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- 公開日:2023年9月9日
- 最終更新日 : 2023年12月31日
目次
- 自動車部品メーカーとは
- 主な仕事内容
- 求められるスキルとは
- 活かせる学び・経験
- まとめ:自動車部品産業の魅力を知ろう
自動車部品メーカーとは
自動車部品メーカーは、車を構成する部品の専門的設計や製造を行う企業です。自動車の完成車メーカーが注目されることが多いですが、その裏には数多くの部品メーカーが支えています。実は、一台の車には3万点以上もの部品が使われており、その大部分は部品メーカーによって供給されています。部品メーカーは、特定の部品やシステムに特化した技術力を持つことが多く、その技術力が自動車の性能や品質に大きく影響しています。
主な仕事内容
自動車部品メーカーでの仕事は多岐にわたります。このサイトは理系学生向けということもあり、ものづくりに沿った仕事内容を一部ご紹介します。
研究開発:自動車の部品やシステムに新しい技術や機能を取り入れるための基礎的な研究や技術の開発を行う。最先端の材料技術やエレクトロニクス技術の研究から、実際の製品に応用するまでのプロセスを担当します。
設計・開発:自動車の機能や性能向上のため、新しい部品の設計や既存部品の改良を行う。CADを使用して詳細な設計をすることも多い。
生産技術:量産を前提とした生産ラインの構築や、生産効率を向上させるための技術開発を行う。生産現場でのトラブルシューティングもこの部門の役割です。
生産管理:工場における生産のスケジュールやリソース(人員・部材)の最適化を図る。生産量の計画立案や、生産現場の効率化を追求します。また、部品の在庫管理や、必要な部材の調達もこの部門で行われます。
品質管理:製造された部品の品質を確保するためのテストや検査を行う。また、品質不良が発生した際の原因分析や再発防止策の策定も行います。
製造:設計図や生産技術の指示に基づいて、実際に部品を製造する。機械やロボットを用いた自動生産ラインでの作業や、特定の部品の組み立てなど、多岐にわたるタスクがこの部門の役割です。
求められるスキルとは
自動車部品メーカーで活躍するためのスキルをいくつか挙げます。
技術的知識:材料工学、機械設計、電気工学などの基本的な技術知識が求められます。
コミュニケーション能力:多部門や取引先と連携するため、意見をしっかり伝え、理解する能力が必要です。
問題解決能力:開発や生産の現場では様々な問題が発生します。その都度、解決策を迅速に考え出し、実行に移す能力が重要です。
プロジェクト管理能力:部品の開発・改良は複数の部門や企業との協力の下で進められることが多いため、スケジュール管理やリソース管理のスキルも重要です。
活かせる学び・経験
自動車部品メーカーでの仕事に活かせる学びや経験には、大学や大学院での専門的な学びが大きく関わります。様々な分野における学びを活かすことができますが、ここでは一部抜粋させていただきます。
機械工学:基本的な機械の仕組みや動きを学ぶことができるこの学問では、エンジンやトランスミッションなどの機械部品の設計・開発に必要な知識が身につきます。また、CAE(Computer-Aided Engineering)やフィニートエレメント法などの解析技術も習得でき、部品の強度や熱伝導のシミュレーションなどの業務にも活かせます。
電気電子工学:電子制御技術やセンサ技術、電気回路の設計・解析技術を学ぶことができます。これらは、最新の車載情報システムやADAS(Advanced Driver Assistance Systems)、電動車のモーターコントロール技術など、電気・電子部品の開発に直結しています。
材料工学:新しい材料の開発や既存材料の性質を深く理解するための知識を習得できます。軽量化や高強度化など、自動車部品の性能向上のための材料選定や改良の際には、この学問での学びが非常に役立ちます。
制御工学:自動車の運転を安定させたり、効率を向上させたりするための制御技術を学べます。特に、自動運転車の技術開発においては、高度な制御技術が求められるため、この学問での学びが大きなアドバンテージとなります。
これらの学びは、自動車部品メーカーでの仕事において、業務の質を向上させるための強固な基盤となります。ここでは紹介しきれませんが他にも様々な要素が必要になり、自動車部品の特性に応じて異なります。自身の興味のある部品はどのような技術から構成されているのか、ぜひ調べてみてください。
まとめ:自動車部品産業の魅力を知ろう
自動車部品メーカーは、自動車産業を支える非常に重要な役割を担っています。多岐にわたる業務内容や求められるスキルからも、この業界の奥深さや魅力があります。
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