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2025年6月29日(更新:2025年6月29日)
「SNSって、就活のときに見られるのかな?」「昔の投稿、もしかしてマイナス評価につながったりする…?」
大学生活やバイトの合間に何気なく投稿していたSNS。でも、就活が近づくとふと気になってくる人も多いのではないでしょうか。実は、企業の人事が学生のSNSをチェックするケースはゼロではないんです。
では、どんなときに見られるのか?どこに気をつければいいのか?そして「見られても大丈夫」にするために今からできる対策とは?SNSと採用活動の関係、注意点、そして今からできる対策までを解説します。
企業は学生のSNSを見るのか?
結論から言うと「検索して、閲覧する企業もある」というのが実態です。SNSを見る目的は以下のような理由があります。
・応募書類・面接との一貫性チェック(話している人物像と発信内容が一致しているか)
・周囲との人間関係や人柄などの補足情報
・採用後のトラブル回避のため、問題ある発信がないかの確認
【企業担当者はSNSをどうやって探す?】
・氏名でまずは検索(漢字、ひらがな、アルファベット)
・「氏名 大学」「氏名 都道府県」等で検索
・誕生日やメールアドレスをもとに探す
・出身高校、出身大学、所属団体やその周辺情報をもとに探す
・内定通知を行う時期に「企業名 面接」「企業名 内定」など検索
・調査会社へ依頼 など
<たとえば、このように特定に繋がることも・・・>
「企業名 面接」で投稿検索をすると、自社の最終面接まで進んだ旨を投稿する学生を発見。過去の投稿から所属大学や課外活動、そしてこれまでの選考参加や通過の日時などが分かり、それらの内容を全て掛け合わせて該当する学生が1人しかおらず特定へ。
参考記事:「就活生のSNS特定サービス」は、どうやって情報を探っているのか? 担当者が語った凄まじい実態(現代ビジネス)
就活に影響する投稿とは?
以下のような投稿は、企業側にマイナスの印象を与える可能性があります。
・暴言や差別的な発言、過度な批判
・法律やモラルに反する写真や発言(例:未成年飲酒、迷惑行為など)
・守秘義務に関わる内容(例:インターンや面接で知った企業の内部情報)
・学業や研究、就活に対して極端にネガティブな投稿
意図していない一言や軽いノリの投稿が、人事に誤解を与えるケースもあるため注意が必要です。
■マメ知識:運用次第では様々な機会に繋がることも
学生の中には、SNSを閲覧されることで逆に評価が上がる方々もいます。「趣味や交友関係などポジティブに伝わる発信」「課外活動における取り組みや学びの発信」などは、むしろ選考においてプラスになることもあります。
中にはX(旧Twitter)やLinkedInなどで主体的に発信し、企業からDMを通してスカウトを受け取る学生もいるなど、SNSには良い側面もあります。
今からできるSNS対策4つ
「ちょっと心配かも…」という方のために、就活前にやっておきたい4つのSNS対策を紹介します。
① 公開範囲の見直し
・ X、Instagram、Facebookなどの公開範囲を確認(全体公開、友達だけ公開、非公開など)
・ 非公開の場合、過去の投稿を一括で「非公開」にできているのか要確認。
② 名前・顔・大学名・生年月日が出ていないかチェック
・投稿者の特定につながる情報がある場合、部分的に修正することも効果的。
・IDとメールアドレスが同じ場合、検索でヒットする可能性があり要注意。
③ 特定の企業名に関する選考の投稿
・「企業名+面接/選考/内定/ES」などは検索されやすいワードなので要注意。
・絵文字を組み合わせた伏字も、有名な伏字であれば人事も把握しており検索することがある。
④ 過去の投稿を振り返ってみる
・「この投稿、今の自分なら書かないな」と思うものは削除or非公開に。
・自身の情報を検索し、自分の投稿がどう見えるか客観的にチェックしてみる。
SNSを“逆に武器にする”方法
SNSは「見られても怖いもの」ではなく、「自分らしさを伝えるツール」にもなります。
・学業や研究活動における取り組みや学びを発信
・学会、イベント参加の振り返り
・チーム活動のプロセスや成果などを紹介
こうした発信は、主体性・論理性・熱意の証明になります。また「エントリーシートだけでは伝えきれない自分」をSNSで表現できれば、それは立派デジタルポートフォリオにもなります。
参考記事:AIエキスパート木口佳南さんのインタビュー記事:失敗を恐れない挑戦の軌跡と理系学部生に対するメッセージ
まとめ
SNSを見る企業もあるが、すべてではありません。そして見られたとしても、逆にプラスになることもあります。
また、SNSは身近な人から会ったことがない人も含め様々な形で交流できるなど、魅力溢れるツール。就活が始まるからといって消すべきものではなく、「特定できないようにする」「見られても良い状態にする」など自分なりに対策しておけば大丈夫です!