理系就活生必見!実験評価の仕事内容と活かせるスキルを紹介

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  • 公開日:2023年1月13日
  • 最終更新日 : 2023年12月31日

実験評価の仕事は、設計や開発部門で作られた製品の評価をする仕事です。

 

電機メーカーや自動車メーカー、半導体メーカーなど業界によって仕事内容は異なりますが、いずれの業界でも製品の品質を決める重要な仕事です。

 

この記事では理系出身者が携わる実験評価の仕事内容や活かせるスキルを紹介します。

 

理系就活生やこれから就活を始める学生でもわかりやすい内容となっているため、業種への理解が深まり、納得のいく就活への一歩となります。

目次

  • 実験評価とはどんな仕事?
  • 実験評価の具体的な仕事内容
  • 実験評価で活かせるスキルは?
  • まとめ

実験評価とはどんな仕事?

実験評価は、電機メーカーや自動車メーカー、半導体メーカーなどさまざまな業種で行われている仕事です。

 

大まかな仕事内容としては、設計部門や開発部門で仕様書に基づいて作られた製品について、仕様書通りに動くかや強度や耐性などの試験をして評価します。

 

評価を行い、不具合やエラーなどがあれば原因を分析し、設計部門や開発部門へフィードバックを行います。

 

場合によっては、製品の開発や設計段階から共同で仕事をすることもあります。

実験評価の具体的な仕事内容

実験評価の仕事は、業界によって内容がさまざまです。

 

この記事では自動車業界を例に具体的な仕事内容を紹介していきます。

製品評価の実験計画をたてる

製品の評価でもっとも重要なのが「実験計画」です。

 

これから行う製品の評価について、どのような意味があって実験を行うのかや、どのくらいの正確さで実験を行うべきかなど、目的や指標をはっきりさせる必要があります。

 

求められる精度や目的は製品によって異なるため、評価を行う前に明確にします。

 

実験計画が曖昧では製品の品質にも影響が出るため、実験計画の段階は非常に重要になります。

各評価項目の試験を行う

実験計画をもとに、各評価項目についての試験を行います。

 

自動車業界であればエンジン試験や強度試験、耐久性試験、騒音や振動の測定などさまざまな項目があります。

 

試験方法には、得られたデータをコンピュータの専用ソフトで解析する方法や実際に試作された自動車に乗って試験を行う方法などさまざまです。

 

場合によっては、試験のためのコンピュータのソフトを開発するところから行うこともあります。

試験結果の考察とフィードバック

実験規格に基づいて試験を行った後は、試験結果について考察を行います。

 

その製品に求められる数値や過去のデータから、製品の試験悔過が妥当であるかや品質に問題はないかなどを確認します。

 

異常や不具合があった場合は原因を調査し、設計部門や開発部門にフィードバックを行います。

 

実験評価部門が設計や開発段階から関わっている場合は、異常や不具合の対応を任されることもあります。

 

修正後は再度試験と評価を繰り返します。

 

実験評価で活かせるスキルは?

実験評価の仕事で活かせるスキルについて紹介します。

 

入社後に仕事をする中で身につくスキルもあるため、就職活動の時点で当てはまらなくても悲観する必要はありません。

計画を立て実行することが得意

実験評価の仕事では、実験計画の段階が非常に重要です。

 

評価する製品に対して、どのような評価が必要かやどのようなスケジュールで行うかなど綿密な計画を立てる必要があります。

 

また評価するための新しいソフトを開発する場合には、評価の計画と同時進行で進めなければいけない場面も出てきます。

 

そのため計画を立てるのが得意な人や、目標から逆算して仕事をこなすのが得意な人はそのスキルを活かせるでしょう。

細かい作業や地道な作業が得意

実験評価の仕事は、その製品の品質に大きく関わる仕事です。

 

試験や評価にミスがある、評価の分析が雑といったことが起きれば、評価時には問題が無くても量産後や客先での使用中に重大な事故が発生する可能性もあります。

 

これらを防ぐためにも。試験を丁寧に間違いなく進める力や、ひとつひとつの評価項目について細かく分析する力が求められます。

 

そのため細かい作業や地道な作業が得意な人は、そのスキルを活かせるでしょう。

コミュニケーション能力

実験評価の仕事では、コミュニケーション能力が求められます。

 

一見、実験評価の仕事はひとりで黙々と試験をするだけの仕事に思えますが、実際は実験や評価の前後の工程でさまざまな人と関わる必要があります。

 

例えば評価後にトラブルや不具合があった場合、設計部門や開発部門の担当者に現状を説明するために綿密なコミュニケーションが必要です。

 

評価や試験は1回で終わることは少ないため、そのようなやりとりは何度も行われます。

 

このように実験評価の仕事でも高いコミュニケーション能力が求められるのです。

気持ちの切り替えが早く根気強い

製品や評価項目によっては、顧客が求めるレベルや社内規格を満たすことが難しいものもあり、基準を満たすまで何度も試験・評価・修正を繰り返すこともあります。

 

何度挑戦しても上手くいかないことや原因がわからないことも多いです。

 

そのような場合でも落ち込まず何度も根気強く挑戦し続ける力がある人は、実験評価の仕事で大きく活躍できるでしょう。

まとめ

実験評価の仕事は、製品の品質を決める重要な役割を担っています。

 

場合によっては開発や設計段階から仕事に携わり、評価だけでなく不具合の修正なども担当します。

 

実験評価の仕事は試験や評価だけでなく時には評価用のソフトも開発する大変な仕事ですが、その分やりがいや達成感を感じることができる仕事です。

 

この記事を読んで、実験評価の仕事に興味を持った理系就活生はエントリーしてみることをおすすめします。