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2025年9月14日(更新:2025年9月14日)
大学院進学と就活を同時並行する理系学部生にとって、両立は大きな負担となります。理系学生にとっては、研究室配属や卒業研究の準備が始まる時期と、秋冬インターン・早期選考が重なるタイミング。この記事では、大学院進学と就活を並行する際に押さえておきたい注意点を整理しました。
まず「軸」を決める
並行する上で最も大切なのは、自分の軸をどちらに置くのかを早めに明確にすることです。軸が曖昧だと、どちらの準備も中途半端になり、研究にも就活にも身が入らなくなります。
1、就職を軸にする人
就職活動のスケジュールを優先にしましょう。秋冬インターンや説明会、エントリーの締切は一度逃すとリカバリーが難しいため、常にチェックが必要です。院試は「出願条件や試験日程だけ確認」し、どうしてもという場合に備える程度にとどめるのが効率的です。
2、院進学を軸にする人
大学院入試や研究活動に集中すべきですが、就職のチャンスを完全に捨てる必要はありません。軽めの就活準備(インターン等で業界研究)をしておけば、日々の研究が将来のキャリアにどうつながるのか理解が深まります。さらに、修士課程で就活に取り組む際に焦らず進められるメリットもあります。
3、決めきれていない人
両方を視野に入れた行動が必要です。片方に振り切らない分、負担は大きくなります。そのため「いつまでに、どのような状態になれば決めるか」という自分なりの期日を設けましょう。決断を先延ばしにして両方が中途半端になることは、最も避けたいパターンです。
スケジュールの重なりに注意
大学院入試と就活イベントは時期が重なりやすく、両立する難しさの大きな原因となります。
院試は主に秋季(8〜11月頃)または春季(1〜2月頃)に実施されます。大学院や研究科によっては片方の時期しか実施していない場合もあれば、両方の時期に実施する場合もあります。いずれにせよ、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
📅大学院入試の主な流れ:
・大学3年生 9月〜12月頃:大学院や研究室のリサーチ、OB・OG訪問、オープンキャンパスへの参加
・大学3年生 1月〜3月頃:入試概要の確認、大学院説明会への参加、受験方式の決定
・大学4年生 4月〜7月頃:筆記試験や面接の準備、研究計画書の作成など
・大学4年生 8月〜11月頃:秋季入試。願書提出、筆記試験、面接
・大学4年生 1月〜3月頃:春季入試。願書提出、筆記試験、面接
27卒理系就活だと、同じ時期に秋冬インターンのエントリーが始まり、10月~2月では早期選考も活発化します。例えば「進学先のリサーチやOB・OG訪問に集中していたら、志望企業のインターン締切を見逃した」というのはよくある失敗例です。就活・研究・院試の三本柱を同じカレンダーに記入し、「この週は院試優先」「この週は就活優先」と事前に決めておく工夫が大切です。
情報収集と管理の工夫
進学と就活を並行すると、情報量が一気に増えます。どちらかに集中していると、もう一方の重要な締切を見落としやすくなります。
・進学関連: 大学院の募集要項、教授からの連絡、研究室の選考情報 など
・就活関連: エントリー締切、スカウトやメッセージの受信、新着の求人情報 など
これらの情報から次々と予定が入り、カレンダーが埋まっていきます。別々に管理すると抜け漏れが起きやすいため、一つのスケジュールアプリや手帳で一元管理するのがおすすめです。さらに「進学用」「就活用」で色分けすれば、視覚的にも自分自身の状況を把握しやすくなります。
参考記事:予定&タスク管理で理系就活を効率化!研究・実験との両立に役立つツール紹介
まとめ
大学院進学と就活を両立するのは大きな負担ですが、「自分の軸を明確に」「スケジュールを前もって調整」「情報を一元管理」の3点を意識すれば進めることができます。そして、どちらも中途半端にならないよう、どちらの選択をするのか自分の意思で決断することも重要です。
迷いを抱えていても大丈夫です。自分にとっての優先順位を決め、今できることから一歩ずつ進めていきましょう!
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