- インフラエンジニア
- IT
- 公開日:2024年3月8日
目次
- インフラエンジニアとは?
- 主な仕事内容
- キャリアパス
- 活かせるスキル
- まとめ
インフラエンジニアとは?
インフラエンジニアは、あらゆる業界における情報システムの根幹を成すハードウェア、ソフトウェア、ネットワークの設計、構築、運用、及び管理を担います。サーバーやストレージ、データベース、ネットワーク機器、クラウドサービスなどの設定と保守を担当し、システムの安定稼働とセキュリティの確保を目指します。フロントエンドやバックエンドの開発者が作成するアプリケーションが、最適な環境で動作するための土台を作り上げることが主な役割です。
主な仕事内容
・システムの設計と構築:
インフラエンジニアは、企業のビジネスニーズに合わせて最適な情報システムインフラを設計し、実際に構築します。これにはサーバー、ストレージ、ネットワーク機器の選定と配置、仮想化技術の導入、クラウドサービスの利用計画などが含まれます。
・運用と保守:
システムが安定して稼働し続けるように、日常的な監視と定期的なメンテナンスを行います。これにはパフォーマンスの監視、障害の早期発見と対応、ソフトウェアの更新とパッチ適用、セキュリティ対策の強化が含まれます。
・セキュリティ管理:
サイバー攻撃やデータ漏洩からシステムを守るためのセキュリティ対策を計画し、実施します。これにはファイアウォールや侵入検知システムの設定、暗号化技術の適用、アクセス管理の強化が含まれます。
・災害対策と復旧計画(DRP):
自然災害や人為的なトラブルからシステムを守るための災害対策を計画し、実行します。これにはデータのバックアップ、システムの冗長化設計、災害時の復旧手順の策定が含まれます。
キャリアパス
インフラエンジニアとしてのキャリアは多岐にわたります。専門性を深めてテクニカルスペシャリストになる道、プロジェクトマネジメントやチームリーダーを目指すマネジメントの道、またはセキュリティやクラウドなど特定の分野に特化したエキスパートとしての道などがあります。技術の進化に合わせて常に学習を続け、多様なプロジェクトに携わることで、幅広いキャリアオプションを探求することが可能です。
活かせるスキル
インフラエンジニアとして活躍するには、以下のようなスキルが求められます。なお在学中には経験できない事も多く、入社後に研修や実務を通して身に着けていきます。
・ネットワーク技術:
TCP/IP、DNS、DHCPなどの基本的なネットワークプロトコルに加え、ルーティング、スイッチング技術、ファイアウォール、VPNの設定と管理の知識が必要です。CiscoやJuniperなどのネットワーク機器の操作スキルも重要です。
・サーバー技術:
LinuxとWindowsのサーバー環境に関する深い理解が求められます。シェルスクリプトやPowerShellを使用した自動化、アプリケーションサーバーの設定、Webサーバー(Apache、Nginx、IIS)の構成と最適化ができることが重要です。
・クラウドコンピューティング:
AWS、Google Cloud Platform、Microsoft Azureといった主要なクラウドプラットフォームの利用経験が求められます。仮想マシンのデプロイ、スケールアウト、ロードバランシングの設定、ストレージとデータベースサービスの管理、クラウドネイティブアプリケーションの開発と運用に関する知識が求められます。
・ストレージ技術:
SAN(Storage Area Network)やNAS(Network Attached Storage)、オブジェクトストレージの概念と運用に関する知識が必要です。データのバックアップと復元、データのアーカイブ戦略、災害復旧計画の策定に関する経験も重要です。
・仮想化技術:
VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、KVMなど、主要な仮想化プラットフォームに関する深い理解が必要です。仮想マシンの構築、管理、監視、パフォーマンスの最適化に関する経験が求められます。
・セキュリティ:
情報セキュリティの原則とベストプラクティスに加え、脆弱性評価、侵入検知システム(IDS)、侵入防止システム(IPS)、ファイアウォール、エンドポイントセキュリティの設定と管理に関する深い知識が必要です。セキュリティインシデントの対応と復旧、セキュリティポリシーの策定と実施に関する経験も重要です。
まとめ
インフラエンジニアは、情報システムの安定稼働とセキュリティを支える重要な役割を担います。キャリアパスにもあるように、エンジニアとして多様な道を歩むことができ、どの道を選んだとしても常に新しい技術やトレンドを学び続けることができるやりがいのある職種です。