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- 公開日:2022年10月20日
- 最終更新日 : 2023年12月31日
「採用情報や求人サイトを見ると”技術職”とはよく書かれているけど、どんな仕事をするのかわからない・・・」
そんな悩みを持った理系就活生の方々に、ぜひ読んでもらいたい内容です。
目次(メーカー職種一覧)
- 研究開発
- 設計
- 試作
- 実験
- 生産技術
- 品質保証
- 製造/組立
①研究開発
研究開発とは、以下3つに分類できます。
1、基礎研究
将来的な製品化や実用化を見据え、素材などが何に役立つかを考えながら研究を進めます。大学や公的機関、海外の企業と共同で研究開発をする場合もあります。
2、応用研究
基礎研究の成果を踏まえ、実用化に向けて技術・製品へと結び付けていく仕事です。基礎研究での発見やアイデアをビジネスとして成立させるための重要なプロセスとなります。
3、技術開発
応用研究の成果を、新製品や新しいサービスとして具体的にカタチにしていく仕事です。社会でニーズのある製品の製法などを開発する業務を主に担います。
②設計
機械や電気機器、電子部品の新製品や改良品の設計を行います。
製品の企画・開発から設計、検証、不具合対応、評価などの幅広い業務を担います。
1、構想設計
製品のコンセプトに基づき、技術方式や全体構成を決めます。必要に応じてサブシステム(モジュール)に分解し、それぞれの技術仕様を設定します。
2、基本設計
構想設計で概略の仕様が決定すると、次は基本設計です。基本設計では、構造を具体化させるために、CADを使って設計を進めていきます。デザインが入る製品であれば、デザインから構造に必要なスペースが決まります。
与えられたスペース内で、各部品の設計を行います。部品の具体的な寸法を決めたり、部品のつなぎ方を決めたりしていきます。部品同士がぶつかり合わないように干渉をチェックしながら設計を進めていきます。電子部品が入る場合は、基板の設計者と配置スペースの取り決めを行います。
3、詳細設計
詳細設計ではさらに具体的な構造や寸法を決めていきます。詳細設計は、安定した生産ができるように、設計情報を加えるプロセスとなります。
③試作
CADデータや図面を元に加工方法を決定して、製品を試作します(外部の量産メーカー、試作メーカーへ依頼する場合も有り)
④実験(評価)
上記で試作した製品が、目的とした機能・性能を十分発揮できているかどうかを検証し、不具合があれば原因を分析・フィードバックします。量産可能になるまで、設計・試作・実験のサイクルを回していきます。
⑤生産技術
試作、実験まで完了すれば、後は量産できる体制を作るのみです。
生産技術の仕事は「生産性の高い、効率的な「生産ラインの設計」が重要なミッションになります。
ただ、そのためには下記のように様々な役割が必要となり、会社によっても生産技術が定義することが分かれるケースもあります。
生産装置の設計開発/製造/導入、生産ラインの設備設計/設備導入、生設備の品質維持、国内外の生産ラインの新規立ち上げ、製造プロセスの開発・工程設計、人員配置の決定、作業標準化の資料作り など
⑥品質保証
「顧客が満足できる品質を保証すること」です。 生産ラインが設計できても、製品ごとに品質がバラバラでは、顧客を満足させることはできません。 品質保証の役割は、製品が一定の品質を保っていることを保証し、不良品が出た場合の対応を行います。
⑦製造、組立
量産できる体制が整ったら、必要な個数を数値目標を設定した上で製造します。工作機械等の操作、組立、検査などそれぞれの工程を担当します。
メーカーにおける職種について、まとめさせていただきました。
今回は大枠のまとめを作成したため各々の掘り下げができませんでしたが、職種ごとの記事も今後は作成していきたいと思います!