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2025年9月10日(更新:2025年9月10日)
AIは「調べる・つくる・まとめる・自動化する」を一気に底上げする時代の必須スキル。この記事では、大学生の学びや制作、就活準備に直結する“いま流行のAIツール”と“どう使われているか”をシンプルに解説します。AIにあまり触れた事がない理系学生の方々にも向けて、細かな機能説明よりも、大枠の使い方とビフォーアフターを重視して紹介します。
目次
流行のAIツール全体像
・汎用チャットAI:ChatGPT/Claude/Gemini(調べる・要約・下書き・企画)
・検索AI:Perplexity/Gemini(出典つきで素早く把握)
・コード支援:GitHub Copilot/Claude Code/Cursor(補完・生成・リファクタ)
・資料化:Canva Magic Studio/Tome/Notion AI/Microsoft 365 Copilot(企画→スライド→要約)
・画像生成:Adobe Firefly/Midjourney/Stable Diffusion(SNS素材・表紙・モック)
・動画生成:Runway/Pika/Pollo(プロっぽい映像を短時間で)
・音声・議事録:Suno(音楽)/ElevenLabs(読み上げ)/Notta(議事録)
・エージェント・自動化:Dify/Devin/Cline(小タスクを自走・半自走)
ポイントは「一つに頼らず“検索+生成+整える”を組み合わせる」こと。
調べる・学ぶ:検索AIと学習支援
・Perplexity:質問→要点サマリ→出典リンク。レポートの叩き台づくりにも使える。
・Gemini:検索と要約が一体。Googleサービス連携でメモ化も楽。
・NotebookLM(ノートAI):自分のPDFやスライドを読み込ませて「自分用QAボット」にする。
■AI導入前後の変化
ビフォー:20タブ開いて情報迷子
アフター:検索AIが要点と出典を1画面で整理→読むべき資料だけ深掘り
コードを書く:生成AI×エディタで爆速開発
・GitHub Copilot:日常の補完が段違い。プログラミング作業を効率良く進められる。
・Claude Code/ChatGPT Code:複雑な仕様書をわかりやすく整理し、長文処理にも優れている。
・Cursor(AIエディタ):自然言語で「このプロジェクトを型安全に」など広範囲修正を対話で実行。
■AI導入前後の変化
ビフォー:ググってコピペ→エラーの繰り返し→解決まで時間がかかる
アフター:AIに「要件→雛形→テスト」を出してもらい、自分はロジックの要点に集中
資料をつくる:企画書・スライド・要約の自動化
・Canva Magic Studio:SNS画像やLPモックを数分で。テンプレ×生成で即それっぽい。
・Tome/Gamma:文章からスライドを自動生成。構成案→図解→画像差し込みまで半自動。
・Notion AI/Microsoft 365 Copilot:議事録→要点→タスク抽出→次回アジェンダまで一気通貫。
■AI導入前後の変化
・ビフォー:空白の1枚目から作成するのが手間
・アフター:AIが骨子とビジュアルを用意→自分は中身の検証と加筆に専念
画像・動画をつくる:ゼロから作品を生み出す
・Adobe Firefly:商用利用に配慮された画像生成。Photoshop連携で修正が楽。
・Midjourney:アート寄りの高品質。ポートフォリオやサムネ量産に。
・Stable Diffusion:ローカル実行や細かいカスタムがしたい人向け。
・Runway/Pika/Pollo:テキスト→動画。実写風やアニメ調の短尺がすぐ作れる。
■AI導入前後の変化
ビフォー:デザイン依頼→待ち時間→修正往復
アフター:自分でラフを量産→良い案だけを磨く運用に
※参考:AIツールを複数組み合わせると、こんな動画も作れます!
音声・議事録:会議も授業も「録る→要約」
・Notta:ミーティングの音声→即テキスト化→要点要約→アクション抽出。
・ElevenLabs:読み上げやナレーションを自然に。教材や動画の品質UP。
・Suno:BGMやジングルを自作。発表動画やSNSで個性が出せる。
■AI導入前後の変化
ビフォー:録音はあるけど聞き返すことに時間を費やす
アフター:要点要約とキーワード検索で“必要な箇所だけ”すぐ復習
自動化・エージェント:小さな仕事をAIに任せる
・Dify:自分用チャットボットや小さな業務エージェントをノーコードで作る。
・Devin/Cline(RooCode):指示を出すとコードを書いて整理までしてくれるなど、開発作業を半分自動で進めてくれる。
・Zapier+AI/Make+AI:フォーム入力→整形→シート記録→メール送信まで自動化。
■AI導入前後の変化
ビフォー:単純作業を毎回繰り返している。
アフター:AIが下準備や定型処理を担当→人は判断と仕上げに集中
AIで大学生活がこう変わる:ユースケース7選
・レポート準備:Perplexityで出典つき下調べ→ChatGPTで構成案→自分で検証して執筆
・プログラミング課題:Copilotで雛形生成→Claudeに「このエラーの考え方」を質問して理解を深める
・ミーティング:Nottaで議事録→Notion AIで要点と宿題整理→次回アジェンダ自動作成
・サークル広報:Canvaで告知画像→Runwayで15秒動画→ElevenLabsでナレ入れ
・ポートフォリオ:Midjourneyでキービジュアル→Cursorでサイト実装→Tomeで発表資料
・就活準備:検索AIで業界要点、生成AIでガクチカ作成や想定問答
・個人開発:Difyで問い合わせBot→Gemini+SearchでFAQ更新→Zapierで自動返信フロー
※参考記事:ソフトバンクアカデミア15期生、AIエキスパート木口佳南さんのインタビュー記事
始め方と注意点:著作権・引用・情報の扱い
・著作権と利用規約:生成物の商用可否やクレジット表記の要否を必ず確認。
・出典の明記:検索AIの回答は一次情報を開いて自分で検証し、引用はルールに沿って記載。
・学内ポリシー:試験・課題でのAI利用可否は授業ごとに異なるので、指示を厳守。
・個人情報:履歴書・学生証・住所などの個人情報は入力しない。
・誤情報防止策:AIの“それっぽい誤り”は必ず起きる前提。裏付けのチェックを習慣に。
まとめ:AIを“道具”として手に馴染ませる
AIは「情報収集→下書き→可視化→自動化」を一気に短縮します。まだ全然触ったことがない方は、「GPTで文章生成や改善」「無料ツールで画像生成」など手軽にできることから始めてみましょう。
更にAIを使いこなしたい方は、「検索AI+チャットAI+資料化AIの3点セットから始める」「コード支援やエージェントまで拡張」など挑戦してみることもおすすめ。 AIを活用する時は丸投げではなく、下準備を任せて最後は自分で仕上げる方が、学びや理解につながります。