理系就活の面接準備:対面とオンライン面接直前に確認すべきことは?


就活の面接、特に理系学生にとっては「研究」「技術」「専門性」を伝える場。それと同時に、“社会人としての印象”も問われる重要な選考ステップです。この記事では、理系学生向けに「面接前に確認しておくべきこと」を対面とオンラインの観点から解説します。面接の準備を万全に整えたい方は、ぜひ最後まで読んでチェックリストとして活用してください。

面接で“話す内容”の準備:想定質問と逆質問

1. 自己紹介・自己PRは“ストーリー仕立て”が◎

「所属・研究テーマ・性格」などを簡潔にまとめがちな方も多いですが、経験ベースで語ることで、より印象的な自己紹介になります。

 

例:私は〇〇学部で環境エンジニアリングの研究を行っています。研究では排水処理技術の効率化を目指し、試験条件を何度も変更しながら最適化に取り組みました。試行回数は80回以上に及びましたが、その探究心と粘り強さは御社の開発職でも十分に活かせると考えています。

 

〇「内容」→「経験」→「学び」→「自分の強み」として結びつけることで、納得感が高まります。

 

2. 研究内容や志望動機の要約を「3パターン」用意する

面接での説明をスムーズにするため、短いパターンから長めのパターンまでを準備しましょう。

 

・ 「1分パターン」…自己紹介で活用

Point:簡潔に自分の研究と志望動機を伝える。

例: 私は〇〇大学で、電気自動車用の次世代電池材料の研究をしています。特に、バッテリーの寿命を延ばす新しいナノ材料の開発に取り組んでおり、電池の性能向上を目指しています。

 

・「3分バージョン」…研究概要を聞かれたときに活用

Point:研究の背景や目的を簡潔に説明する。

例:私の研究は、電気自動車向けのリチウムイオン電池に使われる新材料の開発です。現在の電池は寿命が短く、充電時間が長いという課題があります。私は、新しいナノ材料を使用し、電池の性能向上を目指しています。直近の実験結果としては、電池の寿命が20%向上しましたが、現在も更なる向上に向けて取り組んでいます。

 

・「深掘り対応」…専門的な質問に備える

Point:研究の詳細やデータを説明できるように準備する。

例:この研究では、ナノ材料の電気伝導性を評価しました。使用した材料は〇〇ナノ粒子で、電池の寿命が20%延びました。この結果を基に、新しい合成方法を模索しています。

 

〇「背景 → 課題 → アプローチ → 結果 → 応用可能性」の流れで話すと、論理的に伝わりやすいです。

 

3. よく聞かれる質問と回答準備

質問例と対策ポイント

 

・研究テーマの選定理由は?:きっかけ+自分の関心を明確に

・チームでの経験・苦労は?:チーム全体だけでなく、自分自身の行動や思考を明確に!

・志望動機は?:企業の事業×自分の専門・強みを繋げるなど

・入社後にやりたいことは?:実際のプロジェクトに関連づけると◎

 

4. 逆質問は“技術への関心”を伝えるチャンス

逆質問は、「質問をする」という行動を通じて、企業への関心の深さや自分で考え、行動できる能力をアピールするチャンスです。

 

逆質問の具体例

・「御社の〇〇プロジェクトでは、若手社員がどのような役割を担当しているでしょうか?」
・「メカやエレキなど、他部署と仕事で連携する機会は多いですか?」
・「アカデミアと共同研究を行う場合、企業内での役割や連携の仕組みはどうなっていますか?」

→ 企業研究に基づいた質問だと、説得力が格段にアップします!

 

【対面面接】当日までに確認すべきこと

対面では、言葉以外の印象(所作・身だしなみ・表情)も評価に直結します。

 

1. 前日までの持ち物チェックリスト

・履歴書、エントリーシート、成績証明書など(提出書類として指定がある場合のみ)
・筆記用具、メモ帳
・腕時計(特に筆記試験やグループディスカッションでは重宝)

 

2. 会場アクセスと時間管理・Googleマップで建物の外観も事前確認

・遅延を見越し、15〜20分前には最寄りに到着
・駅〜会場までの道をストリートビューでシミュレーション
→ 面接会場が複数ある企業では、「ビル名」「フロア」まで確認必須!

 

3. 身だしなみと持ち物の“最終チェック”・髪型、寝ぐせ、爪、靴の汚れまで確認

・スーツは前日夜にアイロン・ホコリ取りを済ませる
・においにも注意(昼食のニオイ移りなど)
→ ハンカチ/消臭スプレーを携帯すると安心!

 

4. 所作・表情・話し方の事前練習

・入室→挨拶→着席までの流れを軽くシミュレーション
・話すときは“目線・姿勢・声の大きさ”を意識
・緊張しやすい人は「一呼吸おく」練習をしておく
→完璧には出来なくても、努力の姿勢は伝わる!

 

【オンライン面接】当日までに確認すべきこと

画面越しでは、“伝え方”と“環境”があなたの印象を左右します。

 

1. 通信・ツール・機材の事前チェック

・Zoom/Teamsなど指定ツールを最新バージョンに
・通信環境は安定性重視(Wi-Fiより有線が◎)
・カメラ・マイクの動作確認(前日夜&当日朝に)
→ビデオ会議テストサイトでの事前確認がおすすめ!

 

2. カメラ映り・画角・目線の調整

・カメラ位置は顔の中央・目線と水平に(PCの下に本を敷くと調整しやすい)
・表情が見えるよう、顔が明るくなるようにライト調整
・「画面」ではなく「カメラ」を見ると、目線が自然に感じられる
→ 画角が広すぎて部屋が映り込まないように注意!

 

3. 背景と周辺環境の整備

・白壁 or バーチャル背景(シンプル・社名などないもの)
・映り込む私物・論文・個人情報に注意
・椅子の後ろが見える場合、整理整頓された印象を意識
→ 背景に研究室のホワイトボードが映るのはNG(未公開研究リスク)

 

4. 面接中の工夫と資料の配置

・逆質問の際のメモは画面の外/横に設置
・手元にメモ帳とペンを準備し、適度にメモを取ると好印象
・資料を見ながら話す場合は「目線がブレすぎない」工夫を
→質疑応答もメモを見ながら話す様子は筒抜けになりがち。自分の言葉で話そう!

 

5. “音”と“邪魔”のリスク管理

・スマホ、PCの通知はすべてOFF(おやすみモードなど)
・家族、同居人に「この時間は静かにしてもらう」連絡を
・宅配便、チャイム、生活音のリスクにも配慮
→ドアに「面接中:静かにお願いします」などのメモ貼りも効果的!

 

まとめ

面接では、「話す内容の質」と「受け答えの印象」の両方が重要です。理系学生は、研究内容や専門性を就活でアピールできる強みがありますが、伝え方や準備に少し工夫を加えることで、さらに良い印象を与えることができます。

オンライン面接と対面面接、それぞれの特徴を把握して準備することで、リラックスして自分の力を発揮できます。面接の場は、自分の強みを伝えるチャンス。準備を整え、自分らしく堂々と挑みましょう。

 

メーカーやIT系の成長企業が積極利用中!理系就活サイト「リケイマッチ」