- ガクチカ
- 就活準備
- 公開日:2024年9月13日
ガクチカ作成の基本ステップ
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を作成する際には、以下の3つのステップを踏むことが重要です。
1. エピソード選び
まずは、何を題材にするかを決めます。学業・アルバイト・部活サークルなど、自身が時間を費やして努力し、成果に繋がった事などから選びましょう。
2. 役割と課題の明確化
次に、選んだエピソードでの自分の役割と、直面した課題を明確にします。どのような困難があり、それに対して自分がどのように行動したのかを具体的に示すことが重要です。
3. 成果と学びの整理
最後に、行動の結果として得られた成果と、その経験から学んだことを整理します。数値や具体的な成果を盛り込むことで、説得力のあるガクチカが完成します。
学業ガクチカの実例:学生実験をもとにしたガクチカ
それでは、具体的な例として、学生実験をもとにしたガクチカを作成する過程を解説します。
1. エピソード選び
今回の題材は「自動運転技術の実験プロジェクト」。学生実験の一環で、自動運転車両にリアルタイムで障害物を検知し、回避するアルゴリズムを開発するプロジェクトに参加した経験。
2. 役割と課題の明確化
自身の役割はプログラミングとセンサーデータの解析。プロジェクト中盤で、センサーデータが環境条件により変動し、精度が低下する課題に直面。その際に自分が行ったことは、フィルタリングアルゴリズムを導入する提案をし、データ解析を主導。チームと協力し、実験を繰り返しながら精度向上を目指した。
3. 成果と学びの整理
結果として、アルゴリズムの精度を初期の65%から92%に向上させることができた。この経験を通じて、「データの背後にある本質を見抜く力」と「チームでの協働力」を磨くことができた。
上記をもとにした、ガクチカ内容(500文字以内)
私が学生時代に力を入れたのは、自動運転技術の実験プロジェクトです。学生実験の一環として、リアルタイムで障害物を検知し回避するアルゴリズムの開発に、5人のチームで取り組みました。私の主な役割は、プログラミングとセンサーデータ解析になります。自動運転車両に搭載されたセンサーから得られるデータを用いて、障害物を認識し、車両の挙動を制御するアルゴリズムの構築を進めました。
開発の途中で、センサーのデータが天候や地形の影響で大きく変動し、精度が低下するという課題に直面しました。私はデータの変動に対応できるフィルタリングアルゴリズムの導入を提案すると同時に、問題の原因を特定するためにデータ解析を率先して行いました。チームメンバーと協力して異なる条件下で実験を繰り返し、フィルタリングのパラメータを調整した結果、アルゴリズムの精度を初期の65%から92%にまで向上させることができました。この経験を通じて、私は『データの背後にある本質を見抜く力』と『チームでの協働力』を磨くことができました。
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ガクチカを作成する際のポイント
ガクチカを作成する際には、以下のポイントに注意しましょう。
1. 数値や具体例を盛り込む
実績や成果を数値で表すことで、ガクチカの説得力が増します。たとえば、「アルゴリズムの精度を65%から92%に向上させた」といった具体的な数値を使うことが有効です。
一方で、「アルゴリズムの精度を大きく向上させた」だと「大きく」が人によって解釈が異なることや、数値で論理的に伝える事が苦手だと捉えられるリスクがあります。
2. 自分の役割を明確にする
チームでの成果だけでなく、自分自身がどのように貢献したのかを具体的に示すことが大切です。自分の役割や行動を明確にすることで、採用担当者に自分の強みを伝えやすくなります。
一方で、チーム全体の成果にばかり焦点を当てると、自分の具体的な貢献度が不明瞭になるリスクがあります。採用担当者は、あなたがどのように問題を解決し、チームに価値を提供したのかを知りたがっているため、自分の役割を明確にすることが重要です。
3. 学びを具体的に表現する
経験を通じて得た学びや成長を具体的に表現しましょう。「何を学んだか」「どのように成長したか」を具体的に伝えることで、自己PRの質が高まります。
一方で、学びの内容が抽象的すぎると、「何を具体的に身につけたのか」が伝わりにくいです。例えば、「多くのことを学びました」という表現だと、内容が曖昧で具体的な成長を感じられません。
まとめ
ガクチカは、自己PRにおいて非常に重要な要素です。今回の例のように、実際のプロジェクト経験をもとにして、自分自身の役割や学びを具体的に整理しながら、説得力のあるガクチカを作成してみましょう。この記事が参考となり、自分ならではのガクチカ作りに繋がると幸いです。