よく使われるプログラミング言語とは?Webやゲームなど用途に応じた言語と特徴を解説!

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  • 公開日:2024年10月2日

プログラミング言語は用途に応じて多くの種類が存在します。それぞれの言語には特徴があり、適した用途が異なります。この記事では、昨今でよく使われるプログラミング言語をカテゴリごとに紹介し、それぞれの特徴を説明します。プログラミング学習やキャリア選択においても、ぜひ参考にしてみてください。

 

Web開発向けのプログラミング言語

Web開発はクライアントサイド(フロントエンド)とサーバーサイド(バックエンド)の両方で使用されるプログラミング言語が存在します。

 

HTML

HTML (Hypertext Markup Language) は、Webページの構造を定義する言語です。Webブラウザ上で表示されるテキストや画像、リンクなどの配置や内容を指定するために使用される必要不可欠な技術です。

CSS

CSS (Cascading Style Sheets) は、HTMLで定義されたWebページのデザイン(文字色・大きさ・背景色等)やレイアウトを調整するためのスタイルシート言語です。Webサイトの見た目を整えるために不可欠であり、HTMLとともに使用されます。

JavaScript

JavaScriptは、クライアントサイドとサーバーサイド(Node.js)で利用される標準的な言語です。特にフロントエンドでは、動的なWebページの開発に欠かせません。

TypeScript

TypeScriptは、JavaScriptに型付けを加えた言語で、コードの安全性と可読性を向上させます。大規模なWebアプリケーションで特に使用されています。

Python

Pythonは、DjangoやFlaskなどのフレームワークを使ってサーバーサイドのWebアプリケーション開発で広く利用されています。簡潔な文法が特徴で、初学者にも人気です。

PHP

PHPは、長い歴史を持ち、WordPressなどのCMSやWebアプリケーション開発でよく使われています。

Ruby

Rubyは、特にRuby on Railsを用いたWebアプリケーション開発で広く使用されています。シンプルで柔軟な文法が特徴です。

Go

Goは、高いパフォーマンスとシンプルな構文を持ち、特にAPIサーバーやマイクロサービスの開発に適しています。

Rust

Rustは、安全性とパフォーマンスに優れ、WebAssemblyを使ったWeb開発や信頼性が重視されるサーバーサイドの開発で注目されています。

Java

Javaは、エンタープライズ向けのWebアプリケーションやサーバーサイド処理でよく使用されます。Spring Frameworkを使った大規模開発が主流です。

Scala

Scalaは、Javaとの相互運用性を持ちながら、よりモダンで強力な機能を提供し、特にビッグデータやWebアプリケーション開発で使用されます。

Perl

Perlは、テキスト処理に強みを持ち、動的なWebサイトの開発やサーバースクリプトで使用されることがあります。

 

組み込みソフトウェア開発向けのプログラミング言語

組み込みソフトウェア開発は、ハードウェア制御やデバイスと直接やり取りする低レベルのプログラミングが求められる分野です。

 

C

C言語は、ハードウェア制御に強く、組み込みシステム開発において標準的に使用されています。

C++

C++は、C言語にオブジェクト指向の概念を加えた言語で、性能が求められる組み込みシステムで広く使われています。

Rust

Rustは、メモリ管理における安全性を重視し、組み込みシステムでのエラー防止や効率性を追求するために利用されています。

MATLAB

MATLABは、数値計算やシミュレーションに優れ、信号処理や制御システムの設計など、組み込み開発のプロトタイピングで活用されています。

Perl

Perlは、テキスト処理やシステム管理スクリプトに強く、組み込みシステムのスクリプト言語としても使用されることがあります。

 

スマホアプリ開発向けのプログラミング言語

スマートフォンアプリの開発には、プラットフォーム(iOSやAndroid)ごとに異なる言語が使われます。

 

Swift

Swiftは、Appleが推奨するiOSおよびmacOSアプリの主要な開発言語です。モダンで安全な設計が特徴です。

Kotlin

Kotlinは、Android開発の公式言語で、Javaと互換性がありながら、よりシンプルで効率的な文法を提供します。

Java

Javaは、Androidアプリ開発で伝統的に使われており、Kotlin登場以前はAndroid開発の主流言語でした。

Dart

Dartは、GoogleのFlutterフレームワークで使用され、クロスプラットフォームのアプリ開発で広く利用されています。

Objective-C

Objective-Cは、Swift登場以前のiOS開発の主要言語で、現在でも多くの既存アプリやライブラリで使用されています。

 

データサイエンス・機械学習向けのプログラミング言語

データサイエンスや機械学習では、大量のデータを扱うため、計算速度やデータ操作に優れた言語が求められます。

 

Python

Pythonは、豊富なライブラリ(NumPy、Pandas、TensorFlowなど)がサポートされ、データサイエンスや機械学習で最も広く使われています。

R

Rは、統計解析やデータモデリングに強く、特に研究分野や学術分野で使用されています。

Julia

Juliaは、高速な数値計算を得意とし、特に大規模なデータ処理や機械学習、科学計算に向いています。

SQL

SQLは、データベースからのデータ取得や操作に不可欠であり、データサイエンスの基本的なツールとして使用されます。

MATLAB

MATLABは、数値解析やシミュレーションに特化しており、データサイエンスや機械学習の初期段階で特に有効です。

 

ゲーム開発向けのプログラミング言語

ゲーム開発には、グラフィック処理やパフォーマンスが重視されるため、効率的な言語が使われます。

 

C#

C#は、Unityエンジンで使用され、2D・3Dゲーム開発で広く利用されています。

C++

C++は、Unreal Engineを用いた高性能なゲームやグラフィックス処理で広く使用されています。

Lua

Luaは、ゲームロジックやスクリプト処理に使われ、ゲーム開発のカスタマイズや拡張に便利です。

Haskell

Haskellは、ゲームのロジックやアルゴリズム開発で使用される関数型言語です。

Lisp

Lispは、特にゲーム内のAIや複雑なロジックを設計する際に使用され、柔軟な設計が可能です。

 

クラウド・インフラストラクチャ向けのプログラミング言語

クラウドやインフラの構築・管理には、効率的な並行処理や自動化スクリプトが求められます。

 

Go

Goは、高並行性を持つシステムを効率よく構築できるため、クラウドサービスやインフラツールで広く使われています。

Python

Pythonは、自動化スクリプトやインフラ管理ツールで幅広く利用されています。特にクラウドオーケストレーション(クラウド上で動作する仮想システムの構築・運用を自動化)に役立ちます。

Bash

Bashは、サーバー管理やシステム運用のスクリプト言語としてよく使われ、Unix系システムで特に重宝されています。

Scala

Scalaは、高度な並行処理を持ち、ビッグデータやクラウドインフラの処理に適しています。

Elixir

Elixirは、高並行性のWebアプリケーションやリアルタイムシステムで使用され、クラウドインフラでも利用されています。

Erlang

Erlangは、耐障害性と並行処理に優れており、クラウドシステムやリアルタイムアプリケーションでよく使用されています。

 

まとめ

この記事では、Web開発、組み込み開発、スマホアプリ開発、データサイエンス・機械学習、ゲーム開発、クラウド・インフラストラクチャなどの用途ごとに、よく使われるプログラミング言語とその特徴を紹介しました。
よく使われる言語や人気のある言語は流動的に変化していますので、新しい情報をキャッチし続けることも大切です。

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