理系学部生の就職試験とは?文系や理系大学院生とは異なるポイントを解説!

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理系学部生向けに、就職試験の全体像や注意点をまとめました。意識しておきたいポイントや、文系や理系大学院との違いなど、理系学部ならではの視点を交えて解説します。

理系学部生の就職試験とは?

求人へ応募する際、採用フローを見ると面接や適性検査など、さまざまな試験を課されることがあります。就職試験は大きく下記のように分類されます。

 

  • 民間企業:入社試験
  • 公務員:公務員試験
  • 教員:教員採用試験

 

本記事では、民間企業で行われる「入社試験」を中心に解説していきます。

 

理系学部生の場合、文系学生と同じく筆記試験や面接に加えて、技術面接や技術知識を問うテスト(例:コーディングテスト等)が行われることが少なくありません。大学1〜2年生の段階から「理系特有の選考ポイントがある」ということを知っておくだけでも、早い段階で対策を立てやすくなります。

 

企業が実施する主な試験の種類

1、適性検査(SPIなど)

多くの企業では、新卒採用の際にSPI(Synthetic Personality Inventory)などの適性検査を導入しています。SPIは「性格検査」と「能力検査」に分かれ、性格検査では職務・組織適応力を、能力検査では国語(言語)や数学(非言語)の基礎力を測定します。理系学生であっても、基本的な文章読解力や数的思考力を求められることがあります。特に数学部分は文系より有利だと期待されがちですが、思わぬケアレスミスを避けるためにも過去問や参考書を活用して対策しておくのがおすすめです。

 

【参考記事】理系就活でもSPIって重要?企業の評価基準や対策について

 

2、面接(一般面接・技術面接)

企業が求める人物像やコミュニケーション力を確認するために、面接が実施されます。

 

・一般面接:志望動機や自己PR、大学での学習・活動経験などを問われるオーソドックスな面接。個別もしくは集団面接の場合もあります。

・技術面接:研究内容や専攻分野に関連する知識、実験や課題などを深掘りされます。機械・電気電子・情報などの理解度を見られることも。

 

理系学部生の場合、研究テーマが決まる前ないしは研究室配属前に面接がスタートすることも珍しくありません。その場合、講義・実験実習を通して培った知識や大学でのプロジェクト経験など、今の自分が話せることをもとに前向きな気持ちでアピールしていきましょう。

 

【参考記事】技術面接の秘訣:理系学生が自信を持って挑むためのガイド。研究テーマ未定の回答例も解説!

 

3、コーディングテスト(プログラミング能力)

WebエンジニアやAIエンジニアなど、業務上でプログラミングを伴う求人に応募する場合、コーディングテストが行われることがあります。

 

■出題される問題例

・オンラインでプログラムのコードを提出し、正確性や処理速度を評価
・アルゴリズムの設計力を問われる問題
・数学や論理思考の応用が必要になるような問題 
 

情報系だけでなく、機械系ならロボット制御、化学系ならシミュレーションなどでプログラミングスキルが活きる場面もあります。

プログラミングを少しでも業務で使う仕事に関心がある場合、早めに基礎を固めておくと良いでしょう。

 

【参考記事】春休みに何か挑戦したい理系学生へ:プログラミング学習のメリットと学習手段

 

4、筆記試験

業界知識や社会問題への理解が問われることがあります。一般常識テストや英語力を測定する場合もあり、グローバル展開が進む企業では英語力を重視することもあります。

理系だからといって文系科目が一切問われないわけではないので注意しましょう。

 

理系だからこそ知っておきたいポイント

1、文系就活との違い

技術職や研究開発職を志望する理系就職の場合、コミュニケーション能力等だけでなく専門性や論理的思考力も注目されます。

 

・専門科目をどこまで理解しているか

・研究や実験の手順、結果の考察プロセス

・チーム研究や共同作業における自分自身の思考や行動

 

など、理系特有の視点実務で応用可能なスキルが評価のポイントになりやすいです。

 

2、まだ研究が始まっていない段階でのアピール

理系学部生の就活では大学院生と比べて研究実績が少ないこともあります。しかし、研究開発以外にもサークル活動や学外プロジェクトなどでの論理的アプローチを示すエピソードはたくさん作れます。大学1〜2年生のうちから、自分の取り組んだ内容を客観的にまとめる習慣をつけておきましょう。

 

【参考記事】理系学部生向けガイド(事例付き):研究テーマが決まっていないのにガクチカで求められた時の対策

 

3、技術スキル以外のコミュニケーション力も重要

理系学部生は専門技術だけでなく、「チームで仕事をする」ためのコミュニケーション能力も企業はしっかり見ています。

 

・プレゼン力:大学で学習したことやプロジェクト成果をわかりやすく伝える

・リーダーシップ:グループワークやサークルでの役割

・調整力:異なる専攻や他部門との連携

 

チームで何かに挑戦する際、これらを意識的に身につけるために積極的に行動することで、後々の面接で大きなアピールポイントになることもあります。

 

理系大学院生との違い

理系大学院生(修士・博士)は、大学と大学院における研究活動で得た専門性や論文実績をアピールできます。一方、理系学部生の場合は研究が本格化していないまま就活を迎えるケースも少なくありません。

 

・理系大学院生:学会発表や論文執筆、研究テーマの深掘り

・理系学部生:基礎学力や柔軟性、ポテンシャルの高さなどを重視されやすい

 

企業によっては「学部生の吸収の早さや多様な業務への適応力」に期待するところも多いです。特に技術職(エンジニア職)では、理系学部生を採用したいと声にする企業も多いです。書類選考を通過し、面接までたどり着いた時点で興味を持たれていることの裏付けなので、自分の学業や課外活動などから培ってきたことをもとに自信を持って臨みましょう!

 

まとめ

理系学部生が民間企業の就職試験に臨む場合、文系学生や大学院生と違った選考ポイントを意識する必要があります。SPIなどの適性検査、技術面接、コーディングテスト、筆記試験など、企業ごとのフローを早めに把握して、自分に足りない部分を補う準備を進めましょう。

 

学業、課外活動、学内プロジェクトなど関心のあることに熱中し、その結果をまとめておくことで、いざ本格的な就活が始まったときにスムーズにアピールできます。特に理系ならではの論理的思考力協働スキルを活かして、希望する企業への第一歩を踏み出しましょう。

 

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