理系就活のESで意外と見られる「趣味・特技」|面接につながる書き方と考え方

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理系就活のES(エントリーシート)で意外と悩むのが「趣味・特技」欄です。ガクチカや研究ほど重くはない一方で、面接で話が広がるかどうか、人柄が自然に伝わるかどうかが見られる項目でもあります。

「何を書けばいいかわからない」「評価に影響しないなら適当でいいのでは」と感じる人も多いですが、実際には一次面接で会話の入口として使われることがあります。

本記事では、理系学生向けに、趣味・特技を「面接で使える話題」に変える考え方を整理します。

企業が「趣味・特技」を聞く理由

趣味・特技は、能力や成果そのものを評価するための項目ではありません。

企業が見ているのは、学生の人柄や考え方、会話のしやすさです。

 

特に一次面接では、限られた時間の中で「この人と一緒に働くイメージが持てるか」「自然なコミュニケーションが取れるか」といった点を確認する必要があります。

その入口として、比較的答えやすく、緊張をほぐしやすい話題が趣味・特技です。

 

・好きなことを自分の言葉で説明できるか
・相手の理解度に合わせて話を調整できるか
・継続して何かに取り組んできた姿勢があるか

 

こうした点を、重い質問ではなく軽い話題から確認する意図があります。そのため、内容の凄さよりも「どう話せるか」が重要になります。

 

ESでの書き方と考え方の軸

趣味・特技欄は、長文で評価される項目ではありません。

結論を先に出し、その後に少しだけ具体を足す、という構成が基本です。

 

まずは「何をしているのか」が一読で伝わることが最優先です。文字数が少ない場合は、活動内容がわかれば十分です。

 

一方で文字数に余裕がある場合は、次のような要素を一つだけ足します。

・どのくらいの頻度で取り組んでいるか
・続けている理由やきっかけ
・意識している工夫や考え方

ここで重要なのは、ESの完成度ではなく、「この話題を面接で自分の言葉で広げられるかどうか」です。

 

面接で深掘りされた時の広げ方

趣味・特技は、アイスブレイクとして軽く聞かれることもあれば、そのまま数分会話が続くこともあります。

 

深掘りされた時に意識したいのは、次の流れです。

・なぜ始めたのか
・どんな工夫や試行錯誤をしてきたのか
・うまくいかなかった経験と、その時どう考えたか
・そこから得た学びや気づき

 

理系学生の場合、この流れで話せるだけで十分に評価につながります。成果やレベルの高さを誇る必要はありません。

また、仕事と無理に結びつける必要もありません。「考え方」「取り組み姿勢」「改善の仕方」といった要素に言い換える方が自然です。

 

一方で、応募企業の業界と自然に重なる趣味があれば、有効に働くこともあります。自動車メーカーであれば車に関わる趣味、IT企業であればプログラミングやデジタル制作など、あくまで自然な範囲で話せる場合に限って活用しましょう。

 

※よくある疑問:ゲームが好きだから書いてもいい?

問題ありませんが、面接で話が広がるかどうかが重要です。ゲーム好きな学生は多く、ただゲームが好きというだけでは印象に残りません。

また、面接官がゲームに詳しくない場合もあるため、分析や戦略、継続的な工夫、結果といった要素に言い換えられるかがポイントです。スマブラやポケモンなどでも、大会成績・イベント運営・動画配信などの経験まで説明できれば評価につながることがあります。

 

注意点とまとめ

避けたいのは、次のような書き方です。
 
・単語だけで終わっている内容
・説明が長く、何が言いたいのかわからない文章
・専門用語や固有名詞ばかりで伝わらない説明
・事実以上に盛った表現や嘘
 
これらは会話が広がらず、かえって評価を下げやすくなります。マニアックな趣味を書く場合ほど、噛み砕いた説明を意識することが大切です。

 

趣味・特技は、すごさを競う項目ではありません。自分の言葉で、落ち着いて説明できるかどうかが見られています。

理系学生は、工夫、継続、改善といった視点を一つ言語化できれば十分です。面接で話しやすい入口として、趣味・特技を設計しておきましょう。

 

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