理系学生必見!CADを活用したメーカーの仕事とは?

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  • 公開日:2023年9月7日
  • 最終更新日 : 2023年12月31日

メーカーでの技術職は理系学生にとって注目の分野。中でも、CADというツールの活用は業界標準となっています。学部学科によっては講義や実験実習でも使うものですが、仕事ではどのようなシーンで活用されているのか。今回は、このCADを用いた仕事内容について深掘りします。

目次

  • 設計の必須ツール、CADとは?
  • CADで変わる設計の現場
  • CADを活用した生産技術
  • 解析の可能性を広げるCAD
  • まとめ:未来の製造業への一歩

設計の必須ツール、CADとは?

CADは「Computer-Aided Design」の略で、コンピュータを活用した設計を指します。過去の設計は紙ベースで、時間も手間もかかっていました。しかしCADの導入により、設計がデジタル化され、3Dモデルでのシミュレーションや解析が日常的に行われるようになりました。これにより、設計の正確性、効率性、そして生産性が大幅に向上しています。

CADで変わる設計の現場

設計は製品製造の基盤。CADの登場は設計の現場を大きく変化させました。従来、設計者は2Dの平面上での作業が主でしたが、CADを用いることで、3D空間上での設計が可能に。これにより、製品の外見や機能をリアルタイムで可視化しながら、細部まで精密に設計することができるようになりました。また、部品同士の組み合わせや動きもシミュレーションできるため、設計ミスの削減や効率化が進み、生産コストの削減にも寄与しています。

CADを活用した生産技術

製品の設計だけでなく、生産技術の分野でもCADの影響は無視できません。工場のレイアウトや機械の配置をCADソフトウェア上で事前にシミュレーションすることで、最適な生産ラインを構築することが可能です。この結果、生産効率や品質の向上が実現しました。さらに、治工具や専用機械の設計もCADを利用して行われ、一貫した生産プロセスの実現に寄与しています。

解析の可能性を広げるCAD

設計や生産だけでなく、製品の性能や安全性を検証するための解析作業も、CADの力を大いに借りています。特に、CAE(Computer-Aided Engineering)の活用により、製品の強度や耐熱性、流体の流れなどをコンピュータ上で高精度にシミュレーションすることができます。これにより、製品の改善ポイントを早期に把握し、設計段階での最適化が進められるようになりました。

まとめ:未来の製造業への一歩

CADは現代の製造業における最も重要な技術の一つといえるでしょう。その活用範囲は、設計から生産、解析に至るまで非常に広く、製造業の効率化や品質向上に大いに貢献しています。

また業界によってよく使われるCADなどの特色もありますので、このようなことを調べてみるのも面白いかもしれません。例えば、トヨタ向けの開発ではCATIA V5、日産自動車向けの開発ではNXが頻繁に利用されるなどの特色があります。

 

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