理系就活生必見!プラントメーカーの仕事内容と活かせるスキルを紹介

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  • 公開日:2023年9月11日
  • 最終更新日 : 2023年12月31日

この記事ではプラントメーカーの種類や仕事内容、それに活かせるスキルについてご紹介します。

目次

  • プラントメーカーとは
  • プラントメーカーの種類
  • 仕事の内容
  • 求められるスキル
  • 活かせる学び・経験
  • まとめ

プラントメーカーとは

プラントメーカーとは、工場や発電所、化学プラントなどの大型の生産設備やインフラストラクチャー(社会的基盤施設)を設計、製造、施工する企業のことを指します。これらの設備は、私たちの生活の中心をなすエネルギーや製品を供給する役割を担っています。プラントの建設やメンテナンスは、膨大な知識と技術、そして多岐にわたる業務が必要とされるため、その背後には多くの専門家たちの協力が必要となります。

プラントメーカーの種類

以下は主なプラントメーカーの種類と、それぞれの具体例をまとめています。

 

石油・石化プラント:石油の精製や化学製品の製造を行うプラント。
例:石油精製施設、エチレン製造プラントなど

エネルギープラント:エネルギーを生成・変換する施設。
例:火力発電所、原子力発電所、風力発電所、太陽光発電所など

食品・医薬プラント:食品や医薬品の製造・処理を行うプラント。
例:食品加工施設、医薬品製造施設、ビール醸造所など

鉄鋼・金属プラント:鉄や他の金属の精錬・製造を行う施設。
例:製鉄所、アルミニウム精錬施設など

環境・リサイクルプラント:廃棄物処理やリサイクルを行う施設。
例:ごみ焼却施設、下水処理プラント、リサイクル施設など

水処理プラント:水の浄化や再生を行う施設。
例:浄水場、排水処理施設、逆浸透膜施設など

セメント・建材プラント:セメントや建築関連の材料を製造する施設。
例:セメント工場、煉瓦製造施設など

仕事の内容

プラントメーカーでの仕事内容は非常に多岐にわたります。以下に、その主要な職務内容を詳しく解説します。

 

1、設計・開発

基本設計: プラントの全体像を描き出し、どのような機能や性能を持つかを決定。顧客のニーズや現場の状況を踏まえて大枠を設計します。
詳細設計: 基本設計をもとに、各部品や設備の具体的な寸法や材料を決める。この段階でCADツールが頻繁に使用されます。

2、品質保証

品質検査: 製造された部品や設備が設計通りの品質を持っているかを検査します。
品質管理: 生産工程全体を監視し、品質が一定以上を保てるように管理します。品質のばらつきや原因を特定し、改善策を立案します。

3、生産管理・施工

生産計画: 必要な部品や材料の調達、生産工程のスケジュールを決定します。
施工管理: 現場でのプラント設備の設置や組み立ての進行状況を管理し、スケジュール通りに作業が進むよう調整します。また、工事現場での安全を確保するための指導や監視も行います。

4、メンテナンス・サポート

定期保守: 稼働中のプラントの性能を維持するために、定期的に部品の点検や交換を行います。
トラブルシューティング: プラントの不具合やトラブル発生時に、原因を特定し迅速に対応します。

 

プラントメーカーでの仕事は、高度な技術と経験が求められる分野が多いですが、それだけに専門性が高く、やりがいのある仕事が多いです。

求められるスキル

プラントメーカーでの業務は多岐にわたり、以下のようなスキルが必要になります。ただし在学中ではなく入社後に必要とされることもありますので、その視点からご参照ください。

 

1、高度な専門知識
・基礎工学の理解:化学、機械、電気、情報など、各工学分野の基礎知識は、プラントの多様な設備やシステムを理解し、最適化するための基盤となります。
・最新技術のキャッチアップ:プラント業界も日々進化しており、最新の技術やトレンドを継続的に学び、それを業務に取り入れる能力が求められます。例えば、IoTやAIを活用した最適化技術など。
2、問題解決能力
・診断スキル:複雑な設備やシステムに発生するトラブルの原因を迅速に特定するための診断能力。これには、具体的な現場データや経験を基にした洞察が必要です。
・トラブルシューティング:問題の根本原因を突き止め、それを解決するための具体的なアクションを考える能力。これには、専門知識を活用し、迅速かつ正確な判断を下す能力が求められます。
3、コミュニケーション能力
・多部門連携:設計、製造、施工、保守など、プラントのライフサイクルに関わる多くの部門との連携が必要です。それぞれの部門のニーズや情報を理解し、効果的なコミュニケーションを取る能力が求められます。
・外部との交渉力:サプライヤーや顧客、関連業者との交渉時には、プラントの専門知識を背景にした説得力や交渉力が必要です。また、技術的な詳細を平易な言葉で伝える能力も重要となります。

 

これらのスキルを身につけることで、プラントメーカーでの業務を効果的に遂行することができ、より大きな成果を上げることが可能となります。

活かせる学び・経験

化学工学: 化学工学の知識は、化学プラントのプロセス設計や最適化に直結します。反応速度、触媒、分離工程などの基本的な化学工学の原理は、化学プラントでの物質の変換や純度向上のためのプロセスを設計する際に必須となります。

機械工学: 機械工学の専攻では、強度学、流体力学、熱工学などの知識を学ぶことができます。これらは、プラント内の各種設備や機器の設計、選定、評価に直結しており、特に熱交換器やポンプなどの機器選定には欠かせない知識となります。

電気電子工学: 制御システムやセンサー技術、動力源の選定など、プラントの自動化や効率的な運用には電気電子の知識が欠かせません。電気の基礎から応用までの幅広い知識が、プラントの安全性や生産性向上に寄与します。

情報工学: プラントのデジタルトランスフォーメーションが進む中、情報工学の知識はプラントの運用や管理の効率化に役立ちます。例えば、IoT技術を利用した設備の遠隔モニタリングや、AI技術を用いた異常検知、最適化アルゴリズムを活用した生産計画などが挙げられます。

 

これらの学びは、プラントメーカーでの仕事を深く理解し、より高度な業務遂行能力を身につけるための強固な基盤となります。

まとめ

プラントメーカーは、高度な技術と専門知識を要する分野です。しかし、それだけにやりがいがあり、様々な分野の専門家たちが一丸となって取り組んでいます。

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