2025年9月27日(更新:2025年9月27日)
情報系を学んでいる学生は、ITやメーカー、通信、金融、公共分野など幅広い分野で活躍しています。この記事では、情報系出身者ならではの特徴と強みを整理し、人気の業界や職種、さらにキャリアの広がりについてわかりやすく紹介します。
情報系出身者の特徴と就職での強み
情報系の学生は、アルゴリズムやプログラミングだけでなく、システム全体を設計し動かす経験を通じて、次のような強みを培っています。
◆ 実装力とコンピュータサイエンスの素養
単にコードを書くだけでなく、アルゴリズムやデータ構造、ネットワークやOSといったコンピュータサイエンスの知識を基盤に、動くシステムとして形にする力があります。
◆ 新技術への適応力
AI、クラウド、IoT、セキュリティなど進化の速い分野に対応し続ける姿勢が身についています。
◆ 論理的思考と問題解決力
設計、バグ修正、性能改善などの経験を通じて、複雑な課題を分解し、最適な解決策を導く力を養っています。
◆ 実社会への直結性
アプリやサービスとして直接社会に届けることができ、自らの成果が生活やビジネスの変化に繋がります。
IT系の仕事は情報系に限らず、他の理系分野や場合によっては文系学生でも挑戦できます。とはいえ情報系は、一定の基礎に加えてコードを書く以上の深い背景知識を備えている点が強みです。そのため企業の中には「文理不問だが、できれば情報系の学生を採用したい」と考えるケースも少なくありません。
専門を活かせる業界はここ!人気の就職先を紹介
情報系の学生が特に活躍している業界を7つ紹介します。
◆ IT業界(Web/SIer/ソフト/ハード/通信)
IT業界といっても更に様々な分野に分かれます。プログラミングやシステム設計などのスキルを磨きながら、新しい技術を吸収できるのが魅力です。
◆ 製造業(メーカー)
自動車の自動運転、IoT家電、医療機器の制御システム、工場のDX化など「ハード×ソフト」の領域で情報系の知識が活きます。制御ソフトや組み込み技術を通じて、製品の安全性や利便性を高める役割を担います。
◆ 通信インフラ業界
スマホやインターネットを当たり前に使える環境を支える業界です。5G/6GやIoT基盤の整備に関わり、社会全体の通信を担う安定性とスケール感が特徴です。
◆ 金融・コンサルティング業界
銀行や証券会社ではFinTechやリスク管理、データ分析システムの開発が進んでいます。ITコンサルティングでは企業のDXを技術面から支える役割が期待され、ビジネス理解と技術力の両方が求められます。
◆ ゲーム業界
ゲーム開発ではグラフィック処理やサーバー構築、AI挙動やXRの実装など幅広い技術が求められます。ユーザーの反応がダイレクトにわかることや、エンターテインメントを形にしていくクリエイティブ性の高さも魅力です。
◆ 他、様々な業界
上記に限らず商社、小売、流通、広告などの様々な業界で、自社の業務効率化やデジタル化を担う情報系出身者も多いです。外部向けのシステム開発とは異なり、自社社員が使うシステムを改善したり、業務フローをデジタルで刷新したりするのが特徴です。現場と近いため改善の効果を実感しやすく、経営改革に直結するやりがいもあります。
◆ 研究・教育・公共機関
AIや量子コンピュータ、セキュリティなどの先端研究や、官公庁・自治体での公共システム開発に携わる道もあります。社会的意義の高いプロジェクトに関われる点が大きな魅力です。
■参考記事
情報系出身者に人気の職種とは?
業界の中でどんな役割を担うのか。情報系の知識を活かせる代表的な職種を紹介します。
◆ システムエンジニア(SE)
顧客の要望を整理し、システム全体の設計や進行を管理する役割です。要件定義や基本設計を担い、プロジェクトを技術面からまとめるポジションです。
◆ フロントエンドエンジニア
Webサイトやアプリの見た目・操作性を設計。UI/UXデザインと直結し、ユーザーに最も近いポジションで成果を実感できます。
◆ バックエンドエンジニア
Webサービスやアプリの裏側で動くサーバーやデータベースを設計・開発し、安定した動作を支える職種です。大規模なデータ処理やAPI設計など、システムの基盤を担う点が特徴です。
◆ インフラエンジニア/クラウドエンジニア
サーバー・ネットワークを設計・構築し、AWSやAzureなどを用いてシステムを支えます。社会の基盤を守る役割です。
◆ セキュリティエンジニア
サイバー攻撃対策や認証システムの構築など、安心安全なサービス提供を担います。重要性が増している注目職種です。
◆ データサイエンティスト/AIエンジニア
機械学習や統計を活用してデータから価値を生み出します。画像認識や自然言語処理など最先端の応用に挑戦できます。
◆ ITコンサルタント/プロジェクトマネージャー
技術とビジネスをつなぎ、課題解決をリードします。提案力や調整力を発揮しながら、チームや顧客を導く役割です。
まとめ
情報系出身者のキャリアは、IT・メーカー・通信・金融・ゲーム・公共、そして各業界の社内SEやDX推進など多方面に広がっています。最大の特徴は、学んだ知識を「動く仕組み」に実装し、社会に直接インパクトを与えられることです。
「どんな技術で成長したいか」「どんな課題を解決したいか」等、自分に合った道を選ぶことが大切です。技術は進化し続けますが、情報系で培った基盤は一生の強みになります。
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