2026年3月16日(更新:2026年3月16日)
三和ハイドロテック株式会社で開発業務に携わる上原さん。山口大学で機械工学を学んだ後、大阪に本社を構える同社へ新卒入社されました。現在は開発室で、新規ポンプ製品の設計や試験などに取り組まれています。
今回は理系学生向けに、学生時代の学びや就職活動、入社後の仕事内容、開発職のやりがい、そして三和ハイドロテックで働く魅力についてお話を伺いました。
学生時代とこれまでの歩み
――まずは上原さんのご経歴から教えてください。
山口大学の工学部機械工学科を卒業し、そのまま大学院まで進学しました。2024年に新卒で三和ハイドロテックへ入社しています。
大学院では、アンモニア燃料の噴霧特性に関する研究をしていました。アンモニアは、カーボンニュートラル実現に向けて注目されている研究対象の一つですが、その燃料をエンジンなどに噴射したときに、どのような特徴を示すのかを調べていました。
――機械工学科を選ばれた背景は何だったのでしょうか?
小さい頃からものを作ることが好きだったのと、バイクが好きだったのが大きいですね。特にエンジンの仕組みに興味があり、山口大学には燃焼工学系の研究もあったので、そこに魅力を感じて進学を決めました。
――学部と大学院で研究内容が違ったそうですね。
はい。学部生のときは、飛行機のエンジンが上空で急に止まった際に、どうすれば再着火できるのかという研究をしていました。ただ、担当の教授が異動されることになったのと、研究自体も一区切りついたことがあって、大学院からは新しくアンモニアの研究を始めました。
就職活動と三和ハイドロテックとの出会い
――三和ハイドロテックに入社した理由や決め手を教えてください。
大学院で研究をしていたとき、実験器具を一から作るところから始まったんですが、本来の実験そのものより、実験器具を作る方にどんどん面白さを感じるようになったんです。もちろん実験も楽しかったんですけど、それ以上に「ものづくりをしたい」という気持ちが強くなっていきました。
就活では、まずものづくりができる会社であることを大きな軸にしていました。その上で、その会社がどういう強みを持っているのか、どんな面白いことをしているのか、さらに自分が研究や大学で学んできたことが活かせそうか、という観点で企業を見ていました。その中でたどり着いたのが三和ハイドロテックでした。
――当時、三和ハイドロテックのどんな点に惹かれたのでしょうか?
一番印象に残ったのは、マグネットポンプを作っているところでした。ポンプの中でも少し特殊な構造を持っていて、液体が絶対に漏れないという特徴があります。
危険な液体や、高価で無駄にしたくない液体を扱う場面でも使えますし、逆に外部からの異物混入を防げるので、食品のように外から何か入ってほしくないものにも使える。そういった用途の広さや技術の面白さに惹かれました。
また、私自身も大学の研究でメカニカルシール式の真空ポンプを使っていたのですが、使用するたびにシール部から水漏れが起き、実験室が水びたしになって毎回後片付けに追われた経験があります。漏れることの大変さを身をもって知っていたからこそ、「漏れないポンプ」というキーワードに強く惹かれた部分もあります。
――最初の出会いはどのような形だったのでしょうか?
就活していた時期がちょうどコロナ禍だったので、対面の説明会は少なくなっていました。就活サイトを使って、自分のやりたいことや興味のあるキーワードを入れながら候補を絞っていった中で、三和ハイドロテックに出会いました。
その後、実際に本社で会社説明を受けたんですが、社長が直々に会社の説明をしてくださって、さらに技術部の先輩社員の方にも直接質問できたのが印象的でした。すごく丁寧に向き合ってくれているのが伝わってきて、その点も入社の決め手になりました。
入社後の仕事内容

――現在の仕事内容について教えてください。
今は開発室に所属しています。開発室では、文字通り商品の開発を行っています。ゼロから新しいものを作る仕事もありますし、お客様からいただいた仕様に合わせて見積もりを出したり、既存製品に改造を施したりして、要望に合う設計を考える仕事もあります。
自分が今主に担当しているのは、要素技術開発の試験や、新しいプロトタイプのポンプの性能調査、それからお客様向けの見積もり対応や部品の製作などです。
――入社から今に至るまでの変遷も伺いたいです。
最初は新入社員研修があって、その後に技術部の研修を受けました。その後は工場で一年間、現場研修として製造課に配属されていました。
実際にポンプを一から組み立てたり、お客様が使うポンプの性能評価や試運転を行ったりと、現場でしか分からないことをたくさん学びました。その後、開発室に配属されて、ちょうど半年ほど経ったところです。
――現場研修ではどんなことが印象に残っていますか?
大型ポンプを回したことですね。とにかく音と迫力がすごかったです。性能を取るためにバルブを回して流量を変えていくんですが、そのバルブ自体も大きくて、回すのにもかなり力が要ります。
小型や中型のポンプだと自動で制御される部分もありますが、大型になると手動でやる部分も多くて、現場ならではのスケール感を強く感じました。
開発職のやりがい

――開発職において、やりがいを感じるのはどんなときですか?
まだ商品化されていないポンプを実際に自分で組み立てて、試験をして、性能が出ているかを確認していくところですね。今後重要になってくるかもしれない技術を、自分で試験して、結果をまとめていく。その過程に関われるのはやりがいがあります。
――日々の仕事で大切だと思うことを教えてください。
やっぱり泥臭くやることが大事だなと感じます。試験をしていると、一回で壊れるものもあれば、何回か動かしてようやく不具合が出るものもあります。条件によって結果も変わるので、一つひとつ要因を潰していくしかないんです。地道ではありますが、その積み重ねが大事だと思います。
また、些細な疑問やちょっとした情報が、開発や問題の解決策のきっかけになることもあります。だからこそ、普段からいろいろな情報に目を向けておくことも大切だと思っています。
――学生時代の経験が仕事に活きていると感じることはありますか?
ありますね。実験装置を一から作って、思い通りにいかなくて何度も作り直した経験は、今の仕事にもすごくつながっています。研究でも、設計して、作って、改造して、また試す、ということを繰り返していたので、今の試験業務でもその感覚は活きていると思います。
あと、研究室では3D CADを使って実験装置を設計して、大学の3Dプリンターで出力していました。今の仕事でも3D CADでモデルを作り、それをもとに流体解析や圧力解析、熱解析を行っています。学生時代に触れていたことが、そのまま仕事の中でつながっている感覚はありますね。
三和ハイドロテックの魅力

――会社全体の魅力や、働く環境の良さについて感じることはありますか?
まず、すごく丁寧に指導してもらえるところですね。開発室に配属となったときは、社内の細かなルールも含めて分からないことだらけでしたが、根気強く教えていただいています。
例えば、実験の報告書を作るときも、表現の仕方や、営業の方が見ても分かりやすい伝え方、図やグラフの見せ方までアドバイスをもらえます。技術的な中身だけでなく、どう伝えるかまで含めて見てもらえるのはありがたいですね。
それから、部署をまたいだワーキンググループがあるのも特徴だと思います。今、自分が参加しているグループでは、デジタルツールの活用をテーマに、3D CADやプログラミングを使った活動をしています。
プログラミングはPythonを使っていて、今はまだ基礎を学んでいる段階ですが、将来的には業務に役立つツールづくりや、工場で使える治具・装置づくりなどにもつなげていけたらという動きがあります。若手のうちからそういった取り組みに関われるのは面白いです。
――制度面でも魅力に感じる点があれば教えてください。
家賃補助ですね。かなり手厚いので、すごくありがたいです。住居費の負担が抑えられる分、自分の趣味や旅行などに使える余裕もできますし、そのあたりは社員にとって大きいと思います。
読者へのメッセージ
――最後に、理系就活生に向けてメッセージをお願いします!
大きく分けると、一つの分野をとことん極めて武器にする道と、いろいろなことに挑戦して使える手札を増やす道の二つがあるのかなと思っています。どちらも大事だと思いますし、どちらを選ぶにしても、やると決めたことはしっかりやり切ることが大切だと思います。
一つのことを極めれば、それは大きな強みになりますし、逆にいろいろな経験を積んでいれば、次の挑戦に踏み出しやすくなります。自分自身は、学生時代にどちらも少し中途半端になってしまった感覚があるので、もし戻れるなら、やると決めたことをもっとやり切りたかったなと思います。
就活でも、その経験はきっと自分の武器になりますし、入社後にもつながっていくと思います。
まとめ
三和ハイドロテックで開発業務に携わる上原さんに、学生時代の学びから就職活動、入社後の仕事内容、そして現在感じているやりがいまで幅広くお話いただきました。
同社では新卒採用を積極的に実施しており、理系就活サイト「リケイマッチ」を通して募集も行っています。
「マグネットポンプについて知りたい」「研究、設計、試験、解析に関わりたい」 「関西で勤務したい」等と考えている方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
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