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2026年1月31日(更新:2026年1月31日)
就職活動を進める中で、「将来、転職する可能性もあるかもしれない」と考える理系学生は決して少なくありません。終身雇用が当たり前ではなくなった今、新卒入社がゴールではなく、キャリアのスタート地点と捉える人も増えています。
一方で、転職は新卒採用とは評価軸が大きく異なります。本記事では、理系就活生が今の段階から知っておきたい「転職の基本的な考え方」を整理します。
理系学生が転職を意識する背景
理系学生の中には、「最初の会社に一生いるとは限らない」と考えながら就職活動を進める人もいます。専攻や研究内容を活かせる仕事を選びたい一方で、入社後の配属や業務内容が想像と異なる可能性を考慮するケースもあります。
また、IT業界や技術職を中心に、転職によってキャリアアップや専門性の深化を図る事例が身近に見えることも、学生の意識に影響しています。転職を前提にする必要はありませんが、「選択肢の一つとして知っておく」こと自体は自然な流れと言えます。
新卒採用と中途採用の違い
新卒採用では、ポテンシャルや成長性、基礎的な素養が重視される傾向があります。一方、転職では評価の軸が大きく変わります。
中途採用(転職活動)では、企業ごとに「どんな業務を任せたいか」が明確であり、それに対応する実務スキルや経験が求められることが増えます。理系の場合も、専攻そのものより「どの分野で、何をやってきたか」「実務で何に取り組み、どのような成果を出したか」が問われやすくなります。
そのため、新卒時には幅広く見てもらえた選択肢が、転職では限定されることもあります。この違いを理解しておくことが重要です。
転職で重視されやすいポイント
転職においては、以下のような点が見られることが多くなります。
・特定分野での実務経験があるか
・その経験が、自社の業務とどの程度近いか
・即戦力、または短期間でキャッチアップできそうか
・これまでのキャリアに一貫性があるか
理系職種では、研究・開発、設計、解析、ITエンジニアなど、分野ごとの専門性が評価に直結しやすい傾向があります。学生時代の専攻だけでなく、社会人として実務で何を積み重ねてきたかが問われます。
第二新卒・既卒という選択肢
企業によっては、第二新卒や既卒を積極的に受け入れているケースもあります。新卒と転職の中間的な位置づけとして、ポテンシャルと一定の社会人経験の両方を期待されることがあります。
ただし、すべての企業が第二新卒・既卒採用を実施しているわけではありません。新卒採用のみを行い、中途採用では即戦力を重視する企業も多いです。「第二新卒だから有利」「既卒でも問題ない」と一概には言えず、企業ごとの採用方針によって大きく異なる点は押さえておく必要があります。
方向転換型の転職が難しくなる理由
転職では、キャリアの方向性が大きく変わるほど難易度が上がる傾向があります。
例えば、理系出身で新卒時に営業職へ進み、その後に技術職へ戻りたいと考えた場合、同じ技術職志望でも「実務で技術を扱ってきた人」の応募があればその方と比較されることになります。その結果、比較評価で不利になるケースも考えられます。
これは個人の能力の問題というより、企業側が求める「即戦力性」や「再現性」の観点によるものです。全く異なる方向への転職が不可能というわけではありませんが、相応の準備や説明が必要になる点は理解しておくとよいでしょう。
新卒時点で意識しておきたいこと
転職を前提に就職先を選ぶ必要はありませんが、将来の選択肢を狭めにくい視点を持つことは有効です。
・入社後、どのような業務経験が積めそうか
・技術やスキルが社外でも通用しそうか
・異動や職種変更の可能性があるか
こうした観点で企業や職種を見ておくことで、結果的に転職を考える場面が来たとしても、判断材料を持ちやすくなります。
まとめ
理系就活生にとって、転職は「今すぐ考えるべきこと」ではありませんが、「知っておいて損はないテーマ」です。新卒採用と転職では評価軸が異なり、転職では実務経験や専門性がより重視される傾向があります。
一方で、理系新卒として納得感のある企業に就職し、やりがいを持って長く働くという道も、もちろん有力な選択肢です。新卒の就職活動は、幅広い可能性を前提に評価してもらえる貴重な機会でもあります。
将来の選択肢を広げるという視点を持ちつつも、まずは目の前の新卒就活に全力で向き合い、「どんな環境で、どんな経験を積みたいか」を真剣に考えることが、結果的に自分らしいキャリアにつながっていくはずです。
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