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- 公開日:2023年2月26日
- 最終更新日 : 2023年12月31日
IT業界では、自社開発・受託開発・技術派遣の3種類の企業が存在します。
いずれもITに関する仕事を行う企業ですが、それぞれ仕事内容や形態が異なります。
この記事では、それぞれの企業にどのような違いやメリット・デメリットがあるのか解説していきます。
目次
- 自社開発・受託開発・技術派遣(SES)の違い
- 自社開発企業について
- 受託開発企業について
- 技術派遣企業(SES)について
- まとめ
自社開発・受託開発・技術派遣(SES)の違い
IT業界では、それぞれの特徴により自社開発企業、受託開発企業、技術派遣企業の3つの種類に分けられます。
大まかな特徴はこちらです。
自社開発 | 受託開発 | 技術派遣 | |
特徴 | ・自社で製品企画、開発、リリース、リリース後のアップデートまで担っている
・勤務地は本社、支社など拠点のある場所 ・転勤有無は会社による |
・他社の製品開発を引き受け、自社内で完成させるまで開発する。
・勤務地は本社、支社など拠点のある場所 ・転勤有無は会社による |
・自社ではなく客先の企業に常駐(一定期間ごとに常駐先は変わる)
・勤務地は常駐先の会社 ・拠点が複数ある場合、転勤の可能性が高い |
それぞれ詳しい特徴やメリット・デメリットについて解説します。
自社開発企業について
自社開発企業では自社でサービスや製品の企画・開発を行い、リリース後のアップデートまで幅広い仕事に関われるのが特徴です。
そのため自社製品の価値や技術を深く追求できます。
勤務地は本社や支社などその企業の拠点のある場所に勤務をしますが、近年ではリモートワークを導入する企業も増えたことから勤務地に柔軟性があります。
自社での社員としての勤務形態であることから、教育体制や福利厚生が充実した企業も多く存在します。
自社開発企業のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・納期やルールに柔軟性がある
・新技術を学ぶ機会が多い ・企業内でのキャリアアップが望める |
・企業により待遇の差がある
・労働時間が長い職場がある |
自社開発企業で働く上では上記のようなメリットとデメリットがあります。
社内での独自技術が学べたり、経験を積むことで自社内でのキャリアアップが望めたりと、自社開発企業ならではのメリットがあります。
一方で社員数が少ないベンチャー企業や少数精鋭の方針の場合、人手が足りずに労働時間が長い企業や待遇の悪い企業があるのも事実です。
いずれの場合も、自分のキャリアややりたい仕事とのバランスから働きたい企業を考えると良いでしょう。
受託開発企業について
受託開発企業では他社からの発注を引き受け、製品やサービスを開発します。
あらゆる企業からの仕事に対応するため、さまざまな製品の開発に携われるのが特徴です。
また企業によっては要件定義や設計開発、テストまでの一連の開発を経験できます。
勤務地は本社や支社などその企業の拠点のある場所に勤務をしますが、近年ではリモートワークを導入する企業も増えたことから勤務地に柔軟性があります。
自社での社員としての勤務形態が多いことから、充実した福利厚生を受けることもできる企業も多く存在します。
受託開発企業のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・多くの技術を学べる
・研修や教育が充実している企業もある ・企業内でのキャリアアップが望める |
・納期が比較的厳しい
・顧客の状況に影響されやすい |
受託開発企業で働く上では上記のようなメリットとデメリットがあります。
さまざまな企業の製品開発を行ったり、充実した研修や教育を受けたりすることで多くの技術を習得できるのは、受託開発企業ならではのメリットです。
一方で受託による仕事であることから、顧客の状況によっては余裕のない納期の中で仕事を行う状況や、同時期に多くの仕事が舞い込み忙しい中で仕事を行う場面も出できます。
技術派遣企業について
技術派遣企業では自社ではなく客先の企業に常駐して仕事を行います。
あらゆる企業の仕事に対応するため、さまざまな製品の開発に携われるのが特徴です。
勤務地は基本的に客先の企業であり、プロジェクト終了に伴い一定期間ごとに常駐先が変わります。
近年ではリモートワークを導入する企業も増えましたが、リモートワークができるかどうかは常駐先の方針次第です。
一方で福利厚生は所属する派遣会社のものが適用されます。
技術派遣企業(SES)のメリット・デメリット
※技術派遣、SESは客先常駐という点では同じですが、契約形態が異なります(本記事では割愛します)
メリット | デメリット |
・様々な現場で経験ができる
・プロジェクト待機中も収入がある |
・給料が低い企業も多い
・上流工程の仕事が少ない |
技術派遣企業で働く上では上記のようなメリットとデメリットがあります。
様々な企業に常駐して仕事を行うことから、多くの現場での経験が積めるのは技術派遣企業ならではのメリットです。
さらに有期雇用派遣や契約社員などと異なり、プロジェクト終了後の待機期間中でも収入は発生するため収入の心配がありません。
一方で技術派遣会社は仕事を受注するまでに1次請け、2次請けなど複数の中間企業が入ることもあります。たとえば、2次請けの企業だとマージンが発注元と1次請けに差し引かれてしまうため、給料が少なくなる事も少なくはありません。
同じ技術派遣の会社でも1次請けが多いのかどうか、確認することをおすすめしています。
また数か月~1年の仕事が多く、開発・運用・テストなどの仕事が多いです。要件定義や企画などの上流工程の仕事をしたい人やサービスの成長に長く携わりたい人にとってはデメリットになる場合もあります。
まとめ
自社開発企業・受託開発企業・技術派遣企業の3種類について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説しました。
それぞれの特徴を理解し、自分に合ったキャリアプランを考え就職活動を行いましょう。