理系就活生必見!半導体製造装置メーカーの仕事内容と活かせるスキルを紹介

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  • 公開日:2022年11月16日
  • 最終更新日 : 2023年12月31日

普段の生活では目にする機会が少ないですが、家電やスマートフォンなどわたしたちの生活に欠かせない半導体。

 

その半導体を作るための半導体製造装置メーカーではどのような仕事を行うのでしょうか。

 

この記事では理系出身者が携わる半導体製造装置メーカーの仕事内容や活かせるスキルを紹介します。

 

理系就活生やこれから就活を始める学生でもわかりやすい内容となっているため、業種への理解が深まり、納得のいく就活への一歩となります。

目次

  • 半導体製造装置メーカーとは?
  • 半導体製造装置メーカーの仕事内容
  • 半導体製造装置メーカーで活かせるスキル
  • まとめ

半導体製造装置メーカーとは?

半導体装置メーカーでは、わたしたちの生活に身近な家電やスマートフォン、パソコンなどの電子機器に利用されている半導体をつくるための装置を製造しています。

 

半導体にはデータの記憶をするメモリーや計算を行うロジックが存在し、電子機器には欠かせない重要な部品です。

 

そんな半導体の製造には精密で高度な技術が必要であるため、高性能な専用装置で作らなければいけません。

 

そこで半導体製造に特化した装置を作るのが「半導体製造装置メーカー」です。

 

半導体業界では半導体製造装置メーカーのほか、半導体そのものを製造する「半導体メーカー」や半導体を販売する「半導体商社」の3つで成り立っています。

 

それぞれの会社が協力することで半導体が生み出されるのです。

半導体製造装置メーカーの仕事内容

半導体装置メーカーでは半導体そのものを作るのではなく、半導体を作るための装置を製造します。

理系出身者が半導体製造装置メーカーでどのような仕事を行うか、具体的に解説します。

 

研究開発

半導体製造装置に取り入れる技術の研究開発を行います。

 

半導体の製造には高度な技術や精密さが必要となるため、半導体製造装置にも同様に高い技術力が求められます。

 

そのため日々進歩していく最新の技術を半導体製造装置に取り入れられるよう、研究開発を行います。

設計

半導体製造装置の設計には機械設計や電気回路設計、ソフト設計、プロセス開発など様々なエンジニアが協力し、営業や顧客の要望をもとに設計を行います。

 

そのため機械系、電気電子系、情報系、化学系の知識を持つエンジニアが活躍します。

 

機械設計では半導体製造装置そのものの動きを設計したり、装置に必要な部品等の選定を行ったりします。

 

電気回路設計では半導体製造装置を動かすための電気関係の回路設計や基板設計、必要な電子機器の選定を行います。

 

ソフト設計ではプログラミング言語を使って、半導体製造装置を仕様書通りに動かすために制御や通信ソフトの設計をします。

 

プロセス開発では、半導体製造装置内で行うウェーハの処理の方法を検討・選定したり処理プロセスに応じた薬品等の選定を行ったりします。

 

設計では顧客の要望を取り入れるのはもちろんのこと、コスト面にも配慮する必要があります。

評価・検証

評価・検証では、設計で作成された設計書をもとに試作された半導体製造装置の評価や検証を行います。

 

設計通りに作られた半導体製造装置のエラーやバグ等を確認し、設計者と協力して設計の修正を行い再度試験する、という流れを繰り返します。

 

製造

エンジニアが設計し、評価や検証が終わると実際に半導体製造装置の製造を行います。

 

製造では装置の組み立てや検査をします。

 

半導体製造装置の製造には高度な技術が必要であるため、経験や専門知識を持っていることが求められます。

営業

営業では半導体製造装置の販売を行います。

 

営業職では文系出身者が多いイメージがありますが、半導体製造装置メーカーでは装置や半導体に関する深い知識が必要であることから、理系出身者が活躍することも多いです。

 

また半導体メーカーは海外にも数多くあるため、海外へ営業に行くこともしばしばあります。

半導体製造装置メーカーで活かせるスキル

半導体装置メーカーで活かせるスキルについて紹介します。入社後に仕事をする中で身につくスキルもあるため、就職活動の時点で当てはまらなくても悲観する必要はありません。

電気・電子系や機械系、情報系の知識

半導体製造装置メーカーでの仕事では、電気電子系や機械系、情報系の知識が欠かせません。

 

半導体製造装置の研究開発では、日々進歩する技術や知識を取り入れる必要があるため、電気や機械、情報の基礎知識が無ければ仕事になりません。

 

特に設計では機械・電気・情報それぞれのエンジニアが協力して半導体製造装置を設計するため、最低限自分の専門分野については熟知している必要があります。

 

そのため大学時代に電気・電子工学、機械工学、情報工学を学んだ理系学生は、業務に知識を役立てることができるでしょう。

英語が得意

半導体製造装置は半導体メーカーに販売する必要があります。

 

半導体メーカーは日本だけでなく世界中に存在するため、英語を使う場面も出てきます。

 

営業職はもちろんのこと、設計や開発に携わるエンジニアでも海外の顧客と話す機会があります。

 

そのため英語が得意な人は、半導体製造装置メーカーでスキルを大いに活かすことができるでしょう。

情報収集が得意

半導体業界の技術は日々進歩しています。

 

そのため学生時代に学んだ知識や仕事で得た知識を自分のものにするだけでなく、新しい技術に関する情報を集め勉強し続けることが大切です。

 

他社よりも早く新しい技術の情報を手に入れることで、それが会社の売り上げに貢献することもあります。

 

情報収集や新しい知識を取り入れるのが得意な人は、半導体メーカーで大きく活躍できるでしょう。

まとめ

わたしたちの身近にある電子機器に欠かせない半導体を作るための半導体製造装置メーカーについて、仕事内容や活かせるスキルを紹介しました。

 

半導体製造装置メーカーでは研究開発分野や設計分野、営業など幅広い場面で理系学部出身の社員が多く活躍しています。

 

この記事を参考にすれば、理系就活生の企業選びや業界研究に役立つでしょう。