名古屋大学理系学部生の内定者インタビュー:学部就職の背景やメーカー就活の体験談

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名古屋大学工学部で機械系を専攻し、26卒の学部生として就活を終えたSさん(匿名希望)にインタビューを行いました!

大学院進学率が約9割の環境で、あえて就職という道を選択。設計職を軸に幅広い業界を受け、最終的に5社の内々定を獲得しています。就活の裏側を沢山お話いただきましたので、27卒以降の方々はぜひ参考にしてみてください!

自己紹介

ーー自己紹介をお願いします。

名古屋大学工学部で機械系を専攻しており、設計製図や実験、力学や制御などものづくりに関することを多角的に学んでいます。プラモデルやロボットなどが元々好きで、「動くものを作るだけでなく、仕組みを理解すること」に強い関心があり、この分野に進みました。

 

ーー学業以外の取り組みは?

部活やサークルには所属していませんが、アルバイトでは塾講師を1年生の時から続けてきました。様々な生徒を担当する中で、一人ひとりに合わせた方法を考えるなど、「相手の立場に立って取り組む力」が身についたと思います。

 

就活の取り組み

ーー就活を意識したのはいつ頃ですか?

大学3年になったタイミングから意識して、まずは就活サイトの登録や情報収集を始めました。6月に初めて参加したインターンシップでは、実際のエンジニアの方々の働き方やキャリアを目にすることができ、「自分もこういう環境で設計に携わりたい」と強く感じました。

それをきっかけに、本格的に業界研究や企業研究を進めていきましたね。早めに動いたことで「自分の進む方向」を比較的冷静に見極められたのは良かったと思います。

 

ーー大学院進学については考えていなかったのか?

正直、悩んでいました。名大の理系はほとんどが大学院に進学するので、就職する方が少数派です。「本当に学部卒で大丈夫か」と不安もありました。ただ、自分は研究よりも設計に強い関心があったので、まずは就活をして実際に企業の話を聞いてみようって気持ちから始めました。

説明会や面接を通して「学部卒でも十分に設計でキャリアを築ける」と感じられる場面が多く、むしろ自分の適性に合っていると思えました。それで徐々に大学院進学から就職へと気持ちが固まりました。

 

ーー応募企業はどのように選びましたか?

軸にしていたのは「年齢を重ねても設計に携われるか」「若手でも裁量を持って仕事ができるか」です。マネジメントだけに専念するキャリアは自分には合わないことも大事な視点でした。あと、場所は当初こだわりはありませんでしたが、都市部での生活をしてみたくなり就活後半では関東圏のメーカーばかり応募していましたね。

 

ーー結果はどうでしたか?

約10社ほどエントリーし、最終的に5社から内々定をいただきました。(年商〇兆円の大企業)から内定を貰うこともできましたが、OB訪問で「40代になるとほとんど設計から離れて、顧客折衝やマネジメントが中心」という話を伺い、自分の希望とは合わないと感じました。

 

最終的には、数千名規模のメーカーに決めました。理由は、若手からベテランになっても技術者として現場で設計を続けられる点に強く惹かれたからです。また、会社説明会や社員の方との座談会で「技術好きな人が長く活躍している」という雰囲気を実感できたことも安心材料になりました。結果的に、自分が大切にしていた「設計を長く続ける」という軸に合った選択ができたと思います。

 

理系学部生として就活に挑んだ所感

ーー印象に残った選考はありますか?

ある企業の面接で「なぜ大学院に行かないのか?」と深く突っ込まれたことがあります。そのときは正直に「研究より設計に関心がある」「自分の意思で行きたいと思える動機がない」旨を伝えました。学業について質問されたときは授業や実験で取り組んだ課題の具体例を話すことで、話せることがないということはなかったですね。

 

ーー当初、進学と悩んでいたとのことですが就職の決断をしたのはどのタイミングですか?

3年の秋ごろです。夏のインターンシップをいくつか経験して、「設計職を長く続けたい」という自分の希望を具体的に持つようになりました。院に進めば研究のスキルは伸ばせますが、実際に働いている社員の方と話す中で、「学部卒でも設計職でしっかりキャリアを築いている人」が多いことを知り、不安が和らぎました。

 

特に印象的だったのは、OB訪問で出会った先輩の話です。その方も学部卒で入社し、若いうちから設計で幅広い仕事を任されていました。本人も「研究に向いていないと思ったから就職を選んだ」と話していて、自分の考えと重なりました。その経験から無理に院進を選ぶより、自分に合う道を選んだ方が後悔しないと確信し、就職に振り切る決断をしました。

 

この記事を読んでいる方々へ

ーーリケイマッチを使ってみてどうでしたか?

就活全体ではナビサイトを中心に情報収集やエントリーをしていましたが、同時に複数のオファー型サイトにも登録していました。「行きたい企業を自分で探し、そこで見つけられなかった企業にオファー経由で応募」の習慣が自分には馴染んでました。

リケイマッチからは2社にエントリーし、最終的に内定承諾先もリケイマッチ経由で出会った企業でした。製品が世界でもトップクラスのシェアで、技術者としての働き方や面談した方々の人柄や価値観などに全体的に惹かれて決めました。

 

あと、リケイマッチは理系学部生向けの情報が多かったことも良かったです。私の大学内では少数派の選択肢だったので就活情報が中々入らず、理系として基礎的なことも含めて学べたのは助かりました。

 

ーー最後に、就活を控える理系学生へのアドバイスをお願いします!

まだ就職した訳ではないので大きなことは言えませんが、個人的な体験談として話します。私自身、当初は大学院進学か就職かで迷っていましたが、最終的には「設計を長く続けたい」という自分の軸を優先して就職を選びました。

周囲を見ていると「目的があって院に進む人」「とりあえず進学する人」など本当に様々で、「周りが院に行くから自分も」という選び方をする必要はなく、大事なのは最終的に自分が納得できる選択かどうかだと思います。

 

総括

Sさんは、大学院進学者が約9割の環境下で学部就職を選び、「設計を長く続けたい」という軸を明確にして就活を進めました。自分に合う企業を選んだ姿勢は、これから就活を迎える理系学生にとって大きなヒントになるはずです。

 

「リケイマッチ」は、技術系の募集のオファーが届く新卒就活サイトです。メーカー(製造業)における機械・電気電子・数物科学・化学・生物・建築はもちろん、IT系も含めた幅広いテクノロジー企業が導入中。「27卒で秋冬インターンや早期選考を視野に動きたい」「28卒以降だけど学年不問インターンに参加したい」という方はぜひチェックしてみてください!

 

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