- 27卒
- ITエンジニア
- IT業界
2025年6月15日(更新:2025年6月15日)
自己分析と業界研究
「自己分析」と「業界研究」は就活の土台となる重要なステップです。
■自己分析
自己分析では、自分の強みや弱み、好きなこと・得意なことをしっかりと整理しましょう。
過去に頑張ったことや、挑戦してきた課題について書き出すことで、自分が本当にやりたいことや向いている職種が見えてきます。
参考記事:理系就活生のための自己分析ガイド:SWOT、モチベーショングラフ、ジョハリの窓を活用しよう
■業界研究
IT業界とは一言でいっても、様々な分野に分かれます。ソフトウェア、ハードウェア、情報処理サービス(SI)、インターネット・Web、通信インフラなど、様々な分野があります。IT業界については様々なサイトや書籍で取り上げられているので、全体像をチェックしつつ気になる分野は重点的に調べていきましょう。
参考記事:IT業界の全貌!インターネット・Web、ソフトウェア、情報処理サービス、ハードウェア業界の違いを解説
インターンシップ参加
書籍等で業界について研究しても、実際のイメージが湧かない部分もあります。インターンシップに参加することで、企業で働く人事やエンジニアなどの声を聞くことができるので、より具体的な理解が深まります。
また、IT企業では、インターン参加者に対して早期選考の案内を行うことも多いです。特に、夏(6〜9月)や秋(10〜12月)のインターンは、早期選考に繋がる重要な機会です。
早めに情報収集を始め、応募準備をしておくことがカギとなります。インターンには、短期(1〜2日)と長期(1ヶ月以上)があり、それぞれの経験に違いがあります。インターンは企業によって様々で、「業界研究セミナー」「プログラミングやプロジェクト管理の体験」「ハッカソン・LT会形式」「実際の開発プロジェクトに参加」などがあります。
参考記事:理系インターンシップの選び方ガイド:今知っておきたいインターンの全体像
書類選考、SPI、面接
就活で避けて通れないのが、履歴書・エントリーシート(ES)による書類選考、SPI、面接です。特にIT企業では、課題に対するアプローチやコミュニケーション力を重視する企業が多いため、「何をやってきたか」だけでなく、「なぜそれをやったのか」「どんな工夫をしたのか」が見られます。
■書類選考
ESや履歴書では、「経験+工夫+結果」をセットで記載できるように練習しましょう。ChatGPT等の生成AI(※)で添削など重ね、自分の文章で書き切ることも今ならではの方法です。書類は第三者が見てどう思うかが大事なので、友人・先輩・大学教員・OBOGなどに見てもらうこともおすすめです。
※生成AIの注意点
生成AIは自分にはない視点で書類作成のアイデアを貰えることがとても魅力ですが、AIならではの言い回しや不自然な表現も出ることがあります。丸ごとコピペすると採用担当者にすぐ見抜かれてしまうので、自分の言葉で書き切ることが大事。採用担当者も実務での使用や、膨大な書類選考で見慣れていることも背景にあります。
■SPI
SPIなどのWebテストはIT業界においても多くの企業が導入しています。少なくとも60%以上のスコアは取れるようにしておくことで、足切りを回避しやすくなります。
参考記事:理系学生のWebテスト対策:SPI、玉手箱など各々の特徴や足切りを突破するためのコツについて解説!
またITエンジニアを目指す場合は、コーディングテストを行うこともあります。講義や自学習を通した日々の学びが重要となりますが、企業によって出題傾向が様々なので、事前リサーチも欠かせません。「企業名 コーディングテスト」で検索するとヒントになる情報が出るケースもあります。
※実例として、「LINEヤフー コーディングテスト」で検索すると、同社がnote/Youtube/Speaker Deck等で発信している内容を発見できます。IT企業は情報をオープンに発信する文化もあるので、積極的に調べてみましょう!
■面接
選考活動で合否を最も左右するのが面接です。インターンシップから早期選考へ参加し、書類選考やSPIでは非常に高い評価であったとしても、面接次第では不採用となってしまうことは珍しくありません。別の視点で、就活が少々出遅れてしまった先輩でも、面接で高い評価を得て内定に繋がった事例もあり、それだけ面接は重要なことです。
ITエンジニアだと講義や自学習の取り組み、目的や工夫など、技術について深堀りされることもあります。他にも「ロジカルな受け答え」「課題解決力」が求められることが多いことから、模擬面接を通して練習することが効果的。友人や先生に協力してもらい、模擬面接を録音して「早口になりすぎてないか」「聞く側になって違和感がないか」など振り返ることもおすすめです。
参考記事:理系就活の面接準備:対面とオンライン面接直前に確認すべきことは?
スキル強化とネットワーク構築
■スキル強化
特にITエンジニアの募集では、文系・理系を問わず「プログラミングスキル」があればあるほど評価されます。講義で学習できることは理系の強みですが、自学習で取り組むことで更に成長できるだけでなく、「主体性」「学習意欲」のアピールにもなります。
スキル強化の第一歩として、PythonやJavaScriptなどの基本的なプログラミング言語を学び、簡単なWebアプリやツールを作成してみましょう。さらに、GitHubやQiitaを活用してポートフォリオを作成し、選考時に自分のスキルを「見せる」ことができます。
■ネットワーク構築
ネットワーク構築も効果的です。OB・OG訪問、プログラミング勉強会、ハッカソンやLT会などの技術系イベントに参加し、実際の現場で働く人々とのつながりを作りましょう。企業選びの参考になる話を沢山聞けるだけでなく、業界や技術に関する最新情報やトレンドなど就活では得られない現場の声を聞くことができます。
まとめ
IT企業を目指す場合、一般的なスケジュールより早く進むことも珍しくありません。この時期だとサマーインターンは積極的にエントリーしつつ、業界研究・自己分析・面接対策などを進めていきましょう。IT業界とはいっても幅が広いので、インターンを通して自分なりの就活軸が定まると、企業選びなど効率的に出来るようになります。
早期選考に限らず、インターン参加に伴う面接を挟む企業もあります。準備をした上で、自信もって挑戦していきましょう!