東海地方の製造業を調査:愛知県、三重県、岐阜県におけるものづくりの特徴について

  • 公開日:2024年4月6日
  • 最終更新日 : 2024年4月13日

日本の東海地方(愛知県・三重県・岐阜県)は、豊かな製造業の伝統と革新を併せ持つ地域です。自動車産業だけでなく電機、工作機械、半導体など、幅広い分野の企業が存在します。本記事では、東海地方の製造業界の特徴について解説していきます。

目次

  • 東海地方の製造業の概観
  • 地域ごとの特色と企業の分布
  • 各企業の新卒採用状況
  • まとめ

東海地方の製造業の概観

東海地方は、日本のものづくりにおける中心地の一つです。特に自動車業界だと愛知県においてトヨタ自動車や三菱自動車、三重県においてHondaが拠点を構えており、自動車部品のサプライヤーも集結しています。自動車だけに留まらず、電機・工作機械・半導体などものづくりに取り組む企業が多く、日本のみならず世界市場においても重要な役割を果たしています。

 

地域ごとの特色と企業の分布

・愛知県

愛知県は、世界的に知られるトヨタ自動車を中心に、自動車産業が非常に発展している地域です。そして自動車業界に限らず、電機・工作機械・航空宇宙産業など、多岐にわたる分野が盛んです。そして自動車やロボットなどに搭載される製品を開発するBtoBメーカー(例:デンソー、アイシン等)においても、高度な技術力を基盤としたビジネスを展開しており、グローバル市場における競争力も非常に高いです。

 

名古屋市だけでなく、豊田市、刈谷市、岡崎市など、県内各地に研究所や工場が点在し、地域経済を支える重要な役割を担っています。また、愛知県は日本のモノづくりを支える先端技術の集積地としても知られ、自動運転技術などの次世代自動車や、ロボティクス、航空宇宙技術などの研究開発が活発です。

 

・三重県

三重県は、山や海など自然豊かな環境の中で、製造業における様々な産業が盛んです。Hondaの製造拠点をはじめとする自動車産業だけでなく、半導体、化学工業、繊維など、多種多様な製造業が根付いています。特に四日市市では化学工業が集中しており、日本有数の工業地帯を形成しています。

 

昨今だと半導体のニュースが多く飛び交っていますが、三重県には世界最大級のフラッシュメモリー工場「キオクシア四日市工場」が存在します。日本全国、そして世界各国から優秀な半導体エンジニアが集結しており、半導体における注目度も非常に高くなっています。

 

・岐阜県

岐阜県は、伝統的な工芸品の製造から最先端の電機製品に至るまで、幅広い産業が存在する地域です。中でも、工作機械や航空機部品の製造に特化した企業が多く存在し、精密なモノづくりで名を馳せています。他にもセラミックス産業が盛んであり、先端素材の研究開発においてもリーダー的な役割を果たしています。

 

昨今だと政府が5カ年43兆円の予算を投じて、抜本的な防衛力強化を掲げていますが、防衛事業を代表する川崎重工業が、その防衛・航空宇宙部門の核心を担う工場を岐阜県に設置している点も注目されます。

 

各企業の新卒採用状況

東海地方は製造業が盛んである事から、理系学生の採用に積極的な企業が多く存在します。一方で機械、電気電子、情報、化学などを専攻できる大学の数が限られており、関東・関西と比較すると「求人数>理系就活生の人数」の乖離が特に顕著な地域です。そのため県内だけでなく県外の理系学生を採用したいといった声が多く、説明会・面接をオンラインで開催している企業も増えています。

 

まとめ

東海地方は、日本を代表する製造業の中心地の一つです。自動車だけでなく様々な産業が活発であり、日本のみならず世界においても重要な役割を果たしています。また、山や海などの自然が豊かであり、日本の中心部に位置していることから西日本・東日本に対してもアクセスが良いことも特徴です。

 

このメディアを運営する理系就活サイト「リケイマッチ」では東海地方のメーカーにおける募集が急増しており、関心のある理系学生の方々はぜひチェックしてみてください。

東海地方のメーカーが積極利用!理系就活サイト「リケイマッチ」