理系就活生必見!食品メーカーの仕事内容と活かせるスキルを紹介

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  • 公開日:2022年12月29日
  • 最終更新日 : 2024年8月15日
食品メーカーでは、わたしたちが普段食べたり飲んだりしている食品そのものや食品の材料となるものを作ります。食品メーカーでは化学、生物、食品栄養等を専攻された方々が活躍すると思われがちですが、製造には設備が必要であることから機電系や情報系出身者も多く活躍しています。

 

では、食品メーカーでは実際にどのような仕事を行うのでしょうか。この記事では食品メーカーの仕事内容や活かせるスキルを紹介します。

食品メーカーとは?

食品メーカーでは、原材料から食品を加工するB to Cのメーカーと、食品の原材料となるものを作るB to Bの企業があります。

食品メーカーといっても様々な種類があり、生鮮食品や加工食品、冷凍食品、調味料、乳製品など幅広く存在します。食べ物だけでなく、ジュースやお酒などの飲料品や嗜好品を作るメーカーも食品メーカーに含まれます。

 

また会社の規模も幅広く、数人~数十人の中小企業から世界各地に工場を持つ大企業まで大小さまざまな規模です。

食品は人間の生活になくてはならないものであることや、世界の人口が増加しており需要が高まっていることから、今後も成長が期待される業界の一つです。

 

食品メーカーの仕事内容

食品メーカーの理系職では化学、生物、食品栄養等を専攻された人が多いと思われる事もありますが、機電系や情報系の知識を持つ人も必要不可欠な業界です。

そこで機電系や情報系の人が活躍できる職種も含め、食品メーカーの主な仕事内容を紹介します。

 

・研究開発

研究開発では主に新商品や新技術の開発を行います。

営業や顧客、商品企画の部署で提案された案をもとに、実際に商品化するための試作を行います。

食品メーカーの花形ともいわれる職種ですが、原材料の配合方法やコストなど会社側の利益面や商品の味や風味など消費者側の評価を同時に考える必要があります。

 

また売れる消費を作るためには、開発者個人の好みではなく客観的に評価しなければいけません。

そのため研究開発では、化学、生物、食品栄養等の出身者が活躍することが多いです。

 

・生産技術

生産技術では、開発された商品や材料の量産に向けて生産設備の導入や計画の立案などを行います。

実験室規模から工場での製造規模へのスケールアップや製造プロセスの考案、設備導入や試運転など実際の製造までの工程を受け持ちます。

 

また製造コストや設備の導入にかかるコストを削減するために、既存の設備の改善も行います。

製造装置の作成や工事自体はプラント業者や機械メーカーに外注することが多いですが、装置の設計やプロセスは自社で考えます。

プロセスの設計や条件設定では化学系や食品系出身者が活躍することも多いです。

 

しかし設備を動かし決められたとおりに製造を行うためには、機械そのものの仕組みを理解することやプロセス通りに機械を動かすためのシーケンス制御などが必要です。

そのため機械や電気、情報系の知識も不可欠であるため、設備の設計や導入時に機電系や情報系出身者が活躍します。

 

・設備保全

生産技術と並んで、食品メーカーで機電系や情報系出身者が活躍するのが設備保全です。

工場で動いている機械は、電気的に制御されているものがほとんどです。

製造装置についているポンプや撹拌器、温度条件の制御から品質の管理まで全てコンピュータで制御されることで自動化が実現しています。

 

そのため設備保全ではそれらの制御装置の保守や点検などを行う必要があります。

制御装置の保守や点検には専門の知識が必要であるため、機電系や情報系出身者が活躍します。

 

・品質管理

品質管理は機電系や情報系の出身者が直接配属されることは少ないですが、協力して仕事をすることは多いです。

品質管理は生産した製品の品質検査を行います。

 

そこで品質不良などのトラブルが起きた際に、原因を調査し改善をします。

品質不良の原因が設備に関わること(装置の温度が安定しない、撹拌速度が不安定など)も多く、その場合は生産技術や設備保全の人と協力して解決します。

 

食品メーカーで活かせるスキル

食品メーカーで活かせるスキルについて紹介します。

入社後に仕事をする中で身につくスキルもあるため、就職活動の時点で当てはまらなくても悲観する必要はありません。

 

・電気電子工学や機械工学の知識

食品メーカーの生産技術、設備保全の仕事では機械や電気電子の知識が欠かせません。

食品系や化学系出身者は食品の製造プロセスの設計や製造設備へのスケールアップまでの仕事は得意としますが、実際に導入する製造設備の設計等に関して苦手とすることが多いです。

そのため設備そのものや設備を動かすことに関しての専門知識を持つ、機械系や電気電子系出身者が活躍できます。

 

・化学の知識

化学系出身者は、食品の成分分析や品質管理、食品添加物の開発などで活躍できます。

食品の成分を理解し、製品の安全性を確認することは、消費者の健康を守るために重要な役割です。

また、新しい加工技術や保存方法の開発においても化学の知識が活かされます。

 

・生物、農学の知識

生物、農学系の知識は、食品の原材料となる農作物や動物の生産・管理、品質向上に関する仕事で重要です。

農業生産の効率化や持続可能な食料生産に関する知識は、食品メーカーでの原材料調達や品質管理で大いに役立ちます。

また、遺伝子改良やバイオテクノロジーを活用した新しい食品開発にも貢献できます。

 

・情報技術(IT)やデータ分析のスキル

食品メーカーでは、生産プロセスの自動化や品質管理において、情報技術やデータ分析のスキルがますます重要になっています。

IT系出身者は、工場の自動化システムの開発やビッグデータを活用した生産効率の向上、食品のトレーサビリティ確保など、幅広い分野で活躍できます。

特に、IoT(モノのインターネット)技術やAIを活用した生産ラインの最適化など、次世代の食品生産技術に貢献する機会が増えています。

 

・食への興味関心がある

食品メーカーでは、その名の通り食品に関わる仕事が多いです。

食品は人の口にするものであるため、どの職種でも衛生面や安全面など消費者目線で考える必要があります。

食への興味関心があれば、食に対しての意識が高いため、消費者と食品メーカーの両方の立場で食に対する考えを持って仕事ができます。

 

・英語が得意

食品メーカーの中には、日本国内だけでなく海外に工場を持つ会社も多くあります。

そのため生産技術や設備保全の社員は、海外への出張や滞在での仕事を任されることもあります。

海外の工場では、現地の人が働いているため日本語は通じないため、英語を話す必要があります。

 

まとめ

わたしたちが普段食べたり飲んだりしている食品そのものや食品の材料となるものを作る食品メーカーについて、仕事内容や活かせるスキルを紹介しました。

食品メーカーでは食品に関連する事を専攻された方が活躍すると思われがちですが、製造には設備が必要であることから機電系や情報系出身者も多く活躍しています。

 

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