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- 公開日:2022年12月3日
- 最終更新日 : 2023年12月31日
わたしたちの日常生活では触れる機会の少ない産業機器などを作る機械メーカー。
そんなあまり馴染みのない機械メーカーではどのような仕事を行うのか疑問に感じる就活生も多いでしょう。
この記事では理系出身者が携わる機械メーカーの仕事内容や活かせるスキルを紹介します。
理系就活生やこれから就活を始める学生でもわかりやすい内容となっているため、業種への理解が深まり、納得のいく就活への一歩となります。
目次
- 機械メーカーとは?
- 機械メーカーの仕事内容
- 機械メーカーで活かせるスキル
- まとめ
機械メーカーとは?
機械メーカーでは、工場で使用される工作機械や建設機械、重機などを作ります。
わたしたちの日常生活ではあまり馴染みのない機械も多いですが、製造業や建設業、医療業界などでは欠かせない存在です、
機械メーカーの代表的な業種は以下のものになります。
- 工作機器
- 計測機器
- OA機器
- 精密機器
- 重機
- 建設機器
- 医療用機器
自動車業界や医療業界、半導体業界の売上が好調であることから、機械メーカー業界の需要は高い傾向が続くでしょう。
機械メーカーの仕事内容
機械メーカーの業種はさまざまであり、企業によって形態や仕事内容は異なりますが、大まかな仕事内容を紹介します。
特に機電系や情報系出身者が機械メーカーでどのような仕事を行うか、具体的に解説します。
研究
製品開発に関する技術の研究を行います。
研究には基礎研究と応用研究、製品化研究などいくつかの種類があります。
基礎研究では今後の製品開発で利用できる新しい技術を研究します。
一方で応用研究では、現在進行形で開発中の製品に対して利用するための技術を研究します。
基礎研究はより専門的で、高度な知識が求められます。
製品化研究では基礎研究や応用研究で得られた結果をもとに、製品化へつなげるための研究を行います。
企業が開発する製品にもよりますが、研究の部署は最先端の技術を研究する場所であるため、機械や電気、情報系の専門家が集結します。
開発・設計
営業や顧客からの提案をもとに新製品の開発を行います。
製品の仕様を作成し、機械設計や電子回路設計、ソフト設計、制御設計などを行います。
設計では専用のソフトを利用して図面作成や強度計算などを行い、何度も試作をしてエラーや不具合の修正を繰り返し、製品を完成させます。
設計時には与えられた条件下でただ設計をするだけでなく、コスト計算やスケジュール管理なども必要となります。
自分の携わる製品が形となって世の中へ出るため、非常にやりがいや達成感を感じる仕事のひとつでしょう。
開発・設計の部署は機械や電気、情報系など工学系出身者が多く活躍しています。
生産技術
生産技術では、背系・開発で完成した製品を量産するための生産設備や製造ラインの設計、導入、試運転などを行います。
製品そのものではなく、量産化するための製造に関する仕事です。
生産技術は会社の売り上げに直結するため、生産性やコストに考慮して生産設備や製造ラインを導入する必要があります。
責任が大きい分、自分の導入した生産設備や製造ラインによる生産性の向上やコスト削減を、数字で確認できるため達成感を感じやすい仕事です。
生産設備の設計や導入には、機械や電気、情報系の知識が必要となるため、工学系出身者が多く活躍します。
製造
製造部門では実際に製造に携わるオペレーターだけでなく、生産計画や製造設備の保守・管理を行う仕事もあります。
製造設備の不具合による生産停止は、生産計画や売上を左右するため、特に製造設備の保守や管理は重要です。
製造設備の点検や修理には機械や電気などの知識や資格がなければできないものもあるため、それらの知識を持つ人が活躍します。
品質管理
品質管理では、製造された製品が決められた品質基準を満たすかを検査します。
また不良品が発生した場合はその原因の調査や改善も行います。
品質の検査には専門的な知識や検査スキルを要することもあり、理系出身者も多く活躍しています。
営業(セールスエンジニア)
営業(セールスエンジニア)では自社製品の販売やサービスの提案などを行います。
一般的に営業職では文系出身者が活躍しますが、機械メーカーでは装置や専門的な技術に関する深い知識が必要であることから、セールスエンジニアとして理系出身者が活躍することも多いです。
また機械メーカーは海外にも数多くあるため、海外へ営業に行くこともしばしばあります。
機械メーカーで活かせるスキル
機械メーカーで活かせるスキルについて紹介します。
入社後に仕事をする中で身につくスキルもあるため、就職活動の時点で当てはまらなくても悲観する必要はありません。
電気・電子系や機械系、情報系の知識
機械メーカーでの仕事では、電気電子系や機械系、情報系の知識が欠かせません。
研究部門では、専門知識に対する深い理解が無ければ仕事ができません。
また開発・設計部門ではより実用的かつ低コストで製品を作るためには、それぞれの知識が必要不可欠です。
機械メーカーの製品に使われる知識は日々進歩しているため、新しい技術を取り入れるためにも基礎的な知識を持っている必要があります。
そのため大学時代に電気・電子工学や機械工学を学んだ理系学生は、業務に知識を役立てることができるでしょう。
モノづくりが好き
機械メーカーは、モノづくりをする業界です。
特に工作機械や建設機器などは、日常生活では触れる機会の少ないものであり、それらの機械がどのような構造でどのように作られていくかを、一から自分の目で見て経験することができます。
そのためモノづくりが好きな人であれば、やりがいを感じながら仕事ができます。
世の中に無かったものが形になり、自分の携わった製品が実際に使われることで、達成感を感じることができるでしょう。
情報収集が得意
機械業界の技術は日々進歩しています。
そのため学生時代に学んだ知識や仕事で得た知識を自分のものにするだけでなく、新しい技術に関する情報を集め勉強し続けることが大切です。
他社よりも早く新しい技術の情報を手に入れることで、それが会社の売り上げに貢献することもあります。
情報収集や新しい知識を取り入れるのが得意な人は、機械メーカーで大きく活躍できるでしょう。
まとめ
わたしたちの日常生活では触れる機会の少ない産業機器などを作る機械メーカーについて、仕事内容や活かせるスキルを紹介しました。
機械メーカーでは研究開発分野や設計分野、営業など幅広い場面で理系学部出身の社員が多く活躍しています。
この記事を参考にすれば、理系就活生の企業選びや業界研究に役立つでしょう。