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- 公開日:2023年1月4日
- 最終更新日 : 2023年12月31日
普段の生活では目にする機会が少ないですが、家電やスマートフォンなどわたしたちの生活に欠かせない電子部品。
その電子部品を作る電子部品メーカーではどのような仕事を行うのでしょうか。
この記事では電子部品メーカーの仕事内容や活かせるスキルを紹介します。
理系就活生やこれから就活を始める学生でもわかりやすい内容となっているため、業種への理解が深まり、納得のいく就活への一歩となります。
目次
- 電子部品メーカーとは?
- 電子部品メーカーの仕事内容
- 電子部品メーカーで活かせるスキル
- まとめ
電子部品メーカーとは?
電子部品メーカーとは、その名の通り電子部品を製造するメーカーです。
電子部品はわたしたちの生活に身近な家電製品やスマートフォンなどの通信機器、自動車など幅広いところに使われている、無くてはならないものです。
特に近年ではAI搭載の家電や自動運転技術が搭載された自動車など、より高性能で精密な電子部品が求められています。
日頃人々が直接目にする機会は少ないものの、需要の衰えない必要不可欠な業界です。
電子部品メーカーの仕事内容
電子部品メーカーでの理系出身者の仕事は、研究開発職・生産技術職・製造管理職・品質管理職・営業職の主に5つのいずれかになることが多いです。
それぞれの職種の仕事内容について詳しく紹介します。
研究開発職
研究開発職では、製品の研究や開発を行います。
具体的には商品設計や回路設計、材料開発、部品選定、機構設計、ソフトウェア開発など製品に関する開発~設計までの工程を担当します。
それぞれの工程の仕事内容は、電子部品メーカーや担当する製品によって様々です。
電気電子系のエンジニアや情報系のエンジニアが多く活躍している職種です。
生産技術職
生産技術職では、製品を実際に工場で生産するための設備の設計開発や導入、改善を行います。
研究開発職が製品を生み出すのに対し、生産技術職では生み出された製品を量産するための設備を生み出すのが仕事です。
量産する製品に合わせた生産設備の設計や機器の選定、導入、試作までを行います。
さらに量産開始後も生産性向上やコスト削減のための設備の改善や設備不良時の対応をします。
生産技術職では電気電子系のエンジニアや情報系のエンジニアに加え、機械系のエンジニアが多く活躍している職種です。
製造管理職
製造管理職は、量産開始後の製造工程全体の管理をする仕事です。
日々の生産が計画通り行われるよう、生産に関わる問題の洗い出しや日頃の生産管理、中期~長期的な生産の計画を立てます。
さらに工場内での人員配置調製や現場の改善など、日々の製造に関わる業務を幅広く行います。
品質管理職
品質管理職は、生産された製品について品質の安定化を目指す仕事です。
電子部品メーカーは常に同じ品質で製品を作る必要があります。
そのため日々の製造では品質不良が起こらないよう、社内規格や顧客の求める条件を満たしているかを検査します。
品質不良が起きた場合、品質不良の原因調査や対策、製造ラインの改善を行います。
営業職
営業職は、電子機器メーカーや電子機器の受託生産メーカーなどに販売等を行います。
一般的には文系出身者が配属されることが多いですが、販売先の相手が技術者などの場合があるため、製品の技術的な知識が多い理系出身者がセールスエンジニアとして活躍することもあります。
そのため適性によっては、電気電子系のエンジニアや情報系のエンジニアを目指す学生がセールスエンジニアとして営業職に配属されることもあります。
電子部品メーカーで活かせるスキル
電子部品メーカーで活かせるスキルについて紹介します。
入社後に仕事をする中で身につくスキルもあるため、就職活動の時点で当てはまらなくても悲観する必要はありません。
電気・電子工学や情報系の知識
電子部品メーカーでは電気電子工学や情報系の知識が欠かせません。
特に電子部品の設計や研究開発をする上で、電気や情報に関する知識が無ければ業務を円滑に進めることが難しくなります。
そのため大学時代に電気・電子工学や情報系を学んだ理系学生は、業務に知識を役立てることができるでしょう。
チームプレーが得意
電子部品メーカーでは、様々な部署や職種の社員と協力しながらひとつの製品を作り上げ、量産しています。
いずれの職種も同じ部署間や違う部署間での情報共有が必要となります。
そのためチームプレーが得意な人は、電子部品メーカーでそのスキルを大きく活かせるでしょう。
集中力や粘り強さがある
電子部品メーカーはBroB企業であるため、製品が表立って世の中に出るような華やかさはありません。
しかし少しのミスが世の中の製品に大きく影響を与えるため、電子部品の設計や製造では綿密な作業に対しミスなく集中して仕事を行う集中力が必要です。
さらに設計や試作段階では何度も改善や改良を繰り返すため、何度失敗しても諦めない粘り強さがあれば大いに発揮できる仕事です。
情報収集が得意
世の中で使用される電子部品の技術は日々進歩しています。
そのため学生時代に学んだ知識や仕事で得た知識を自分のものにするだけでなく、新しい技術に関する情報を集め勉強し続けることが大切です。
近年では、より精密で高性能な電子部品が求められていることから、最先端な高い技術力も必要となります。
他社よりも早く新しい技術の情報を手に入れることで、それが会社の売り上げに貢献することもあります。
情報収集や新しい知識を取り入れるのが得意な人は、電子部品メーカーで大きく活躍できるでしょう。
まとめ
わたしたちの身近にある家電製品や自動車などに欠かせない電子部品を作る電子部品メーカーについて、仕事内容や活かせるスキルを紹介しました。
電子部品メーカーでは研究開発や生産技術、製造管理、品質管理、営業など、理系学部出身の社員が多く活躍しています。
この記事を参考にすれば、理系就活生の企業選びや業界研究に役立つでしょう。