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- 公開日:2023年1月22日
- 最終更新日 : 2023年12月31日
わたしたちの生活に身近な洗濯機や冷蔵庫、テレビなどの家電や電池などを製造・販売する電機メーカー。
日常生活と密接にかかわる電機メーカーではどのような仕事を行うのでしょうか。
この記事では理系出身者が携わる電機メーカーの仕事内容や活かせるスキルを紹介します。
理系就活生やこれから就活を始める学生でもわかりやすい内容となっているため、業種への理解が深まり、納得のいく就活への一歩となります。
目次
- 電機メーカーとは?
- 電機メーカーの仕事内容
- 電機メーカーで活かせるスキル
- まとめ
電機メーカーとは?
電機メーカーでは洗濯機や冷蔵庫、テレビ、オーディオなどの家電やパソコン、またそれらに使用される電子部品等の開発や生産、販売を行います。
電機メーカーには主に以下の業種があります。
- 家電メーカー
- エレクトロニクスメーカー
- 音響メーカー
- 光学系メーカー
- 精密機器メーカー
- 照明器具メーカー など
企業の規模も、数十人程度の中小企業から世界各地に工場を持つ大企業までさまざまです。
電機メーカーの最終顧客の多くはわたしたち消費者であることから、B to Cである企業も多いです。
電機メーカーの仕事内容
電機メーカーの業種はさまざまであり、企業によって形態や仕事内容は異なりますが、大まかな仕事内容を紹介します。
特に機電系や情報系出身者が電機メーカーでどのような仕事を行うか、具体的に解説します。
研究
製品開発に関する技術の研究を行います。
研究には基礎研究と応用研究があり、基礎研究では今後の製品開発で利用できる新しい技術を研究します。
一方で応用研究では、現在進行形で開発中の製品に対して利用するための技術を研究します。
基礎研究はより専門的で、高度な知識が求められます。
企業が開発する製品にもよりますが、研究の部署は最先端の技術を研究する場所であるため、機械や電気、情報系の専門家が集結します。
開発・設計
営業や顧客からの提案をもとに新製品の開発を行います。
製品の仕様を作成し、機械設計や電子回路設計、ソフトウェア開発などを行い、製品を実際の形にしていきます。
設計では何度も試作をし、エラーや不具合の修正を繰り返して製品を完成させます。
また製品によっては、電子部品メーカーや素材メーカーなどと協力して仕事をする場面もあります。
自分の携わる製品が形となって世の中へ出るため、非常にやりがいや達成感を感じる仕事のひとつでしょう。
開発・設計の部署は機械や電気、情報系など工学系出身者が多く活躍しています。
生産技術
生産技術では、背系・開発で完成した製品を量産するための生産設備や製造ラインの設計、導入、試運転などを行います。
製品そのものではなく、量産化するための製造に関する仕事です。
生産技術は会社の売り上げに直結するため、生産性やコストに考慮して生産設備や製造ラインを導入する必要があります。
責任が大きい分、自分の導入した生産設備や製造ラインによる生産性の向上やコスト削減を、数字で確認できるため達成感を感じやすい仕事です。
生産設備の設計や導入には、機械や電気、情報系の知識が必要となるため、工学系出身者が多く活躍します。
製造
製造部門では実際に製造に携わるオペレーターだけでなく、生産計画や製造設備の保守・管理を行う仕事もあります。
製造設備の不具合による生産停止は、生産計画や売上を左右するため、特に製造設備の保守や管理は重要です。
製造設備の点検や修理には機械や電気などの知識や資格がなければできないものもあるため、それらの知識を持つ人が活躍します。
品質管理
品質管理では、製造された製品が決められた品質基準を満たすかを検査します。
また不良品が発生した場合はその原因の調査や改善も行います。
品質の検査には専門的な知識や検査スキルを要することもあり、理系出身者も多く活躍しています。
電機メーカーで活かせるスキル
電機メーカーで活かせるスキルについて紹介します。
入社後に仕事をする中で身につくスキルもあるため、就職活動の時点で当てはまらなくても悲観する必要はありません。
電気・電子系や機械系、情報系の知識
電機メーカーでの仕事では、電気電子系や機械系、情報系の知識が欠かせません。
研究部門では、専門知識に対する深い理解が無ければ仕事ができません。
また開発・設計部門ではより実用的かつ低コストで製品を作るためには、それぞれの知識が必要不可欠です。
電機メーカーの製品に使われる知識は日々進歩しているため、新しい技術を取り入れるためにも基礎的な知識を持っている必要があります。
そのため大学時代に電気・電子工学や機械工学を学んだ理系学生は、業務に知識を役立てることができるでしょう。
英語が得意
電機メーカーは海外に工場を持っていることも多いです。
そのため開発や設計、生産技術の部署では海外工場立ち上げや設備の導入などにより、海外出張や滞在の可能性もあります。
また日本での仕事の場合でも、製造する製品が海外へ販売されることも多々あります。
新しく開発する製品について海外の顧客とやりとりする場面や、海外の市場調査のために英語で書かれた資料を読む機会もあります。
そのため英語が得意な人は、電機メーカーでスキルを大いに活かすことができるでしょう。
情報収集が得意
電機業界の技術は日々進歩しています。
そのため学生時代に学んだ知識や仕事で得た知識を自分のものにするだけでなく、新しい技術に関する情報を集め勉強し続けることが大切です。
他社よりも早く新しい技術の情報を手に入れることで、それが会社の売り上げに貢献することもあります。
情報収集や新しい知識を取り入れるのが得意な人は、電機メーカーで大きく活躍できるでしょう。
まとめ
わたしたちの身近にある冷蔵庫や洗濯機などの家電やパソコンなどを作る電機メーカーについて、仕事内容や活かせるスキルを紹介しました。
電機メーカーでは研究開発分野や設計分野、営業など幅広い場面で理系学部出身の社員が多く活躍しています。
この記事を参考にすれば、理系就活生の企業選びや業界研究に役立つでしょう。