IT業界の全貌!インターネット・Web、ソフトウェア、情報処理サービス、ハードウェア業界の違いを解説

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  • 公開日:2024年10月19日

同じ料理人でも和食とイタリアンでは、身につくスキルやキャリアプランが異なるのは言うまでもありません。ITエンジニアも同じで、進む業界によって大きな違いが生まれてきます。本記事ではIT業界を4つに分けて、それぞれの特徴を解説していきます。

インターネット・Web業界

インターネット・Web業界とは、Webサイト、ECサイト、SaaSプロダクト、SNSサービスなどを扱う業界です。代表的な企業といえば、LINEヤフー、Amazon、メルカリ、SmartHR、X(旧Twitter)などが該当します。

 

この業界の特徴といえば「変化の早さ」です。IT業界全体が日進月歩の分野であり、特にこの業界では変化が著しいと言えます。SNSを例に取ると、2000年前半には「mixi」というサービスが大流行していましたが、今ではX、Instagram、Facebook、Tiktokなどが流行しており、さらに直近ではBeRealやThreadsなども頭角を現してきています。

 

これらのサービスは日本、アメリカ、中国、フランスなど様々な国から登場しており、競争や新規開発が目まぐるしいです。そして変化が早い分、新しい技術も次々に生まれており、新しく参入する企業や個人も数多くいます。

 

国籍や年齢、性別に関係なく、多様な人材がやりがいを持って働く業界でもあります。年齢よりもスキルや経験が重視される傾向が強いのも、この業界の特徴です。

 

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界とは、コンピューターやデバイスで動作するプログラムを設計・開発・提供する業界です。代表的な企業にはMicrosoft、Adobe、日本オラクル、オービックなどがあり、主にオペレーティングシステム(OS)、業務ソフトウェア、クリエイティブツールなどを手掛けています。

 

この業界の特徴のひとつは、特定の目的に特化した「パッケージソフトウェア」の開発です。例えば、「Microsoft Office」や「Adobe Creative Cloud」など、ビジネスやクリエイティブ作業を効率化するソフトウェアが多くのユーザーに利用されています。企業や個人ユーザーにとって、効率的に仕事を進めるためのツールとして欠かせない存在です。

 

この業界のもう一つの特徴として、「カスタマイズ性の高いソリューション」が挙げられます。企業ごとのニーズに合わせてソフトウェアを柔軟にカスタマイズすることで、業務の効率化や自動化を支援しています。特に、大企業向けのソフトウェアでは、導入時に企業のシステムに合わせたカスタマイズが不可欠であり、システムインテグレーターとの連携も多く見られます。

 

最新の技術も業界全体で積極的に取り入れられており、エンジニアにとっては専門性を磨きながら幅広い分野で活躍できる場を提供しています。技術に興味があり、継続的な学習を続ける意欲のあるエンジニアにとって、非常にやりがいのある業界です。

 

情報処理サービス業界

情報処理サービス業界とは、企業や官公庁などに対してITサービスを提供する業界です。この業界には、システムインテグレーター(SIer)や、アウトソーシング企業(SES)が含まれ、システム開発、運用管理、コンサルティング、データセンターの提供など、幅広いITサービスを提供しています。代表的な企業にはNTTデータ、富士通、日立ソリューションズ、NRI(野村総合研究所)などがあります。

 

金融、製造、物流、医療など、さまざまな分野のクライアントが存在し、各分野に特化したシステム開発や運用を行います。企業のIT化が進む中、システムの開発だけでなく、運用や保守、セキュリティ対策のニーズも高まっており、包括的なITサービスを提供することが重要な役割となっています。

 

特に、システムインテグレーター(SIer)と呼ばれる企業は、クライアントのニーズを聞き取り、システムの設計から構築、導入、運用までを一括して請け負います。たとえば、大規模な基幹システムの開発や、ERP(Enterprise Resource Planning)システムの導入プロジェクトなどがSIerの主な業務に含まれます。

プロジェクトごとにチームを編成し、顧客と連携しながらシステムを構築するため、「プロジェクトマネジメント能力」や「顧客とのコミュニケーション力」が非常に重要です。技術面だけでなく、クライアントの業務プロセスを深く理解し、それに合わせた提案ができる力が求められます。

 

また、技術革新が激しい分野でもあり、クラウドコンピューティング、AI、IoT、ビッグデータなどの新技術に対応することが求められています。技術力を高め続けて、顧客の課題を技術的に解決したいと考えるエンジニアにとって、やりがいのある業界と言えるでしょう。

 

ハードウェア業界

ハードウェア業界とは、パソコンやサーバー、スマートフォン、プリンター、ネットワーク機器など、物理的なコンピューター機器を設計・製造する業界です。代表的な企業には、パナソニック、NEC、東芝、日立製作所などがあり、企業や個人向けに様々なデバイスを提供しています。

 

この業界の特徴は、ソフトウェア業界とは異なり「実際の製品を手に取ることができる」という点であり、情報工学だけでなく機械工学や電気電子工学の専門家がチームとなって開発に向き合っています。

 

ハードウェア業界には、技術革新が常に求められており、近年ではクラウドコンピューティングやAI、IoTの普及によって、高性能なデータ処理能力やエネルギー効率の高い製品が求められるようになっています。例えば、スマートフォンやタブレットの小型化、高性能化は、ハードウェア業界の技術革新によって実現されてきました。また、5Gの普及に伴い、通信インフラや関連デバイスの需要も増加しています。

 

ハードウェア業界の魅力は、製品が完成した際に「実際に形となるもの」を目にできることです。「自分の手で作ったものが社会で使われている」という実感を得やすい業界でもあります。物理的な製品に携わりたい、ものづくりに興味があるエンジニアにとっては、大きなやりがいを感じられる分野です。

 

まとめ

今回は、IT業界を4つに分けて解説しました。インターネット・Web業界、ソフトウェア業界、情報処理サービス業界、ハードウェア業界と、それぞれに特徴があり、求められるスキルやキャリアの方向性も異なります。

IT業界での就職を目指す際には、各業界の特徴を理解し、自分がどの分野で活躍したいかを見極めることが大切です。ぜひ本記事を参考にして、企業選びやキャリア設計に役立ててください。

 

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