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2025年9月11日(更新:2025年9月11日)
27卒の就活スケジュールは、すでに本格的に動き出しています。夏インターンが終わったばかりと思っていたら、秋冬インターン(オータムインターン・ウィンターインターン)や早期選考の案内が届き始めている人もいるのではないでしょうか。本記事では、理系学生にとっての秋冬インターンや早期選考の動向と、これから取るべき戦略について整理していきます。
秋冬インターン・早期選考の動き
27卒の就活は、夏インターンが一区切りついた段階から、すでに次のフェーズへ進み始めています。
具体的には:
・夏インターン参加者に向けた早期選考の案内が届き始めている
・一部の企業では秋冬インターンの募集がすでにスタート
・秋冬インターンにおいても、早期選考に直結する募集が増加傾向
こうした動きの中で、すでに行動を始めている学生もいますが、今から準備を始めても十分にチャンスはあります。
大切なのは、自分なりにアンテナを立てて一歩踏み出し、情報収集や準備を少しずつ積み重ねていくことです。
なぜ選考の早期化が進んでいるのか
企業が早くから学生と接点を持ちたがるのは、採用競争が年々激化していることが大きな要因です。特に下記のような企業は早期から動く傾向にあります。
■早期選考に積極的な企業の特徴
・就活生の中でも特に優秀な人材を採用したいと考える企業
・理系、ITエンジニア、AI・機械学習など、全国で求人が多い職種を募集する企業
・研究開発や専門スキルを持つ人材を長期的に育成したいと考える企業
・毎年100名以上の大規模な新卒採用を行う企業
・海外展開やグローバル人材の確保を重視している企業
こうした企業は「早めに学生と接点を持ちたい」と考え、夏インターンや秋冬インターンを通じて早期選考につなげる仕組みを取り入れるケースも見られます。
ただし、早期選考を逃したからといって就活のチャンスがなくなる訳ではありません。多くの企業は複数回の募集機会を用意しており、次のタイミングから挑戦しても十分に可能性があります。
特に理系学部生・院生の採用に力を入れている会社は、理系特有の実験や研究などの忙しさを十分に把握しており、インターンだけでなく本選考解禁後も積極的に募集を行う事例も多々あります。
理系学生にとっての秋冬インターン活用法
理系は依然として売手市場が続いており、企業からの需要は高い状態にあります。そのため、サマーインターンや早期選考を逃しても、次のチャンスは十分にあります。焦りすぎる必要はありません。
一方で、秋冬インターンには次のような大きなメリットがあります。
【秋冬インターンの参加メリット】
・実際の仕事を体験しながら、自分の専攻分野をどう活かせるか考えられる
・エントリーシート(ES)や面接を経験することで、就活の流れに慣れられる
・本選考解禁前に、複数の企業を比較検討しながら落ち着いてキャリアを考えられる
・講義や研究と並行して、自分のキャリア形成について振り返る時間を確保できる
つまり、秋冬インターンは理系学生にとって、就活本番直前の「助走期間」として非常に有効です。参加を通じて得られる経験や気づきは、本選考だけでなく学業や研究活動にもプラスの効果をもたらすことがあります。
今からできる準備と戦略
1、夏インターンに参加していない人
秋冬からでも十分に挽回可能です。夏と同様に多くの企業が募集を行うため、サマーインターンに参加していなくてもスタートラインに立つことができます。
特に理系では、メーカーやIT、インフラなど幅広い業界が積極的に理系学生を求めています。まずは視野を広げ、複数の業界や職種を体験してみましょう。異なる環境を見聞きすることで、「やりたいことがまだ定まっていない」という人にとっても、自分の軸を見つけるきっかけになります。
2、夏インターンに参加したけど、早期選考の案内が届いていない人
案内が届いていなくても、決して出遅れているわけではありません。むしろ今は、自分の専攻やこれまでの学びを社会でどう活かすかを整理する絶好のタイミングです。
夏インターンで得た経験を振り返りながら、業界研究・企業研究を進め、自己分析を深めておきましょう。そうすることで、選考が始まった際に迷うことなく行動できるようになります。準備ができているかどうかで、その後の就活のスピード感には大きな差が生まれます。
3、夏インターンに参加し、早期選考にも進む予定の人
夏インターンから早期選考へとつながる場合、重要なのは“勢いのまま選考に臨む”のではなく、インターンで得た経験を整理し、選考に活かせる形にしておくことです。
また、早期選考は通常よりも早く面接などを実施するため、企業研究や自己分析の不足が浮き彫りになりやすい段階でもあります。事前に準備を進めておけば、自信を持って臨むことができ、他の学生との差別化にもつながります。インターンを単なる「参加経験」で終わらせず、次のステップへの確実な“橋渡し”とする意識が大切です。
■マメ知識:今からでも夏インターンに間に合う!
「夏インターン」は大学生の夏季休暇に合わせて実施されるため、9月中も多くの企業で開催が続きます。参加予定者のキャンセルによる追加募集や、定員に余裕のある日程もあり、特に理系歓迎のプログラムでは直前応募を歓迎するケースも少なくありません。
理系就活サイト「リケイマッチ」でも、「夏インターンの直前スカウト」「インターンではなく、カジュアル面談のお誘い」等がまだまだ届いています。自分で求人を探すだけでなく、スカウト型サイトを活用することで新たなチャンスに出会える可能性もあります。
まとめ
秋冬インターンは、理系学生にとってキャリアの可能性を広げる大切な機会です。夏インターンに参加していなくても十分に挽回でき、この時期だからこそ幅広い業界や職種を体験し、自分の専攻や強みをどう活かせるかを見極められます。実際の仕事を体験しながら企業理解を深め、研究との両立を意識しつつ自己分析を進めることで、就活本番に向けた確かな助走期間となるでしょう。