建築学科の就職先を徹底解説!ゼネコンからプラント、住宅メーカーまで多彩なキャリアパス

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  • 公開日:2024年10月25日
  • 最終更新日 : 2024年11月5日

建築学科は、建物の設計や構造、都市計画など、幅広い分野を学び、卒業後の進路も非常に多岐にわたります。設計事務所やゼネコン、行政機関から不動産業界、設備関連会社まで、建築に関連するさまざまな業界で活躍することができます。この記事では、建築学科の学生が選ぶ主な就職先について詳しく解説していきます。

建築学科出身者の特徴は?

建築学科の学生は、物理的な構造の設計や空間の創造、都市計画など、幅広い技術や理論を学びます。特に、理論的な知識だけでなく、実際に建物を設計・施工するためのスキルも磨いています。また、講義・実験実習・研究の一環でグループワークや企業・官公庁と協働プロジェクトに取り組む事もあり、チームワークやプロジェクト管理の経験も養われるため、技術とビジネスの両方を理解する人材として多くの業界で歓迎されています。

 

令和6年3月時点の職業計の有効求人倍率が1.17倍に対し、建築・土木・測量技術者は5.70倍であることから、数値を見ても建築学科出身者の高いニーズが伺えます。

建築学科出身者が就職する業界は?

建築学科出身者は建設・住宅・プラントなど様々な分野で活躍しています。以下は代表的な業界となります。

 

ゼネコン・建設会社

ゼネコン(総合建設会社)は、建築学科出身者の多くが就職する業界です。大型建築物の設計から施工まで全て手掛けており、それだけ仕事としても携わる範囲が広いことが特徴です。設計、施工管理、現場監督など、大規模なプロジェクトに対して建築の知見を活かせる様々な仕事があります。

企業例として鹿島建設、大林組、大成建設、清水建設、竹中工務店の5社はいずれも年間売上が1兆円を上回ることから、スーパーゼネコンとして有名です。

 

住宅メーカー

住宅メーカー(ハウスメーカー)は、個人向けの戸建住宅や集合住宅の設計・施工を行う企業です。建築学科出身者は、住宅の設計や施工管理を担当することが多く、顧客のライフスタイルに合わせた住まいの提案が求められます。特に、住宅のデザイン性や機能性だけでなく、耐震性や断熱性などの技術的な要素も重要視されます。個人向けだと多種多様な住宅が増えていることから、設計の柔軟性があることも魅力的です。

企業例として積水ハウス、ダイワハウス、三井ホームなどが有名です。

 

設計事務所

設計事務所は、個々の建物や施設のデザインに特化しています。クライアントの要望を基に、機能性と美しさを兼ね備えた建物を設計するため、創造力が活かせる職場です。大手事務所では、国内外で活躍するチャンスもあります。

企業例として日建設計、NTTファシリティーズ、日本設計などが有名です。

 

プラントエンジニアリング

プラントエンジニアリングは、工場やインフラ施設など大規模な産業施設を設計・建設する業界です。建築の専門知識だけでなく、機械や電機設備も必要となることから、機械工学や電気電子工学の出身者とも連携しながら業務に取り組みます。大規模なプロジェクトに携わるため、規模感のある仕事を希望する学生に人気です。

企業例として日揮、千代田化工建設、東洋エンジニアリング、太平電業などが有名です。

 

不動産会社

建築学科出身者は、不動産業界でも多く活躍しています。特に物件のリノベーションや開発プロジェクトに関わることが多く、設計や建築の知識を生かしながら、不動産ビジネスを学べる場となっています。都市開発プロジェクトや商業施設の開発など、大規模案件にも関われます。

企業例として三井不動産、 三菱地所、オープンハウス、野村不動産などが有名です。

 

設備関連会社

建築物の内部設備(空調、給排水、電気など)の設計や施工管理を行う設備関連会社も、建築学科出身者の就職先として人気です。特に、省エネやスマートビルディングといった分野での技術革新が進む中で、これらの分野の専門知識が求められています。

企業例としてダイキン工業、エクシオグループ、ミライト・ワン、きんでんなどが有名です。

 

建設コンサルタント

建設コンサルタント業界は、建物やインフラの計画・設計・監理を行い、プロジェクトの最適化やコスト削減、環境への配慮をアドバイスします。建築物のライフサイクルを管理するため、広い視野でプロジェクトを俯瞰する力が求められます。

企業例として日本工営、パシフィックコンサルタンツ、パスコなどが有名です。

 

建築学科出身者に人気の職種は?

建築学科出身者は、多彩なスキルと知識を活かせる職種が多く存在します。以下は特に人気のある職種です。

 

建築士

建築士は、建物の設計や施工監理を行う専門職です。建築士(一級・二級・木造)の国家資格が必要で、建築学科での学びを活かし、住宅や商業施設、公共施設など幅広い建物の設計に関わることができます。

 

設計

設計職は、住宅やビル、工場などの構造や空間をデザインする仕事です。顧客の要望を基に、機能的かつ美しい建物を創り上げるため、建築の知識とクリエイティビティが求められます。

 

CADオペレーター

CADオペレーターは、建築設計の図面を作成する専門職です。設計者の指示に従い、詳細な図面を作成していくため、建築知識とともにCADソフトのスキルが必要です。

 

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターは、建物の内装や家具のデザインを手掛ける職業です。建物全体の雰囲気や機能性に合わせ、快適でスタイリッシュな空間を創り上げます。

 

プラントエンジニア

プラントエンジニアは、工場や設備の設計・施工を担当する仕事です。建築学科出身者は、特にプラントの構造設計、配管設計、施工管理などで活躍することが多く、工場やインフラ設備の建設に携わることができます。

 

不動産開発・リノベーション

不動産開発やリノベーションは、土地や建物の価値を高めるために企画・設計を行う仕事です。新しい建物の開発だけでなく、既存建物を再利用し、付加価値をつけるリノベーション事業にも注目が集まっています。

 

建設コンサルタント

建設コンサルタントは、建設プロジェクトにおいて計画や設計、施工管理などをサポートする職業です。建築学科で学んだ専門知識を基に、クライアントのニーズに応じたプロジェクトの提案やコンサルティングを行います。

 

まとめ

建築学科出身者が進む道は、設計事務所やゼネコン、不動産会社、プラントエンジニアリングなど多岐にわたります。技術力や創造力を活かせる職場から、社会に直接貢献できる仕事まで、それぞれの業界には魅力があり、自分の興味やキャリアプランに合わせた選択が重要です。幅広い選択肢がある中で、自分の強みや目標を見据えて、理想のキャリアを築いていきましょう。

 

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