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2025年4月12日(更新:2025年4月12日)
機械系
機械系は、自動車、ロボット、工場設備など、あらゆる場面で活躍する「機械」の設計・開発を担う分野です。
材料力学、熱力学、流体力学などの基礎を学び、CADや制御工学を駆使して効率的かつ安全な製品を生み出します。目に見えるモノを作る醍醐味だけに留まらず、社会インフラを支える重要な役割も担います。
主な進路:
メーカー(自動車、ロボット等)の就職が多く、仕事は研究開発・機械設計・生産技術・品質保証・技術営業などが挙げられます。
※豆知識
機械系出身者でも、上記以外の分野へ進む方々は一定数います。
例えば、講義でプログラミングに触れて機械工学よりも強い関心を持ち、Webエンジニアになった方や、営業職やマーケティング職など文理問わない分野へ進んだ方など、人によって多種多様なキャリアを実現しています。
これは機械系に限らずこれから紹介する各分野にも共通することなので、最終的には自分次第であることも念頭に置いて読み進めてください。
電気・電子系
電気・電子系は、スマホや家電、自動車から発電設備、社会インフラに至るまで、あらゆる場面で活躍する「電気・電子」の技術を扱う分野です。
機械系が目に見えるモノを作るのに対し、電気・電子系はモノが動作するための回路や制御、通信システムを設計し、性能向上や省エネルギー化を実現します。半導体や電子回路、通信技術などを学び、制御やエネルギー効率を高めるシステムを構築します。
主な進路:
メーカー(家電、自動車、半導体等)や電力会社への就職が多く、仕事は研究開発・回路設計・制御設計・生産技術・設備保全などが挙げられます。
情報系
情報系は、社会全体のデジタル化が進む中、システム開発やアプリ制作、AIの活用など、IT分野で幅広く活躍できる学問領域です。
プログラミングやアルゴリズム、データベース、ネットワークなどを学び、ソフトウェアを通じて多様な課題を解決します。理系の中でも応用範囲が広く、さまざまな業界や技術と結びつきやすい点が特徴です。
主な進路:
IT企業だけに限らずメーカー、金融、医療など幅広い分野でIT技術は必要とされることから、業界は多岐に渡ります。仕事はシステムエンジニア、アプリ開発、データ分析、ITコンサルタントなどが挙げられます。
化学系
化学系は、化粧品や食品など身近な製品から、素材やエネルギーなど産業の基盤を支える領域まで、幅広い開発・改良に不可欠な知識を扱う分野です。
分子や反応の仕組みを理解し、新素材の研究や既存製品の機能向上に役立てることが特徴です。
主な進路:
食品・化粧品・医薬品・エネルギー・素材などのメーカーにおける研究開発、品質管理、製品分析など。
生物系
生命の仕組みを科学的に解き明かす学問分野です。
医薬品の研究や食品開発、遺伝子工学やバイオテクノロジーなど、人々の健康や食生活に直接関わる分野で活躍できます。近年はSDGsやヘルスケアの観点からも重要性が高まっており、新たな発見や技術革新が続いています。
主な進路:
製薬企業や食品メーカー、バイオ関連企業などでの研究職、臨床開発、品質管理など。
建築・土木系
道路や建物、橋などのインフラを整備・設計する分野です。「形あるもの」を作り上げ、社会の基盤を支える大きなやりがいがあります。
設計だけでなく、施工管理や都市計画、環境対策など活躍の場は幅広く、プロジェクトを総合的に管理するスキルも求められます。
主な進路:
ゼネコン、ハウスメーカー、設計事務所、プラントなどでの建築設計、施工管理、都市インフラ系技術職など。
数学系
数学はあらゆる科学や技術の基盤となる学問で、数理モデルを用いて複雑な現象を解析・予測する力を養います。
データ解析や金融工学、暗号技術、AIの基礎理論など、多様な領域で応用され、論理的思考を磨くことができるのも魅力です。講義でプログラミングに触れることも多く、そのスキルを生かした就職をする学生も増加傾向です。
主な進路:
金融機関やIT企業でのデータ解析、システム開発、教育・研究機関での研究・教員職など。
物理系
物理は、自然界の法則や物質の振る舞いを理論と実験の両面から追究する分野です。
エネルギー、材料、情報通信、宇宙工学など、先端技術や産業へ広く貢献します。四力学や電気回路について座学や実験を行うこともあり、就職先は業界だけでなく職種も多岐に渡っています。
主な進路:
情報・通信関連企業でのシステム開発、メーカーでの設計・研究開発、教育・研究機関での研究・教員職など。
まとめ
こうして見てみると、同じ「理系」といっても、学科ごとに学ぶことや活躍のフィールドが多種多様であることがわかりますよね。
そして全ての学科に共通することで、主な進路以外の道へ進む方々も一定数います。就職に正解は無く、1人1人によって目指すキャリアはさまざま。どのような選択肢があるのか把握したうえで、最終的には自分が納得できる道を突き進んでいきましょう!