【理系就活】最終面接で不採用になる実際の理由って?5名の最終面接官へヒアリングを実施

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最終面接まで進んだのに不採用。理系就活生が経験するこの悔しさの背景には、一体どんな理由があるのでしょうか。理由が分からずもどかしさが残る声が多いことから、今回当社で正直な理由をヒアリングしました。

今回は最終面接担当者5名(匿名)にヒアリングし、「最終面接で不採用となった背景」をご紹介します。ここで紹介する理由が全てではないですが、自分に当てはまると感じた場合は対策に役立ててください。

最終面接で不採用になった5つのケース

役員、事業部長など最終面接を担当した皆様から不採用となった事例を伺いました。それぞれ実際の声をご紹介します。

 

Case 1|書類の不備&ごまかし癖(メーカー・事業部長)

履歴書の写真でネクタイが曲がっており、文章も誤字・脱字がある。顧客に対して重要な資料作成等も行うことが多く、仕事でも同様の不備が起きるリスクを感じることから第一印象で懸念のあるスタートへ。

不採用の決定打となったのは「当社の企業理念のどこに共感したのか」と質問した際、当社では掲げていない企業理念や、それに紐づくエピソードを語り出す場面があったこと。その直後に指摘すると記憶が曖昧とのことだが、「覚えていないことは素直に話していただき、何がキッカケで志望することになったのか」を語ってもらえれば、書類不備も払拭して合格ラインだった。

 

Case 2|オンライン面接で“カンペ依存”が丸分かり(SIer・役員)

役員との最終面接をオンラインで実施。カメラ目線が定まらず、質問を投げると画面外の資料を見ながら回答を繰り返す様子が顕著に。違和感を持ったことから、テンプレでは回答できない質問を投げかけると、これまでと一変して返答に詰まり、ズレた返答が来ることが続いた。自分の言葉で話せないと判断し、見送りへ。

 

Case 3|緊張のあまり一次評価を再現できず(IT・役員)

一次・二次面接では緊張する素振りもあったが、学生レベルとは思えない技術スキルや深い議論ができることから高評価だった。だが、最終面接ではこれまで以上に緊張が目立ち、深い議論どころか浅い回答で終わることが続いた。

当社の開発は、メンバーマネジメントや外部に対するプレゼンをすることも多く、「本番耐性も含めて採用判断する以上、最終で実力が出せないと厳しい」と判断し、残念ながら見送りにせざるを得なかった。

 

Case 4|志望動機の熱量不足(メーカー・人事部長)

これまでの面接で、コミュニケーション能力や成長性などは合格水準を満たしていた。だが、志望動機が同業他社であれば同じことが言えてしまう内容に終始しており、内々定を出したところで辞退となる可能性を高く感じてしまった。同時に最終面接を実施した他の候補者が非常に高い熱意であったことから、比較評価で見送りとなった。

 

Case 5|周囲と馴染めるか確信できず(IT・役員)

受け答えから優秀な学生であり、これまでの面接で高い評価であったことが納得できた。ただ、採用担当者から申し送り事項として「何があっても考えを曲げない印象があり、チームに馴染めるのか不安要素があります。この点も踏まえて見極めをお願いします」と伝達が有り、この点を注意深く見るようにした。

企業によっては高い評価で内定を出すであろう印象だが、当社としては一連の対話からこの懸念を拭うことができず、メンバー間の衝突などに繋がる懸念もあり、見送りとした。

 

“最終見送り”となったポイント

これらの5つのケースから、最終見送りとなったポイントを整理しました。

 

・誠実さと精度

書類の小さなミスやごまかしの姿勢は、事業リスクと直結。

・自分の言葉で話す力

オンラインでも対面でもテンプレ回答はすぐバレる。

・本番耐性

最終面接のような緊張するのも無理はない場で、実力を発揮できるか。

・志望度・熱意

実力が同等なら、最後は熱意やカルチャーフィットで決定することも。

・協働適性

専門スキルだけでなく、チームで成果を上げられるかを見極め。

 

上記は今回のケースをもとに整理したことであり、実際は企業によって評価が異なることから、「これらが完璧であれば大丈夫!」と断言できないのが最終面接の難しさでもあります。

企業によっては「チームワークは苦手でも、突出した個性があれば歓迎」等と考える場合もあり、自分が志望する企業の特性を見極めることが重要です。

 

 

理系学生ができる最終面接対策

・書類は提出前にチェック必須。誤字脱字ゼロを徹底。

・分からない質問は「存じません」と素直に伝え、素直に聞く姿勢や別のアピールを模索。

・オンライン面接では、「視線をまっすぐ」等、画面越しの見られ方も意識。

・役員面接を想定し、教授や先輩に役員役を依頼した模擬練習を実施。

・志望動機は、「その企業にしか言えないこと」等、具体的で説得力のあるエピソードを。

 

もちろん、企業によって面接形式や評価基準はさまざま。自分の志望する企業に応じて、臨機応変な対策が重要です。

 

まとめ

最終面接は就活生にとって説明会、書類選考、1次面接など積み重ねてきたからこそ挑戦できる最後の選考です。

一次・二次での高評価があっても、誠実さ・自分の言葉・本番耐性・熱意・協働力など、その企業が重視することで不安を感じさせる瞬間があれば、評価が一転して不採用となってしまうこともゼロではありません。

「最終までくれば合格が貰えるだろう」と油断せず、これまで以上に対策を徹底し、万全の状態で挑みましょう!

 

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