【27卒】理系学部生の就活スケジュールはどうなる?概要と準備内容について

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理系学部生を対象に、2027年卒の就職活動スケジュールについてご紹介します。一般的な就活スケジュールをもとに、2025年卒・2026年卒の動向も踏まえて解説していきます。

2027年卒の就職活動スケジュールのポイント

・政府主導の「3月会社説明会、6月選考開始」ルールがあるが、例外も多い

上記画像は政府主導のスケジュールになります。ただ、実態として独自のスケジュールで採用選考を行う企業も多いです。

例えば、26卒では夏インターン参加者に早期選考の特別枠を案内し、大学3年11月~2月に面接から内々定まで行うメーカーやIT企業も多々ありました。採用スケジュールは業界や企業によって異なるため、特に興味のある業界や企業については、早めに情報を得ることを推奨します。

 

・企業の新卒採用意欲は高い

リクルートワークス研究所のデータによると、26卒の大卒求人倍率は1.66倍と高い水準です。25卒:1.75倍、24卒:1.71倍と比較するとやや低下していますが、1倍を大きく上回る時点で売手市場であることに変わりはありません。

なお、コロナ影響を受けていた期間の大卒求人倍率は変化が大きく、20卒:1.83倍、21卒:1.53倍、22卒:1.50倍、23卒:1.58倍となっています。当時と比較すると、21卒・22卒で下がった一方、23卒から拡大傾向に戻ったことが伺えます。

 

・採用直結インターンが本格化する可能性

近年、新卒採用の流れが大きく変わりつつあります。文部科学省・厚生労働省・経済産業省は「インターンシップの基本的考え方」を25卒より一部改訂しており、「採用直結インターン」が新たに解禁されました。企業側も試行錯誤している段階ですが、このようなトレンドがあることも把握しておきましょう。

 

参考記事:採用直結インターンとは?25卒・26卒から具体的に何が変わるの?

 

就職活動スケジュールの注意点

・早期から選考を開始する企業が増えています

3月よりも前に選考を始める企業が近年増加しています。夏期や冬期のインターンシップを経験した学生は、エントリーシートや面接の準備を同時並行で行っており、早期選考でも対応できるように準備を進めています。

 

・焦らずに、できることから始めましょう

自己分析や企業研究がまだ進んでいなくても、落ち着いてできることから始めてみてください。「気になる業界や企業を調べる」「授業の休み時間に自己分析を進める」など、短い時間を活用しましょう。

また、一般的な選考のピークが過ぎた後も、募集を続ける企業はあります。特に理系就職の場合、大学4年の夏頃でも募集継続中の求人は企業規模を問わず多いです。焦って就職先を決めることなく、納得いくまで就職活動を行いましょう。

 

具体的な就職活動準備スケジュール(一例)

■2026年2月まで

自己分析や業界・企業研究を進め、インターンシップにも参加しましょう。まずは、自分の興味が何にあるのか、業界・企業研究を進めてみましょう。自己分析を通じて、自分の興味の根源や特性を理解することも重要です。インターンシップ参加やOB訪問を通じて、業界や企業の理解を深める方法もあります。

 

3月以降でも業界・企業研究を始めることはできますが、研究室配属も重なることから十分な時間を確保するのは難しいです。3月1日になると、多くの企業が就職情報サイトを通じてエントリーや説明会の受付を開始します。エントリー後は、説明会参加、エントリーシートの提出、筆記試験や適性検査などでスケジュールがすぐに埋まってしまいます。可能であれば、2月までに準備を終えることをお勧めします。

 

また、企業によってはインターン参加後に早期選考がスタートする可能性もあることから、状況に応じて面接対策にも力を入れていきましょう。

 

■2026年3月以降

就職活動が本格化します。興味を持った企業の説明会に参加して、詳細な情報を集めましょう。この時期、行ってきた自己分析や業界・企業研究の成果をもとに、関心を持った企業の説明会に参加し、さらに詳しい情報を得ましょう。選考が本格化すると説明会への参加機会は減るため、このタイミングで多くの情報を集めることが重要です。

 

政府主導のスケジュールに沿い、全ての企業が選考解禁となる2026年6月からは、最終面接が続くことも多いです。友人や大学の先生に面接練習をしてもらったり、頻出の質問に対しては自分なりの答えを準備しましょう。

 

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最後に

政府の現行ルールに基づき採用を行う企業では、6月から内々定が出始めますが、25年10月~26年2月にかけて早期選考の実施や内々定が出る事例も珍しくありません。他にも1年を通して採用を行う企業や、夏休み以降に採用活動を行う企業もあります。

就職活動のスケジュールはあくまで目安として考え、特に関心のある業界や企業はチャンスを逃さないためにも余裕をもって個別確認していきましょう。自分が何をしたいのか、将来どうなりたいのかを考えながら、納得いくまで就職活動に励んでください。

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