- 27卒
- IT
- 業界研究
2025年9月21日(更新:2025年9月21日)
情報系を学んでいる皆さんにとって、就職先の選択肢はとても幅広いです。IT業界はもちろん、IT以外の様々な業界から公共分野にまで広がっています。
「自分に合った就職先ってどんなところだろう?」と迷う方も多いはず。そこで今回は、情報系学生に人気の業界と職種をわかりやすく整理しました。就活を考える上での参考にしてみてください!
未来をつくる!情報系が活躍する業界
情報系の学生は、プログラミングやアルゴリズム、ネットワークなどの基礎を学んでいることから、以下のような業界で幅広く活躍しています。
◆ IT業界
システム開発やクラウドサービス、インフラ構築などを通じて社会や企業の課題を解決します。研修制度が整っている企業も多く、安心してキャリアをスタートできる分野です。さらに、IT業界は次のように分けられます。
・ソフトウェア:OSや業務アプリ、スマホアプリなどを開発・提供。成果が目に見えやすく、ヒットアプリを生み出す達成感を味わえます。
・ハードウェア:PCやスマホ、サーバー、家電などを製造。ハードとソフトを両面から理解して開発に携われる点が魅力です。
・情報処理サービス(SIer):企業や官公庁のシステムを企画・開発・運用。大規模案件に携わり、社会を支えるやりがいがあります。
・インターネット・Web:SNS、EC、動画配信、ゲームなど自社サービスを展開。成果がユーザーに直結するスピード感が魅力です。
・通信インフラ:スマホやインターネットを当たり前に使える通信環境を支え、次世代通信(5G/6G、IoT)を担います。
◆ 製造業・メーカー
自動車や家電、医療機器などを手掛けるメーカーでは、ハード(機械)とソフト(制御プログラム)を組み合わせた技術が必要です。自動運転システムやIoT家電、医療機器の制御ソフトなど、安全性や信頼性を担保する設計力が活かされます。
◆ 金融・コンサルティング
銀行・証券・保険会社では、FinTechやAIを活用したデータ分析やリスク管理システムが進展。ITコンサルタントは企業のDX推進を支え、技術力+ビジネス理解+コミュニケーション力が求められます。
◆ 研究・教育・公共機関
大学や研究所、官公庁・自治体でのキャリアも選択肢の一つ。AIやセキュリティ、量子コンピュータなどの研究や公共システムの開発に携わることができます。社会的意義の高いプロジェクトに挑戦できるのが特徴です。
※マメ知識:どの業界でもIT技術は必要
今やIT技術はどの業界でも欠かせません。小売業ではECサイトや在庫管理システム、物流では自動化、医療業界では電子カルテや診断支援AIなど、業界ごとに様々なIT技術が導入されています。上記の業界だけに留まらず、情報系の知識はあらゆる分野で求められています。
情報系の学びが活きる多彩な職種
情報系の知識を活かせる職種は非常に幅広く、大きく5つの分野に整理できます。代表的な職種とその特徴を紹介します。
◆ 開発系(つくる)
システムやアプリを開発し、新しいサービスを生み出す分野です。
・システムエンジニア(SE):要件定義や設計を行い、開発全体をまとめる。
・プログラマー(PG):設計に基づきコードを書き、システムを実装する。
・フロントエンドエンジニア:Webサイトやアプリの画面部分を開発し、UI/UXを実現。
・バックエンドエンジニア:サーバー側の処理やデータ管理を担当し、サービスの裏側を支える。
・データベースエンジニア:データを効率的かつ安全に管理・運用する仕組みを構築。
・エンベデッドエンジニア(組み込み系):自動車・家電・ロボットなどを動かす制御ソフトを開発。
・テストエンジニア:開発したシステムの動作を検証し、品質を保証する。
・研究開発エンジニア:新しい技術や製品の研究を行い、実用化につなげる。
◆インフラ・運用系(支える)
ネットワークやサーバーなど、システム基盤を支える分野です。
・インフラエンジニア:サーバー・ネットワークの設計や構築を担当。
・クラウドエンジニア:AWSやAzureなどクラウド環境でシステムを構築・運用。
・セキュリティエンジニア:サイバー攻撃対策やセキュリティシステムを設計。
・カスタマーエンジニア(フィールドエンジニア):顧客先でシステムや機器の導入・保守を担当。
・サポートエンジニア:ユーザーの問い合わせ対応やトラブル解決を行う。
・社内SE:自社のITシステムの導入・運用・改善を担う。
◆データ・AI系(活用する)
データやAIを駆使して新しい価値を生み出す、近年特に注目される分野です。
・データアナリスト:集めたデータを分析し、事業改善や戦略立案に活かす。
・データサイエンティスト:機械学習や統計を用いて高度なデータ解析を行い、新しい価値を創出。
・AIエンジニア:画像認識や自然言語処理などAIモデルを開発・応用。
・プロンプトエンジニア:生成AIを活用するために効果的な指示(プロンプト)を設計し、出力精度を最適化。
・MLOpsエンジニア:AIモデルを運用環境で安定稼働させる仕組みを整える。
・リサーチエンジニア:AIの基礎研究からプロトタイプ開発など手掛け、実用化に繋げる。
◆コンサル・マネジメント系(導く)
顧客やチームをリードし、ITを活用して課題解決に導く分野です。
・ITコンサルタント:企業の課題を分析し、最適なIT導入を提案。
・プリセールスエンジニア:導入前の顧客を技術面からサポートし、提案。
・PM/PL:プロジェクト全体を管理し、チームをまとめて成功に導く。
・プロダクトマネージャー(PdM):製品やサービスの方向性を決定し、事業成長をリード。
・ブリッジシステムエンジニア:海外拠点との連携を担い、開発をスムーズに進める。
◆ 他、広がるキャリアパス
情報系で培ったスキルは、エンジニア職に限らず幅広い分野に応用できます。例えば、プログラミング講師として教育分野で活躍したり、スタートアップを起業して新しいサービスを立ち上げるケース。また、最近は副業に寛容な会社も増えており、本業での経験を活かしてAI導入アドバイザーなど外部企業を支援するキャリアも広がっています。ITは特に人手不足(売り手市場)が顕著な業界でもあり、情報系の学びは社会の多様な場面で求められているのが強みです。
まとめ
情報系を学んだ学生が活躍できるフィールドは、今や社会のあらゆる場所に広がっています。どの道を選んでも、情報系で培った学びは大きな強みです。就活では「どんな業界にワクワクするか」「どんな職種で力を発揮したいか」イメージしながら、自分に合った進路を見つけていきましょう。
IT業界の企業も積極導入中!AIが準備を支えるオファー型理系就活サイト「リケイマッチ」
■関連動画