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- 公開日:2022年12月11日
- 最終更新日 : 2023年12月31日
技術営業の仕事は、エンジニアと営業職の両方の仕事を担っています。
ノルマや売上を達成する一般の営業職とは異なり、自社製品を技術面でサポートする仕事がメインとなります。
IT業界や半導体業界、自動車業界など今後も成長が見込まれる業界では、技術営業の需要も高まると予想されています。
この記事では理系出身者が携わる技術営業の仕事内容や活かせるスキルを紹介します。
理系就活生やこれから就活を始める学生でもわかりやすい内容となっているため、業種への理解が深まり、納得のいく就活への一歩となります。
目次
- 技術営業とはどんな仕事?
- 技術営業の具体的な仕事内容
- 技術営業の将来性とキャリアパス
- 技術営業で活かせるスキルは?
- まとめ
技術営業とはどんな仕事?
技術営業の仕事は、技術的な専門知識を活かして、クライアント企業に営業をすることです。
自社製品を売り込むことやクライアント企業での商談や提案などを行う点では一般的な営業職と共通する部分はあります。
しかし技術営業の場合は取り扱う製品の専門性が高いことが多いため、高度な知識を持つ人や専門性の高い人が担当します。
そのため技術営業では、工学部や理学部など理系出身者が活躍します。
技術営業の具体的な仕事内容
業界や職種によって異なりますが、技術営業の具体的な仕事内容は以下のようになります。
- 顧客のニーズに沿った新商品の導入などの提案
- 商品導入のサポートや導入後の技術面でのアフターフォロー
- 顧客の課題や市場のニーズなどを自社の開発部門にフィードバック
- 一般の営業職に同行し技術提案
技術面でのサポートや提案が大きな特徴となっています。
一般の営業職が売上やノルマが課される一方で、技術営業にはそのような厳しいノルマはない場合が多いです。
その分、クライアント企業に技術面でのフォローや製品の提案を行うことで、製品の付加価値を高めることや信頼関係を構築することを重視しています。
また技術面の知識が豊富であることから、自社の開発部門などへの技術的なフィードバックが可能であり、顧客の抱える問題や試乗のニーズから新商品の提案や既存製品の改善などでも活躍できます。
技術営業の将来性とキャリアパス
技術営業は今後も一定の需要があると予想されています。
特にIT分野では、業務システムの導入による業務の効率化や生産の自動化などを希望する企業が増えることから、技術営業の活躍の場が増えていきます。
IT業界以外にも、半導体業界や自動車業界も需要が伸びており、専門性の高い意識が求められることから技術営業の需要も高まっています。
また技術営業のキャリアパスは、エンジニアと営業職の両方のキャリアパスを描くことができます。
技術営業により身に付けた専門知識を活かして開発部門や設計部門へ活躍の場を広げることや、営業スキルを活かして営業部門への活躍の場を広げることも可能です。
仕事をする中で、自分のキャリアパスに選択肢を持てることが技術営業のメリットです。
技術営業で活かせるスキルは?
技術営業の仕事で活かせるスキルについて紹介します。
入社後に仕事をする中で身につくスキルもあるため、就職活動の時点で当てはまらなくても悲観する必要はありません。
技術に関する専門知識がある
技術営業の仕事は、その製品や業界に関する専門知識が必要です。
専門知識が無ければ、自社製品を技術面でサポートすることや導入の提案をすることが難しくなります。
理系就活生の中には、志望する業界や職種の専門知識がないことも多いですが、入社後に勉強会や研修で学ぶ機会があるため、就活時点で身についていなくても問題ありません。
入社後の研修がスムーズに行くよう、学生時代に学んだ専門知識をしっかり身に付けておきましょう。
コミュニケーションが得意
技術営業はその名の通り営業職の一部であるため、コミュニケーション能力が必要となる場面が多くあります。
一般の営業職とは異なり、売上やノルマに直結するようなコミュニケーションは重視されません。
専門的な説明や技術面のサポート時に、知識が少ない人でも理解できるような言葉で説明する能力が求められます。
また顧客の抱える問題などについて、自社の開発部門などにわかりやすく伝える能力も求められます。
そのため、難しい情報をかみ砕いて説明することが得意な人や情報伝達が得意な人は技術営業として大きく活躍できるでしょう。
英語が得意
技術営業の仕事では、英語が得意な人も活躍できる場面が多いでしょう。
海外に工場を持つ企業や海外の企業に自社製品を販売している企業では、技術面でのサポートやフィードバックを行う際に英語を使用することが求められます。
英語は必須でない場合も多いですが、技術営業として活躍することを考える場合は少しずつ英語の勉強を進めておくことをおすすめします。
まとめ
技術営業の仕事は、エンジニアと営業職の両方の仕事を担っています。
ノルマや売上を達成する一般の営業職とは異なり、自社製品を技術面でサポートする仕事がメインとなります。
エンジニア並みの高度な専門知識や技術を求められる場面も多く大変ですが、クライアント企業の助けになれたとき、やりがいや達成感を感じることができる仕事です。
この記事を読んで、技術営業の仕事に興味を持った理系就活生はエントリーしてみることをおすすめします。