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2026年3月29日(更新:2026年3月29日)
理系就活では、エントリーシート(ES)に関して次のような悩みを持つ学生が少なくありません。
「理系は研究を書けば有利?」
「学部生はまだ研究していないからESで不利?」
「院生だけど研究結果が出ていなくて書けない…」
実際、理系のESでは学部生と院生で状況が異なります。学部生の場合、研究室配属前で本格的な研究が始まっていないことも珍しくありません。一方で院生の場合は、研究に取り組んでいても途中段階であり、明確な結果がまだ出ていないこともあります。
ただ、どちらにも共通して言えるのは、評価されない原因は「研究の有無」ではなく「伝え方のズレ」であることが多いという点です。この記事では、理系就活生のESでよくある課題を5つに整理し、それぞれの解決策を具体例を交えて解説します。
目次
理系就活のESでまず押さえたい前提
企業がESで見ているのは、単なる実績の大きさではありません。
・どんな課題に向き合ってきたか
・どう考えて行動したか
・その経験から何を学んだか
・それを相手に伝わる形で説明できるか
つまり、理系就活のESは研究成果の発表ではなく、「思考と行動」を伝える書類です。
例えば、同じ「研究で成果を出した」という内容でも、
・結果だけを強調して書いている
・過程の仮説や判断まで詳しく説明している
では、後者の方が評価されやすくなります。
企業は「この人が入社後にどう考えて動くか」を見ているため、「何をやったか」以上に「どう考えたか」を伝えることが重要です。
課題1 学部生で研究について書けることがない
理系学部生に多いのがこの悩みです。研究室にまだ配属されていないと、「理系なのに書くことがない」と感じやすくなります。しかし実際には、研究でなくても評価される経験は多くあります。
■解決策:授業・実験・課題制作も立派な題材になる
・NG例
「研究テーマはまだ決まっていません。」
・改善例
「研究室配属前のためテーマは未定ですが、自動運転に関する制御技術に関心があります。大学では制御工学やプログラミングを学び、課外活動では学生フォーミュラで車両製作に取り組んでいます。今後はこうした経験を掛け合わせ、自動運転分野に関わる研究に取り組みたいと考えています。」
「まだ決まっていない」という事実だけでは評価にはつながりません。関心やこれまでの取り組みを踏まえた上で、これから何に取り組みたいのかまで伝えることが重要です。ポイントは、「関心 → 行動 → 今後」の流れで一貫性を持たせることです。
課題2 院生で研究途中のため結果が出ていない
院生に多いのが、「まだ結果が出ていないから書けない」という悩みです。しかし、企業は研究の“完成度”ではなく“進め方”を見ています。
■解決策:結果ではなく「目的・仮説・検証」を書く
・NG例
「現在研究中のため、明確な成果は出ていません。」
・改善例
「○○材料の耐久性向上を目的とした研究に取り組んでいます。現在は劣化の原因を特定する段階で、温度条件と構造の影響を仮説として設定し、それぞれの条件で比較実験を行っています。現時点では有意な差が見られた条件もあり、今後はその要因をさらに検証していく予定です。」
途中経過でも、「何を目的にしているか」「どんな仮説を立てたか」「どう検証しているか」が書けていれば、十分評価対象になります。
課題3 抽象的で伝わらない
理系のESで意外と多いのがこのパターンです。
■解決策:判断と行動を具体化する
「~~に対し、試行錯誤しました」
・改善例
「実験結果のばらつきが大きい課題に対し、測定方法と環境条件の2つに原因があると考えました。測定手順の見直しと温度条件の統一という2案を比較し、再現性が高かった温度条件の統一を採用しました。その結果、ばらつきを約30%改善することができました。」
NG例では具体的な行動は伝わりません。重要なのは、「何が問題だったのか」「どのような選択肢を考えたのか」「なぜその行動を選んだのか」といった思考と行動のプロセスです。「どう考え、どう行動したのか」を具体的に言語化することが評価につながります。
課題4:研究説明ばかりで自分が見えない
研究発表のような内容になってしまい、就活で評価される自分自身が見えにくい課題です。
■解決策:「自分の役割」と「判断」を入れる
・NG例
「〇〇に関する研究を行いました。〇〇とは~~~であることです。研究では△△手法を採用しました。△△手法とは~~」
・改善例
「〇〇の研究において、私はデータ解析を担当しました。従来手法では誤差が大きいという課題があり、処理方法の見直しが必要だと考えました。そこで新たに△△手法を導入し、測定精度の向上に向けてデータの前処理条件の最適化に取り組みました。」
NG例では「内容」は伝わっても、「あなた自身」が見えません。同じ研究内容でも、自分がどの役割を担ったのか、どのような判断をしたのかが加わるだけで、評価は大きく変わります。文字数に制限がある場合は、内容の説明を簡潔にし、「自分の行動や判断」が伝わる部分に文字数を使うことも意識してみてください。
課題5 専門性に偏り、仕事との接続が弱い
経験は書けていても、「だから何?」で終わってしまうケースです。
■解決策:「学び → 仕事」までつなげる
・NG例
「〇〇の研究を通して、△△手法を用いた分析に取り組みました。その結果、~~という知見を得ることができました。」
・改善例
「〇〇の研究を通して、複数の要因を仮説として整理し、検証するプロセスの重要性を学びました。御社の開発業務においても、課題の原因を構造的に捉え、改善提案につなげていきたいと考えています。」
専門的な内容や成果を書くだけでは、「仕事でどう活かせるのか」が伝わりません。企業が見ているのは、その経験が再現可能かどうかです。「何を学んだか」で終わらせず、「それをどう仕事に活かすか」までつなげて書くことが重要です。
まとめ
理系就活のESでよくある課題として、以下を取り上げました。
・研究テーマが未定(学部生)
・研究が途中(院生)
・抽象的で伝わらない
・研究説明に偏り、自分が見えない
・仕事との接続が弱い
ただ、これらはすべて「書き方」で改善できます。理系のESで重要なのは、「何をやったか」ではなく「どう考えたか」
研究の有無や成果の大きさではなく、思考と行動を言語化できているかで評価は大きく変わります。
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