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2025年12月14日(更新:2025年12月14日)
就活を始めると気になりやすいのが「GPAってどれくらい見られるの?」という点です。結論から言うと、理系であってもGPAが合否を決めるケースは多くありません。
ただし、“参考情報としての使われ方”には一定の傾向があります。この記事では就活に特化して、GPAの影響度が大きくなりにくい理由と、理系学生がどう向き合えばいいかを整理します。
結論:GPAの影響度は「限定的」
理系就活において、GPAは「見られることはあるが、決め手になりにくい」指標です。企業側はGPAを見て、主に次のようなことをざっくり把握しようとします。
・学業に一定の時間を使ってきたか
・基礎科目や必修を落とさず積み上げられているか
・学び方や取り組み姿勢に大きな偏りがないか
ただし、これらはGPAだけで判断できるものではありません。実際の選考では、研究(学部生なら講義・実験・制作)、ガクチカ、志望動機、コミュニケーションなど、総合で見られるのが一般的です。
なぜGPAは決め手になりにくいのか
① 大学によって算出方法が統一されていない
GPAは便利な数値に見えますが、大学や学部によって評価の付け方・単位の重み・難易度が異なります。つまり、A大学のGPA3.0とB大学のGPA3.0が“同じ意味”とは限りません。企業側もこの前提を理解しているため、GPAだけで横並び比較しにくいのが現実です。
② 理系は科目構成が重く、単純比較がさらに難しい
理系は必修・実験・演習が多く、レポートや課題も重めです。学科によっても評価の厳しさが異なるため、「数字の高低」よりも「どんな学びに力を入れたか」「何をどう工夫したか」のほうが面接では会話になりやすい傾向があります。
③ 「●●大学で成績上位」は参考になるが、合否を分ける材料としては弱い
もちろん、同じ大学・同じ学部の中で「成績上位」「表彰」「奨学金」などがあれば、学業への取り組みの裏付けとして有効です。ですが、それは“強みの一部”であって、単独で内定が決まる決定打になりにくいという位置づけです。
就活では「数字」よりも、「その数字に至るまでの行動」や「学びの中身」を、仕事にどうつなげられるかが評価されやすくなります。
GPAが参考にされやすい場面
就活においてGPAが見られる場合でも、多くは「評価の主軸」ではなく、補足的な判断材料として使われます。
■参考にされやすい場面
・エントリーシートにGPAの記入欄があり、学業への取り組み姿勢を確認したいとき
・成績証明書の提出が求められ、必修科目や専門科目を落とさず履修できているかを見たいとき
・研究職の募集で、基礎学力や学習の継続力を把握したいとき
・学内推薦を利用する場合など、同一大学・同一学部内での相対比較が行われるとき
これらの場面では、
「学業に一定以上向き合ってきたか」
「基礎を積み上げる力があるか」
といった点を確認する目的でGPAが使われます。
GPAを就活でどう扱うべきか(高い/普通/低い)
1、GPAが高めの場合
GPAは素直に強みとして書いてOKです。ただし、数字だけで終わらせず、短くてもいいので“中身”を添えると説得力が増します。
・何を工夫して成績につなげたか(レポートの型化、復習の仕組み化など)
・得意領域(例:材料、制御、回路、アルゴリズム等)と志望職種の接続
2、GPAが平均〜普通の場合
GPAは無理にアピールしなくて大丈夫です。代わりに、理系学部生が強みにしやすい領域を前に出すと勝ち筋が作れます。
・実験/演習での工夫(再現性、誤差対策、手順改善など)
・講義の学びを活かした小さな制作・アウトプット(スライド、設計、コード、分析など)
・研究がまだでも「何に興味があり、どう学びを深めているか」
3、GPAが低めで不安がある場合
低いこと自体で落ちるケースは多くありませんが、聞かれた時に備えておくのはおすすめです。ポイントは“言い訳”ではなく“改善の筋”を示すことです。
▼ 話し方の型(短く)
・背景:どの科目/時期が特に厳しかったか
・原因:何が課題だったか(勉強法、優先順位、時間配分など)
・改善:どう改善したか(取り組みを変えた事実)
・現在:直近で改善傾向がある、学び直しを継続している
→「成績は高くないですが、課題を特定して改善する経験は積めた」という形にできると、評価は落ちにくくなります。
GPAは参考情報にはなりますが、仕事の成果や成長スピードを直接示すものではありません。数字以上に、学び方や改善の経験をどう伝えられるかが評価につながります。
まとめ
理系の就活においてGPAは、見られることはあっても合否を決める“決定打”になりにくい指標です。大学ごとに算出方法や評価の前提が異なり、企業側も単純比較しにくいことを理解しているためです。
一方で、「同じ大学内で成績上位」などは参考情報として活きる場面もあります。ただし最後は、学びの中身・考え方・伝え方が評価に直結します。
GPAは必要以上に恐れず、理系らしく「何を学び、どう工夫し、どう仕事につなげたいか」を言語化していくことが、就活では最も再現性の高い戦略です。
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