【理系就活】グループワークで評価される人・されない人の決定的な違いとは?

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27卒理系就活生の多くが、秋冬インターンシップや早期選考に進む中で直面するのが「グループワーク(グループディスカッションやサービス企画開発 等)」です。

サマーインターンで経験した場合でも油断はできません。秋冬以降は選考要素が強まり、“立ち回りの差”がそのまま評価に影響することも。本記事では、理系学生が陥りやすいNG例と、強みを活かしたOK例を具体的に整理します。

グループワークで見られているポイント

企業側は「誰が最も優れた案を出したか」「誰がリーダーをやったのか」ではなく、“一緒に働いたときにチームに馴染んだ上で成果を出せそうな人は誰か” を見ています。1人を選び抜くよりも、複数名に合格を出すことも多くあります。

 

■グループワークで特に見られているポイント

  • 目的や課題の定義をあいまいにせず、議論を整理できるか
  • 異なる意見が出たときに、対立ではなく比較・統合に導けるか
  • チームの動きを見ながら、自分の役割を調整できるか
  • 根拠・理由・前提条件を言語化しながら考えられるか

 

実は、ここで記載している事は理系学生がチームで行う実験や研究にもあてはまります。「構造化→仮説→比較→検証」といった思考が普段の学習過程にあり、グループワークでも活かすことができます。

ただし、これが頭の中だけで終わると評価されません。グループにおける対話や連携の中に表出させること(言語化・整理・合意形成)が鍵です。

 

NG例:ありがちな失敗パターン

① 発言量を増やして「貢献した感」を出す

「とりあえず意見を言い続ける」ことは、貢献ではありません。議論が散らかり、論点が増え、時間が削られるだけです。

→ 評価されるのは量ではなく、“議論を前に進めた度合い”

 

② 黙って様子を見続ける

「理解してから話したい」という理系の良さが裏目に出やすいパターン。5〜7分考えてしまうと「主体性がない」と判断されることがあります。

→ アイデアに困る場合、「論点整理」「要点の言い換え」など話の整理を行うなども効果的。

 

③ 専門用語を使いすぎる

技術者向けの説明を多用すると、「伝える力が弱い」「相手の立場で物事を考えられない」と評価される恐れがあります。

例:

×「UI/UXの最適化のためにインタラクションデザインの観点で〜」
○「利用者が迷わず操作できるよう、見た目と動きを整理するという考え方です」

 

④ 一人で作業を抱えて“職人化”する

プログラミング・設計資料・スライド作りを全部1人で進めるケース。「すごい」と思われるどころか、「協調性が低い」「他者の機会を奪い、全体の生産性を低下させている」等のマイナス評価となってしまいます。

→ 実際の仕事でも1人で出来ることには限界があります。グループワークとして行う以上、企業が見たいのは1人1人の活躍。1人だけ目立つよりも、各々が力を最大化できる場づくりに尽力できる人の方が好まれる傾向です。

 

OK例:理系ならではの強みを活かす立ち回り

① 目的と制約を言語化する役割

例:「今回のゴールは“3分発表”で、これらの3つの評価軸(メモ等に記載)を意識した結論をまとめる流れで大丈夫ですか?」

→ このように話の方針を決める事ができると、議論を円滑に進めやすくなります。

 

② 情報を整理して可視化する役割

議論が散らかった場面で、「これまで出た意見は A=コスト, B=工期, C=品質に整理できそうですね。」とまとめる。

→ 参加者全員の視点を再び揃え直すことができる人は、実際の仕事でも評価されます。

 

③ 少数意見を拾い、統合する役割

「◯◯さんの意見は、“ユーザー視点” を重視している点で、さっきの案と接続できそうです。」

→ 自分だけでなく周囲の意見も尊重し、合意形成ができる人はリーダー適性が期待されます。

 

④ 手を動かす前に“基準”を決める役割

コーディングや図面作成のタスクが伴う場合、手を動かす前に基準を決め、認識を揃える必要があります。プログラミングでは「入出力 / 関数分担 / テスト観点」、製品設計では「材料選択 / 安全規格 / コスト制約」など。

→ 技術的な知見を伴うワークの場合、初期段階の企画・設計で知識を活かせます。NG例が出やすい場面でもあり、上手くリードできると専門性の高い理系として高く評価される場面でもあります。

 

テーマ別の立ち回り例

■ 議論型(例:◯◯の普及方法を提案)

→ まず “評価軸” を作り、各々の目線を揃える。

例:社会性 / 実現性 / 継続性 / ユーザー負担

 

■ 企画型(例:新しい家電サービスを考える)

→ “ユーザー像の具体化” がないと各々がイメージするユーザー像が一致しない。

例:年齢 / 生活習慣 / 使用シーン

 

■ 設計型(例:搬送装置の機構案を考える)

→ 制約条件と優先順位を示すことで、最終的なアウトプットの質が上がる。

例:安全 > コスト > 重量 > 速度

 

■ 実装型(例:与えられた仕様で簡単なプログラム)

→ コードを書く前に、まず「役割分担」と「レビュー方法」を決める。

 

まとめ|結論より“進め方”が評価される

グループワークは「最も賢い人を決める場」ではなく、“一緒に働いたときにチームに馴染んだ上で成果を出せそうか” を判断する場です。

また、理系とは一括りにいっても、実際には「設計・実装に自信がある」「周囲を巻き込んで意見をまとめることが得意」など人によって得意な立ち回りは様々です。自分の強み・弱みを分析した上で、グループで最大限価値を発揮できることは何なのか追求していきましょう!

 

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