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2025年5月17日(更新:2025年5月17日)
インターンシップは「就職活動のため」というだけでなく、自分の関心や専門性を社会のなかで試すための貴重な場です。特に理系の学びを通して「何ができるのか」「どう役立てられるのか」を考えるきっかけとして、インターンに参加する学生が年々増えています。
この記事では、これからインターンを探す27卒の理系学生に向けて、全体像をわかりやすく解説します。プログラムの種類、よくある内容、選ぶときのポイントまで網羅しているので、インターン探しの第一歩としてぜひご活用ください。
理系学生が参加できる主なインターンの種類
理系学生が参加できるインターンシップとして、主に下記の3タイプが多いです
・1dayインターンシップ(オープンカンパニー)
企業理解を目的としたプログラムで、会社説明・社員座談会・グループワークなどが中心です。研究や講義が忙しい理系学部生にとって、負担なく参加できる点が魅力です。短時間で複数社を比較しやすく、志望業界の絞り込みに有効です。
・短期インターンシップ(2日~2週間)
プロジェクト型ワークや部署体験、技術体験など、より実践的な内容が組まれていることが多く、理系学生向けにはR&D体験や実験補助などのプログラムもあります。企業理解とともに「働く実感」を得るには適した形式です。
・長期インターンシップ(1ヶ月以上)
実際の業務に深く関わることができ、開発・研究・製造などの現場に入り込むこともあります。大学の授業や研究との両立が難しい場合もあるため、長期休暇中に参加する学生が多い傾向です。早期からキャリアを意識している人には特におすすめです。
※長期インターンに関するマメ知識
長期インターンの中には社員と同じチームに参加して実務へ取り組める募集も増加傾向です。期間は3か月以上、長ければ大学卒業までの数年間経験できることがあります。有給インターンがほとんどで、アルバイトの代わりに取り組む方も増えています。
長期インターンのメリットについて中の人が動画で解説しているので、気になる人はチェックしてみてください!
理系インターンでよくあるプログラム内容
理系学生が参加するインターンには、実際の業務に近い実務体験型のプログラムが多く用意されています。中でも人気なのが、「技術職」「ITエンジニア職(SE職)」「研究職」「コンサル系」の分野です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
◆ 技術職向け:開発・設計のプロセスを体験
製造業や電機・機械系の企業などでは、新製品の開発プロセスや設計業務を体験できるプログラムが多くあります。インターン生は、実際に使われているツール(例:CADなど)を使って図面を作成したり、チームで設計案を検討したりと、現場に近い形で業務の流れを知ることができます。
中には、製品の品質評価やテスト工程を体験できるケースもあり、製品がどのように形になり、世に出るのかを学べる貴重な機会になります。
◎ 学べること:設計の実務プロセス、製品開発の流れ、チーム内での技術検討の進め方
◆ ITエンジニア職(SE職)向け:開発チームの一員として参加
Web系やSIerなどのIT企業では、システム開発やプログラミングの業務を体験するインターンが人気です。実際にエンジニアの指導のもとで、コードを書いたり、開発環境を構築したりする体験ができるほか、チーム内の会議や設計レビューに参加することもあります。
また、ITエンジニアは長期インターンの募集も多く、企業によっては顧客との打ち合わせに同席できる場合もあり、「技術だけでなくビジネスコミュニケーションも重要な力である」ことを実感できます。
◎ 学べること:開発の現場感、チーム開発の進め方、エンジニアの働き方
◆ 研究職向け:企業研究の流れを実感
製薬・化学・素材メーカーなどでは、研究職志望の理系学生向けに、仮想プロジェクト形式のインターンが提供されることがあります。このようなプログラムでは、企業の研究テーマに沿って、文献調査や仮説立案、研究計画の立て方をチームで考え、最終的に発表を行う構成が一般的です。
大学での研究とは異なり、チームでの分担や実用化を意識した考え方が求められるため、企業研究の特徴や雰囲気を知ることができます。
◎ 学べること:産業研究の視点、仮説から応用までの考え方、企業の研究姿勢
◆ コンサルタント職向け:調査・分析・提案の体験
近年では、理系の論理的思考力を求めてコンサルティングファームのインターンに参加する学生も増えています。こうしたインターンでは、実際のプロジェクトチームのサポートとして、議事録の作成や資料の作成、簡単なリサーチ業務を担当することがあります。
また、先輩社員と一緒にクライアントとの打ち合わせに同行したり、提案資料の骨子を一緒に考えるといった場面に関わることも。理系の「分析力」「情報整理力」を活かせる分野として注目されています。
◎ 学べること:課題解決のプロセス、資料作成スキル、コミュニケーションの実践力
※インターン参加の前にチェックしたいこと
上記のようなインターンシップでは、「プログラミング学習の経験」「専攻分野・研究分野の知識」などが応募条件になるケースもあります。特にに技術職・SE職では、基礎的な知識を前提としたプログラムもあるため、事前に学部での学びや興味を整理しておくことが大切です。
どれに参加する?インターン選びのヒント
✔ 選ぶ基準の例
・専門性を活かしたい → 実践型・技術職向けインターン
自分の専攻や得意な分野に関連する業務体験ができるかどうかで選ぶと、将来像がよりクリアになります。
・業界理解をしたい → 1day/短期インターン
志望業界を絞り切れていない段階では、複数のインターンに気軽に参加できる1day型から始めてみるのもおすすめです。
業界全体の説明があるインターンだと、その会社以外のことも知れるチャンスです。
・大学のスケジュールが忙しい → 夏・冬の長期休暇を活用
学業との両立が前提である理系学部生は、スケジュール調整のしやすさも見逃せない判断基準です。
また、「成長できそうか」「実務に関われるか」「社員と話せるか」といった観点も重要です。将来的にその企業で働くイメージを持てるような場や、自分自身が成長できるような場を選ぶと、有意義な体験になります。
どうやって探す?:理系の短期・長期インターンシップを探すなら「リケイマッチ」
理系学生にとってインターンは“就活”以上の価値がある
「インターン=就活の一環」という認識にとどまらず、「キャリアデザインの一歩目」として捉えることが大切です。理系学生が得られる主なメリットは以下の通りです。
・実務感覚が身につく
「学業と実務はどう違うのか?」という疑問に向き合いながら、現場のスピード感や求められるアウトプットを体験できます。卒業後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。
・選考免除、早期内定につながることも
一部のインターンでは、プログラムの評価次第で本選考スキップや早期選考オファーが出るケースもあり、就活を有利に進めるチャンスにもなります。
・視野が広がる
自分が知らなかった業界や職種を知ることができ、本選考に向けてベストな選択肢を考えるきっかけにもなります。
・社会人との接点ができる
社員との対話やOBOG訪問が可能なインターンでは、リアルなキャリア観を聞ける場にもなります。就活前に“働くこと”を自分の言葉で語れるようになるのは大きなアドバンテージです。
※疑問にお答え!インターンシップは何年生から参加できる?
現時点だと27卒インターンが活発ですが、実は28卒(大学2年生or院進の大学4年生)、29卒(大学1年生or院進の大学3年生)も参加歓迎の募集も増えています。選考へすぐ進める訳ではないですが、企業理解を深める機会にもなります。取り組む場合は大学生活とのバランスを考えることも大切です。
まとめ
理系学生にとってインターンシップは、単なる企業説明会や選考ルートではなく、専門性を社会で試す貴重なチャンスです。大学での学びと実務をつなぐ“橋渡し”のような存在として、「自分に向いている働き方」や「想像していなかった職種」に出会えることもあります。27卒という早いタイミングだからこそ、柔軟な視点でいろいろな世界に触れてみましょう。
就活の準備にとどまらず、将来のキャリアを形づくる第一歩として、自分に合ったインターンを見つけてみてください。