理系就活生必見!アカデミアと民間企業の研究職の違いとは?

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  • 公開日:2023年3月7日
  • 最終更新日 : 2023年12月31日

アカデミアと民間企業の研究職はどちらも研究を仕事とします。

 

しかしそれぞれの仕事内容や特徴は異なります。

 

この記事では、アカデミアと民間企業の研究職の違いやメリット・デメリット、研究職に活かせるスキルを紹介します

目次

  • アカデミアと民間企業の研究職の違いは?
  • アカデミアと民間企業の研究職のメリット・デメリット
  • 研究職で活かせるスキルは?
  • まとめ

アカデミアと民間企業の研究職の違いは?

アカデミアと民間企業の研究職はどちらも研究を行う仕事です。

 

しかしそれぞれの仕事内容や目的には違いがあります。

 

どのような違いがあるのか詳しく解説していきます。

 

アカデミアは基礎研究がメイン

アカデミアは大学や国立の研究機関などを指します。

 

理系就活生の身近な例でいえば、大学の教授がアカデミアの研究者です。

 

アカデミアでの研究では基礎研究がメインとなるため、「学術の発展」や「未知の追求」など新規性が重視されます。

 

研究分野や内容によってはアカデミア内で研究を行うだけでなく、民間企業と協力して研究を進めていくこともあります。

民間企業の研究職は応用研究がメイン

民間企業の研究は、アカデミアとは異なり「利益の追求」が重視されます。

 

また多くの企業では基礎研究を行うことは少なく、アカデミアが発表した技術や基礎研究の成果をもとに自社の製品に応用する研究を行います。

 

そのため民間企業の研究職では、開発業務を同時に行うことも少なくありません。

アカデミアと民間企業の研究職のメリット・デメリット

アカデミアと民間企業の研究職にはそれぞれ違いがあることがわかりました。

 

次にそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。

アカデミアのメリット・デメリット

 

メリット デメリット
・自分のペースで研究を進められる

・研究内容などが比較的自由

・専門家同士のつながりが得やすい

・自力で研究費を獲得する必要がある

・成果が出るまでに時間がかかる

 

アカデミアの場合、利益の追求を目的にしないことから長い時間をかけて行う研究にも挑戦できます。

 

また設備や研究費の範囲内で学術的な研究をできるため、民間企業では挑戦できないような、直接利益に結びかない基礎的な研究を行えることが大きなメリットでしょう。

 

一方で民間企業とは異なり、アカデミアでは研究費を自分の成果で調達しなければいけません。

 

また新規性の高い基礎的な研究が多いことから、研究の成果が出るまでに時間がかかるため根気強く研究と向き合う精神力も必要となります。

民間企業の研究職のメリット・デメリット

 

メリット デメリット
・雇用形態が安定している

・目的が明確であり、予算が組みやすい

・研究成果が早期に目に見える形となる

・研究結果によっては中止になる

・会社の目的に合わせた研究内容

 

民間企業の研究職は、多くの場合正社員などの直接雇用で働くため雇用が安定しています。

 

企業の求める成果を出せば昇給や出世などキャリアアップが望めるのが大きなメリットです。

 

さらに研究は製品に応用するための内容が多いため、研究成果が製品となって世の中に出ることから達成感を感じやすいでしょう。

 

一方で民間企業の研究は利益の追及がいちばんの目的であるため、研究結果によっては採算が合わないなどの理由から研究が中断されることもあります。

 

また研究内容も会社の目的に合わせたものになるため、アカデミアと比較すると自由度は低く分野も狭くなります。

研究職で活かせるスキルは?

それぞれの特徴やメリット・デメリットから、アカデミアや民間企業の研究職など、研究に関わる仕事で活かせるスキルを紹介します。

 

入社後に仕事をする中で身につくスキルもあるため、就職活動の時点で当てはまらなくても悲観する必要はありません。

研究を楽しむ力

研究を仕事にする上でもっとも大切なことは「研究を楽しむこと」です。

 

その分野にとても興味があり、常にそのことが頭から離れないなど研究に対して常に向き合う必要があります。

 

研究を楽しむ力があればそれらのことが自然にできるため、新しいアイデアをひらめくことや未知との探求により研究者として活躍できるでしょう。

論理的思考が得意

研究職では物事を論理的に考える力が必要とされます。

 

アカデミアでも民間企業でも、研究に使える予算や設備は限られています。

 

その中で、どのように研究を進めていけば効率的に目的に近づけるか、を考えながら研究する必要があります。

 

また得られた結果を論理的に分析し、次につなげていく場面も多くあります。

 

そのため研究職では、論理的思考が得意な人は大きく活躍できるでしょう。

忍耐力・精神力がある

研究では常に求めている結果や成果が出るとは限りません。

 

むしろ失敗の連続となることも多い仕事です。

 

失敗の中から少しずつ進んでいく仕事であるため、失敗に対する忍耐力や精神力が必要とされます。

 

特にアカデミアの研究は長い年月をかけてようやく成果が出るものも多いため、より一層忍耐力や精神力を求められる場面があるでしょう。

まとめ

この記事ではアカデミアと民間企業の研究職の違いについて解説しました。

 

それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、自己分析や企業分析をする中で自分のキャリアプランに合った就職活動を行いましょう。