理系学生のための逆質問50選:仕事内容や企業カルチャーなど掘り下げるための質問集

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面接・説明会・OB訪問など、様々な場面で「何か質問はありますか?」と聞かれます。

この「逆質問」は、疑問を解消するだけでなく、自分の関心や成長意欲を伝えるチャンスでもあります。この記事では、理系学生が使える逆質問を、カテゴリ別に50個ご紹介します。自分に合った逆質問があれば、ぜひ活用してみてください!

※相手の面接官や話の流れによっては、そのまま使うと不自然になることもあります。状況に応じ、自然な形でアレンジしてご活用ください。

理系学生ならではの逆質問とは?

逆質問は、企業の求人だけでは掴み切れない情報を引き出すだけでなく、自分の意欲や考え方を伝える絶好のチャンスです。

特に理系学生(理系学部生・理系大学院生)は、学内で仕事でも必要とされる技術知識を学んでいるからこそ、「これから学んでいきたい」「現場を理解したい」という姿勢が、自然なアピールにつながります。

 

例:
「授業でC言語を扱ったのですが、現場ではどんな開発言語がよく使われていますか?」
「大学で学んだ回路設計が、実際の開発にどう活かされているのか気になります」

 

大切なのは、無理に背伸びするのではなく、今の自分だからこそ持てる疑問を、自分の言葉で聞いてみること。

素直な興味を持って対話できる人は、企業側にもポジティブに映ります。

 

逆質問50選(カテゴリ別)

■事業内容に関する質問

・御社の〇〇事業だけに留まらず、更に注力する事業領域などございますでしょうか?
・IR資料を拝見し、~~の展望にワクワクしました。~~において新入社員に求める事があればお伺いしたいです。
・競合他社と比較して~~が御社の強みだと感じましたが、〇〇様から見た強みについてもお伺いしたいです。
・生成AIなどの技術が昨今話題ですが、貴社の事業でも新たな技術を取り入れた開発を行う計画はありますか?
・〇〇へ挑戦するにあたり、特に課題だと感じていることはありますか?
・SDGsで~~への取り組みなど拝見しましたが、まだまだ取り組みたいことなどございますでしょうか?
・(上記で質問したことに対し)私もぜひ取り組んでみたいと考えています。新入社員でも何か力になれる機会はありますか?

 

■ 仕事内容・技術に関する質問

・私は大学でプログラミングだけでなくハードについても学んでいましたが、双方の知識を活かせる場面はありますか?
・バックエンド開発でPHPやRubyを利用されていますが、どのように使い分けているのでしょうか?
・開発はチーム作業と個人作業、どちらの割合が多いですか?
・1人1製品を仕上げることから個人作業が中心だと感じましたが、チームで何か行う機会もあるのでしょうか?
・研修を終えた後、どのような仕事から始めることが多いですか?
・設計、実験、生産技術などは社員ごとに役割分担しながら取り組まれていますか?
・メカ、ソフト、ハードの部門間連携はどのように行っていますか?
・自身で開発した製品(サービス)に対し、ユーザー様がご利用いただいた際の声を聞く機会はありますか?
・新しい技術を導入する際、若手の意見も反映されることはありますか?
・成果の出し方やプロセスは、技術職と他職種で違いがありますか?
・私は化学を学んできましたが制御技術に興味があり、今も自主的に書籍などで学習しています。御社の〇〇制御に異なる分野から挑戦できる機会はありますか?
・〇〇の開発へ取り組むにあたって、〇〇について一番詳しいと自信を持てるように励みたいです。入社後、〇〇について学ぶ機会などはありますでしょうか?

 

■ チーム・職場カルチャーに関する質問

・リモートワークではSlackやZoomなど、どのようなツールが使われていますか?
・理系出身の方が多いとお聞きしたのですが、仕事の進め方などで特徴を感じることはありますか?
・〇〇の理念を1人1人が体現していると感じるエピソードなど何かございますか?
・御社で信頼されている方々に共通して感じることはありますか?
・職場で雑談やちょっとした相談をするタイミングってありますか?
・社内の部活動で~~に興味を持ちましたが、部署問わず参加することができるのでしょうか?
・新規事業が活発な印象でしたが、アイデアを直接提案できる機会などあるのでしょうか?
・社内で技術的な勉強会やLT会(ライトニングトーク)があれば積極的に参加したいのですが、そのような場はありますか?
・今年(昨年)に入社した方々が、現在どのように活躍されているのかお伺いしたいです。
・御社の技術ブログを拝見して大変勉強になったのですが、私も入社後に執筆できる機会などありますでしょうか?

 

■ キャリアパス・制度に関する質問

・御社の〇〇事業に関心が強いのですが、配属先はどのような流れで決定するのでしょうか?
・最初に△△事業を経験した後、ゆくゆくは〇〇事業へチャレンジできる機会もあるのでしょうか?
・海外拠点があることを拝見しましたが、海外出張や駐在などの機会もあるのでしょうか?
・〇〇に挑戦したいのですが、院卒や学部卒を問わず挑戦の機会はありますか?
・技術を深めていくキャリアと、マネジメントに進む道のバランスについてお聞きしたいです。
・研修制度で〇〇や△△があることを拝見しましたが、他にも技術向上に繋がる研修はございますか?
・若手社員のうちから大きな挑戦ができると、身近に感じたエピソードなどございますか?

 

■ 学生生活との繋がりに関する質問

・理系として学んだ内容が、仕事で発揮できたと感じたことはありますか?
・実験レポートや論文作成のような「まとめる力」は、業務の中で役立つと感じる場面はありますか?
・学生時代に苦労したことが、今の仕事にどう役立っていると感じますか?
・大学時代にもっとやっておけばよかったと感じることは何ですか?
・課外活動(サークル、アルバイトなど)の経験が今に活きていると感じたことはありますか?
・大学の研究と会社の研究で、大きな違いを感じたことはありますか?

 

■ 企業理解を深める質問

・入社の決め手になった一番の理由は何でしたか?
・他の企業と比べて「ここは違った」と思った点があれば教えてください。
・同業他社と比較して、「ここは負けない」と感じることをお伺いしたいです。
・一緒に働きたいと思うのは、どんなタイプの学生ですか?
・今の会社で「この選択は正解だったな」と思える瞬間があれば教えてください。
・この業界ならではのやりがいや魅力を感じるのはどんなときですか?
・〇〇の社会課題に対して、貢献できたと強く感じるエピソードがあればお伺いしたいです。
・御社に入ってから、自分の考え方で変わったことはありますか?
・入社前に想像していたことで、入社後はその通りと感じたことや、ギャップに感じたことはありましたか?

 

 

逆質問で注意すべきNG例とその対策

逆質問でも「聞き方」を間違えると、マイナスに働くこともあります。ここではよくあるNG質問と、その改善例をセットでご紹介します。

 

・NG例①:調べればすぐわかる質問

例:「御社の事業内容について教えてください」「御社の福利厚生について教えてください」

このような質問は、企業ホームページや説明会資料などで簡単に確認できる情報です。事前に調べていない印象、受け身な印象を与えてしまい面接評価にもマイナスとなってしまいます。

 

【改善のポイント】

事前に調べたうえで、「更に深く掘り下げたい」「現場の声を知りたい」という形に変えてみましょう。

 

改善例

「御社の〇〇事業では、生成AIを取り入れた新たな開発を行う計画はありますか?」
「〇〇事業について、実際に仕事を通して感じたやりがいや難しさがあればお伺いしたいです」

 

・NG例②:福利厚生だけに偏った質問

例:「有給は取りやすいですか?」「在宅勤務はどれくらいの頻度で出来ますか?」

福利厚生は大事なポイントですが、それだけを聞くと「仕事よりもプライベート重視?」と思われる懸念があります。

特に福利厚生が充実した会社の人事は、ESや面接において「御社の福利厚生に興味を持ち」等の言葉を数えきれないほど受け取っています。「理念・事業・仕事などに対する前向きな声を聞きたい」という意見が裏では飛び交うことも。

 

【改善のポイント】

事業や仕事など他の質問を行った上で、福利厚生について質問することで前向きな印象を残すことができます。

そして福利厚生は制度そのものではなく、「働きやすさ」や「長く続けられる理由」など、全体の文脈で質問するのが効果的です。

 

改善例

「在宅勤務の制度を拝見しましたが、皆さんは出社と在宅をどのように使い分けているのでしょうか?」
「平均勤続年数が長いと感じましたが、制度やカルチャー面が支えになっていると感じる部分もありますか?」

 

・NG例③:抽象的すぎる質問

例:「仕事のやりがいは何ですか?」「御社の強みって何ですか?」

悪い質問ではありませんが、漠然としすぎていて相手も答えづらく、会話が広がりにくいことがあります。

 

【改善のポイント】

「いつ」「どんなときに」など具体的な場面を聞くようにすると、自然と相手の体験が引き出されやすくなります。

 

改善例

「最近、“この仕事をやっていてよかった”と感じた瞬間があれば教えていただけますか?」
「競合他社と比較して~~が貴社の強みだと感じましたが、〇〇様から見た強みについてもお伺いしたいです」

 

まとめ

逆質問は、「自分なりの興味・関心」「自己PR」など前向きな姿勢を自然に盛り込めるチャンスです。「素直な疑問」や「探求心」を大切にしながら、対話を通して企業とつながっていきましょう。

もちろん、学生の皆様は”選ばれる側”だけでなく、“選ぶ側”でもあります。入社を決めるにあたって大事なことが不透明な場合、説明会・面接・オファー面談などベストだと思うタイミングで遠慮なく聞きましょう。内定がゴールではなく、入社後にやりがいを持って取り組めるかどうかが大事です。

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