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2025年4月25日(更新:2025年4月25日)
就職活動で避けて通れない「Webテスト」。「SPI」や「玉手箱」など、名前は知っていても、いざ受けるとなると不安を感じる方も多いのではないでしょうか。特に講義や実験に追われる中で、十分な対策時間を取れずに本番を迎えてしまうケースも少なくありません。
この記事では、代表的なWebテストの種類と特徴を整理しつつ、理系にありがちな得意・不得意に向き合った対策のコツを解説します。
Webテストとは
Webテストとは、企業にエントリーした後、自宅やテストセンターなどで受ける筆記試験のこと。学力を測るというよりも、応募者をふるいにかける「足切り」の意味合いが強く、ここで結果を出せないと面接にすら進めないこともあります。特に理系の学部生に多いのが、「数学は得意だけど、国語や英語はちょっと自信がない…」という声。
とはいえ、Webテストは出題形式に慣れることが最重要なので、ポイントを押さえて練習すれば誰でも十分に対策可能です。「苦手意識」より「慣れ」で勝負しましょう!
主要Webテストの種類と特徴
Webテストにはいくつかの種類があり、企業によって使われている形式が異なります。ここでは、理系学部生にとって主要なテストと、それぞれの特徴・対策ポイントを解説します。
◆ SPI(エスピーアイ)
最もよく使われている定番のWebテストで、大手・中小や業界を問わず多くの企業で導入されています。自宅受験とテストセンター受験の両方があり、就活の早い段階から準備しておきたいテストです。
・出題内容: 言語(国語系)、非言語(数学系)、英語、性格検査
※理系の強みが活きるポイント
非言語分野は中学〜高校レベルの数学が中心。割合・損益算・速さ・図形など、日頃から計算に強い理系学生には有利です。論理パズルやグラフの読み取り問題も多く、「数的処理」「論理的思考力」を活かせるテストです。
◆ 玉手箱(たまてばこ)
主に大手企業が採用時に使用しており、自宅受験型とテストセンター型があります。時間制限が厳しく、解決力だけでなくスピードも重要であることが特徴です。
・出題内容: 計数、言語、英語、性格検査
※理系の強みが活きるポイント
計数分野ではグラフや表を読み取り、計算する問題が出題されます。素早く正確に計算する力、情報処理力が求められるため、理系の得意分野がそのまま活かせます。時間内に解き切る練習がカギです。
◆ TG-WEB(ティージーウェブ)
大手企業で導入されることが多く、問題の難易度がやや高め。パズル的な問題や論理推論が出題され、初見では戸惑う学生も少なくありません。
・出題内容: 言語、計算、英語、性格検査
※理系の強みが活きるポイント
計算や推論問題は、パズルや暗号好きなタイプの学生にとっては楽しめる内容。最初は難しく感じますが、出題形式に慣れることで得点アップが見込めます。特に“考え方のパターン”を掴むことが重要です。
◆ その他(CAB・GABなど)
特定の業界や職種で使われるテスト。特にIT・エンジニア職では「CAB(キャブ)」が使われることがあります。
CABの特徴(理系向け):
計算問題・暗号解読・命令表に従った処理など、論理的思考力が問われます。
プログラミング的思考や、素早く正確にルールを読み解く力が武器になります。
【全てのWebテストに共通するポイント】
高得点を取るコツ
◎とにかく「慣れ」が勝負
・どのテストも、形式と時間配分に慣れればグッと点数が伸びます。
・分からない問題は理解できるまで解説を読み込み、1人で解けるようになったか再チェック。
・SPIや玉手箱などは公式問題集・模試サイトで練習を重ねましょう。
◎理系の強みを活かす!
・計算・論理は武器:「グラフ」「パズル」等は大学受験や講義で数学に触れてきた強みを生かせます。
・時間配分に注意:“じっくり考えすぎる”のは要注意。足切りライン突破のため、時にはパスすることも大事です。
・国語や英語も怖がらない:問題自体は中高レベルがほとんどなので、復習や問題集の繰り返しで対策できます。
◎周囲の理系学生に“差”をつけるコツ
・自分の弱点を把握:「数学は得意だけど国語に自信がない」なら、そこを集中的に演習する。
・制限時間つきで練習:本番は時間との勝負。ダラダラ解かずに“試験環境”を再現しておくのが重要。
・面倒くさがらずに過去問や模試を解く:特にSPIや玉手箱は、出題パターンが似ているので繰り返し練習が効果的。
よくあるQ&A
Q. 数学は得意だけど、言語分野が心配です…
→ 練習を重ねてパターンを掴めば、点数は上がります!短文問題や並び替えは、コツさえ押さえればOK。まずは問題形式に慣れることから始めましょう。
Q. Webテストの点数はどれくらい重要?
→ 足切りに使われるケースがほとんど。企業によっては基準点が高い場合もあるので油断は禁物です。特に大企業や人気企業ほど注意!
参考記事:理系就活でもSPIって重要?企業の評価基準や対策について
Q. 模試や問題集はやっぱり必要ですか?
→ 必要です!Webテストは「知識」よりも「慣れ」がモノを言う試験。SPIや玉手箱は特に出題パターンが決まっているため、模試や市販の問題集で形式に慣れるのが得点アップの近道です。
Q. 英語の問題が出ると聞いて焦っています…
→ 企業やテストによりますが、基礎的な単語・文法・読解力が中心です。TOEICレベルの難問ではないので、対策すれば十分カバー可能。まずは中高の復習と、頻出問題の傾向を掴むことから始めましょう。
Q. 理系だけど数学が苦手で困っています。
→ 理系学生でも、実は数学が苦手な人は一定数います。その際は理系だからと割り切らずに、計数問題もたくさん解いて慣れることや”答えを読んでもわからない”をなくすために「自分で解く→解説を理解できるまで読む→自分で解く」を繰り返していきましょう。
Q. 言語や計数で解説を読んでもわからない問題があります。
→ 読み込んでも理解できない場合、そのままにせず大学教員や友人など他の人に質問してみることをおすすめします。自分が理解できるまで教わることも方法の1つ。ただ、聞ける人が身近にいない場合はChatGPTに細かく質問し続けてみるなど工夫してみましょう。
Q. 満点を取るまで粘る必要はありますか?
→ いいえ。多くの企業では正答率60%以上あれば足切りを突破できるので、この水準で安定すれば面接対策を重視しても大丈夫です。Webテストはあくまで通過点であり、最終的には面接が内定を左右することがほとんどです。
Q. 性格検査の注意点は?
→ 嘘をつかずに、思ったことを素直に答えることが大事です。性格検査は同じような質問が散らばっている背景として、「回答から虚偽性はどれくらいあるのか?」も検査に含まれているためです。性格検査で合否を決める企業は多くはありませんが、虚偽性が出てしまうと足切りにする企業もあるので、素直に答えていきましょう。
Q. 技術系の職種であれば、点数が低くても足切りされない?
まとめ
Webテストは、選考における最初の関門ですが、事前の準備と“慣れ”で十分に突破できます。理系ならではの論理力・計算力は大きな強み。さらに、自分の弱点にもきちんと向き合うことで、選考にも自信を持って臨めるようになります。
得意は伸ばし、苦手は慣れでカバー。苦手分野は余裕持って対策しておき、正答率60%を1つの目安として対策していきましょう。内定の決め手は面接がほとんどなので、SPIにこだわりすぎて面接対策が疎かにならないよう、就活全体の時間配分も意識することが大切です。