海外で働きたい理系学生へ:キャリア形成や働くメリットについて解説!

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海外で働く日本人の中には、理系出身の技術者が数多くいます。メーカーの海外拠点でモノづくりを支える技術職や、IT企業で国際プロジェクトを担うエンジニア。語学や留学経験がすべてではなく、理系ならではの専門性を活かすことで、世界を舞台に働くことが可能なのです。

この記事では、理系学部生が就職後に海外で働くにはどうすればいいのか、メーカー・IT業界を中心に、必要なスキルや就活時のポイント、具体的なキャリアの広げ方までわかりやすく解説します。

海外で働くために必要なこととそのメリット

技術職として海外で働く場合、最初から英語が“完璧”である必要はありません。実務で求められるのは「資料が読める」「メールが書ける」「会話がある程度できる」レベルが多く、TOEIC600〜700点程度で海外出張を任されることも。ただし、TOEIC800点以上を取っておくと、エントリー時に有利な企業もあります。

 

■重宝される専門スキル

語学より大切なのが「どこでも通用する専門スキル」。以下のようなスキルは国や業種を問わず評価されます。

 

・機械設計、CAD・CAEスキル
・回路設計、半導体設計、組み込みソフトウェア開発
・生産技術、品質保証、工程改善
・プログラミング(C/C++、Python、Java、Goなど)
・機械学習、データサイエンス
・インフラ、クラウド、セキュリティ
・建築、建設、不動産開発
・医薬品、食品、バイオテクノロジー等の研究開発 など

 

■海外勤務のメリット

・ビジネスにおけるグローバル視点が身につく
・語学力・専門スキルの向上
・海外手当による収入UP
・転職市場でも有利になる
・多様な価値観に触れることができる

 

メーカー編:若手でも海外で活躍できる道はある

メーカーの中でも、特に海外展開に積極的な業界では、若手技術職が海外で活躍するチャンスが数多くあります。たとえば、自動車、半導体、電子部品、産業機械、医療機器といった分野では、顧客・生産拠点・パートナー企業が海外にあり、現地支援のための出張や駐在が必要とされる場面があります。

 

■どんなスキルが求められる?

・生産設備の知識、現場対応力
・品質トラブルの原因分析力
・多国籍の現場とやり取りできる最低限の英語力

 

■主な働き方

・海外出張:製品の立ち上げ支援や品質指導(数日〜数ヶ月)
・駐在:現地法人での技術支援や人材育成(1〜5年)
・海外研修:語学+短期実務派遣をセットにした若手制度も増加

 

■就活時にチェックすべきポイント

・技術職の海外出張・駐在実績の有無
・若手の海外派遣制度の有無
・海外拠点の規模と展開地域(アジアだけでなく欧米も)

 

※マメ知識:入社後であっても自分次第でチャンスがある!

リケイマッチを導入中のとあるメーカーでは、売上の過半数が海外向けであり、海外出張・海外駐在のチャンスが多いです。では入社時に高い英語スキルが求められるかでいうと、そうではありません。「英語に触れることに抵抗がなく、入社後も学習し続ける意欲があれば問題無し」といった声を伺っています。

 

IT業界編:場所に縛られない時代の海外キャリア

IT業界では、グローバルにサービスを展開する企業や、海外チームと連携して開発を進めるプロジェクトが年々増えています。外資系だけに限らずSIer、Web、SaaS系企業などでは、海外勤務や国際的なプロジェクトに関わるチャンスが広がっています。

 

■必要なスキル

・英語での開発・議論への参加経験
・プロジェクトマネジメント(特に国際チーム)
・セキュリティ、クラウド(AWS, GCP)、データ基盤の知識

 

■主な働き方

・海外拠点勤務:欧米やアジアの開発拠点に常駐
・国際プロジェクト参加:日本から海外チームと英語で協働
・海外と日本の橋渡し:開発チーム間の意思疎通を円滑にする

 

■就活時のチェックポイント

・海外で働く開発者の有無(インターン含む)
・多国籍チームの有無、外国籍社員の割合
・海外拠点の有無、転籍や異動制度があるか

 

※マメ知識:フルリモートを活かす選択肢も

ITエンジニアはフルリモート可能な企業も多く、中には「日本の企業にフルリモートで勤務しながら、海外へ居住」といった選択をしている方々もいます。居住することで現地のイベントやコミュニティなどにも参加しやすくなるなど、仕事やスキルアップにおいてもさまざまなメリットがあります。

 

その他の選択肢:直接海外求人に応募する方法も

■海外就職サイトを活用

語学力に自信があれば、新卒でも以下のようなサービスを通じて海外企業に直接応募することも可能です。「海外で絶対に働きたい」場合、この方法であれば確実です。

 

・LinkedIn(海外の求人も検索可能)
・Glassdoor(世界中の求人を検索可能)
・Graduateland(ヨーロッパの求人サイト) など

 

■海外インターンで経験を積む

海外インターンシップを経験しておくと、語学・カルチャーギャップへの耐性がつき、海外志向のある企業から評価されやすくなります。海外は日本と比較すると実務スキルがあればあるほど学生でもプラスになるので、海外インターンだけに限らず国内の長期インターンでスキルを磨くことなども効果的です。

 

エンジニア長期インターンシップの探し方について、動画を最近公開したので参考にしてみてください!

まとめ

日本の理系大学を卒業後、海外勤務ができないというわけではありません。語学と専門性をバランスよく伸ばしながら、若手でも挑戦できる企業を選び、情報を積極的に集めることで、グローバルなキャリアを描くことは可能です。

 

理系で学んできた知識やスキルは、世界中で求められています。自分の得意分野を活かしながら、「語学」「異文化理解力」を少しずつ高めていけば、やがて世界を舞台に活躍するチャンスが巡ってくるはずです。「海外で働く」という選択肢に関心のある方は、広い視野でキャリアの可能性を広げていきましょう。

 

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