土木・建築系の進路研究:ゼネコンや住宅以外にも広がる8分野を紹介!

  • 土木建築
  • 業界研究

土木・建築系の進路はゼネコンや住宅メーカーだけではありません。本記事では橋梁や水インフラなど、理系学部・大学院の学生生活では触れる機会の少ない8分野を整理しました。土木・建築系の進路は多岐に渡るので、大枠を理解した上で気になる業界をさらに深掘りしてみましょう。

橋梁・トンネル

道路や鉄道に欠かせない橋梁やトンネルの建設・補修を担う分野。巨大構造物の長寿命化や維持管理が重要なテーマとなっています。

 

魅力

・大型構造物に関わりスケールの大きさを実感できる
・耐震・耐久設計など社会インフラの安全に直結する
・長期に渡って利用される構造物を後世に残せる

 

代表企業例:横河ブリッジ(鋼橋)、IHIインフラ建設(橋梁・トンネル)、JFEエンジニアリング(橋梁)、川田工業(橋梁)、駒井ハルテック(橋梁)

 

舗装・地盤改良

道路舗装や地盤安定化を担い、都市の基盤を支える。耐震性や防災の観点からも注目が高いです。

 

魅力

・社会に不可欠な道路インフラに直接携われる
・最新の舗装技術で環境負荷低減に貢献できる
・災害復旧や防災対応に役立てるやりがいがある

 

代表企業例: NIPPO(舗装)、大林道路(舗装・土木)、世紀東急工業(舗装)、前田道路(舗装)、鹿島道路(舗装)

 

港湾・海洋土木

港湾施設、護岸、海上構造物などを建設する分野。マリコン本体だけでなく、資材や関連施工を担う企業も多いです。

 

魅力

・港湾物流や海洋利用を支える社会的意義が大きい
・海洋環境に適応した技術開発に挑戦できる
・海外プロジェクトに関われるチャンスも多い

 

代表企業例: 東亜建設工業(港湾・浚渫)、五洋建設(港湾土木)、若築建設(港湾・浚渫)、りんかい日産建設(港湾)、大本組(港湾土木)

 

水インフラ・上下水道

ダムや浄水場、下水処理場など水循環を支える分野。土木と環境工学が融合する領域です。

 

魅力

・生活に欠かせない水環境を守る使命感がある
・災害対応や水資源管理など公共性が高い
・海外のインフラ整備に携わる機会もある

 

代表企業例: 水ing(水処理)、メタウォーター(水インフラ)、栗田工業(水処理薬品・設備)、NJS(水コンサル)、オルガノ(水処理)

 

環境エネルギー施設

ごみ焼却施設やリサイクル設備、バイオマス発電などを建設・運営する分野。持続可能な社会基盤の構築に直結しています。

 

魅力

・循環型社会や再生可能エネルギーに直結する
・廃棄物処理や資源循環を通じて環境課題の解決に貢献できる
・地域社会に密着し持続可能性に貢献できる

 

代表企業: カナデビア(環境プラント)、タクマ(環境プラント)、川崎重工業(環境プラント)、荏原環境プラント(ごみ処理施設)、エクシオグループ(リサイクル施設)

 

防災・耐震補強

老朽化したインフラの補強や災害復旧を担う分野。公共事業との連動が多いです。

 

魅力

・防災・減災に直接貢献できる社会的意義
・耐震補強や補修で人々の安全を守れる
・最新工法を駆使して老朽化インフラを延命できる

 

代表企業: フジタ(防災)、西松建設(耐震補強)、奥村組(耐震補強)、大豊建設(耐震補強)、前田建設工業(補修)

 

外装・ファサード

高層ビルや商業施設の外装材やカーテンウォールを扱うメーカー。デザインと機能を両立します。

 

魅力

・街の景観を形づくる仕事に関われる
・断熱・防音など性能向上で暮らしを支えられる
・建築意匠と構造の両面を学べる

 

代表企業: 旭ビルウォール(カーテンウォール)、LIXIL(外装材)、YKK AP(外装材)、三協立山(建材)、日本板硝子(ガラス)

 

プレキャスト・モジュール建材

プレキャストコンクリートやユニット建材を供給。施工効率化や省人化に貢献する分野です。

 

魅力

・建設現場の効率化・工期短縮に直結する
・品質の安定化や安全性向上に寄与できる
・新工法・新素材の導入に携われる

 

代表企業: 大成ユーレック(プレキャスト)、積水化学工業(建材)、住友大阪セメント(プレキャスト)、松井建設(建材)、太平洋マテリアル(建材)

 

まとめ

土木・建築系のキャリアはゼネコンや住宅だけに限られず、幅広い専門分野へと広がっています。本記事では大枠を整理するに留めました。興味を持った業界があれば、さらに個別に調べて、仕事内容や必要な専門性を深掘りしてみてください!

 

AIが就活準備を支えるオファー型理系就活サイト「リケイマッチ」