することで、ブランド力が活かせる場面も多いです。設備投資や研究開発にかけられるリソースが潤沢なケースが多く、先端技術に触れられる機会も豊富です。
・職種やキャリアパスの幅広さ
研究開発だけでなく、生産技術、品質管理、企画など、部門が多岐に渡るため、様々な職種に挑戦しやすいという魅力があります。大規模な組織だからこそローテーションも活発で、職務範囲を広げながらキャリア形成が可能です。
子会社の特徴と魅力
・専門性が高い
子会社は特定の製品や技術分野に特化して事業を行うことが多く、自分の専門スキルを活かせる機会が豊富な場合があります。
・自由度や裁量が大きい
親会社からの出資を受けつつも、子会社独自の文化やフラットな組織体制が整っているところでは、自分のアイデアを実装しやすい環境にある場合があります。
・コミュニケーションが近い
組織規模が比較的小さい子会社では、部署間や上司との距離が近く、意思決定が迅速に進むことも魅力です。開発におけるアイデアが通りやすいと感じる声も一定あります。
事例紹介:親会社と子会社、それぞれの働き方イメージ
【事例1:自動車・自動車部品メーカー】
・親会社(自動車開発)
車両全体のデザインや搭載技術の決定、グローバル戦略などを担い、実験や走行試験も大規模に行う。多くの部署があり、理系の研究職・開発職・生産技術職など職種が幅広い。子会社だけに限らず様々なサプライヤーと取引しており、全体的な取りまとめも担っている。
・子会社(自動車部品開発)
自動車に必要となるブレーキや制御ユニットなどの開発に特化し、車両の特定機能(例:先進運転支援システムなど)を高度化。自動車部品は自社ブランドであり、親会社だけに限らず世界中の自動車メーカーへ提供されている。技術的に深い領域を突き詰めたい理系学生に魅力がある。
【事例2:家電メーカー】
・親会社(総合家電開発)
冷蔵庫やエアコン、洗濯機など幅広い製品群を扱い、グローバルでのブランド力を活かした戦略を組む。研究所を多数抱え、大学との共同研究も活発。
・子会社(ソフトウェア開発やIoT専門会社)
家電製品のIoT化、アプリ連携機能などをメインに開発。自動化やネットワーク技術に注力しており、親会社とはまた違ったスピード感でプロジェクトを進めるケースもある。
親会社と子会社は同じ企業グループであっても、異なる事業領域や製品に向き合うことも珍しくありません。自分のやりたいことと会社の取り組みが合っているかは1つの鍵になります。
■補足事項
親会社と子会社の特徴は、一括りに説明することが難しいくらい企業グループによって異なる点が多いです。
例えば、親会社の方が給与が高いと言われることもありますが、親会社と子会社で独自の評価基準があることや、子会社の方が平均給与が高い企業グループなど、事例としても存在します。
そのため一括りに判断せず、企業ごとにリサーチすることは欠かせません。
まとめ
メーカーの親会社は全体的な商品戦略やブランド、研究開発の大枠をリードし、子会社はより特化した技術や製品分野にフォーカスして開発を進めているケースが多いです。理系学生にとっては、どちらも専門スキルを活かせる場として十分なチャンスがあります。
いずれにしても、最終的には企業グループごとの事業領域、業務内容、働き方などをしっかり調べることが大切です。採用ページや会社説明会・インターンシップなどで情報を集め、自分の理系スキルを最大限活かせる環境かどうか見極めてみてください。