- 就活ノウハウ
- 自己PR
- 公開日:2024年9月3日
自己PRはほとんどの企業が履歴書やエントリーシートで設けており、面接における頻出質問の一つでもあります。まずは最初のステップの書類選考に向けて「どのように自己PRを書けばいいのかわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、企業に評価される自己PRの書き方を解説します。
なぜ自己PRを聞かれるのか?
企業が就活で自己PRを聞くのは、大きく分けて2つの理由があります。
1、自己PRからあなたの強みや性格、考え方を知りたい
新卒採用では、正社員として勤務した経験がない就活生を採用するため、企業は人柄や価値観など、内面的な要素を重視します。学業やアルバイトの経験、課外活動などを通じて培ってきたスキルや知識に加え、どのような性格や考え方を持ち、どのような行動を取る傾向があるのかを知りたいのです。
企業は、応募者がこれまでの人生の中でどのような経験をしてきたか、その経験にどのように対応し、どのような成果を生んできたのかを聞くことで、その人の「本質的なポテンシャル」を評価します。具体的には、どんな困難な状況にも立ち向かう粘り強さや、目標に向けて主体的に動く行動力、他者と協力して成果を出すチームワークなど、その人ならではの強みや性格を明らかにすることが目的です。また、考え方や行動パターンを知ることで、企業の社風や職務に適しているかどうかも判断されます。
また技術職や研究開発職における理系採用では、専門的な知識や技術の背景を重視する企業も多く、学習内容やその成果、さらにはそのプロセスに焦点を当てた自己PRを求めることもあります。
たとえば、自己PRで具体的な経験やその中で得た学び、反省点などを筋道を立てて論理的に説明できる学生は、自己分析がしっかりとできていると判断されやすいです。さらに、自己分析を通して得た自分の強みや弱みを企業の求める人物像とどう結びつけているか、応募先企業でどのように活かせるかを明確に示すことができれば、より高い評価を得ることができます。
企業が見ている自己PRのポイント
企業が自己PRで最も注目しているポイントは、学生がアピールしている強みが、自社が求める人物像と合致しているかどうかです。例えば、行動力のある学生を求める企業に対して、慎重に物事を考える能力をアピールしても、期待通りの評価を得ることは難しいでしょう。そのため、企業がどのような学生を求めているのかを十分に理解し、自分の強みをその企業のニーズに合わせて効果的にアピールすることが大切です。
ただし、企業からの評価を得たいがために、実際にはない強みや実績を誇張して伝えるのは避けるべきです。企業の人事担当者は多くの学生を見てきているため、嘘や誇張は容易に見抜かれます。また、仮に内定を獲得できたとしても、実際の業務で期待された役割を果たせず、入社後のギャップが原因で早期離職に繋がるリスクもあります。自己PRで伝えるテーマは、自分らしい強みの中から正直に考えることが重要です。
評価される自己PRの伝え方
1. 自己分析を念入りに行う
まず、自己PRを作成する上で最初に行うべきことは自己分析です。これまでの人生を振り返り、自分の本当の強みを見つけ出すために、過去の経験やエピソードを洗い出し、それぞれを深掘りしていきましょう。印象的な経験やエピソードを思い出しながら、その時どのように頑張っていたのか、何をモチベーションにしていたのかなどを考えます。これにより、自分の強みや価値観が明確になります。自分自身を客観的に理解することで、企業に対して効果的なアピールが可能になります。
参考記事:理系就活生のための自己分析ガイド:SWOT、モチベーショングラフ、ジョハリの窓を活用しよう
2. 企業研究を行う
次に、志望する企業を徹底的に研究し、その企業がどのような学生を求めているのかを分析します。企業のナビサイトや自社サイトには多くの場合、求める人物像が記載されています。他にも社員インタビュー記事などから一緒に働きたい社員について記載があることも多く、これらを読み込んだ上で求める人物像を自分なりに想像してみましょう。その上で、企業に欲しい人材だと思ってもらえるように、自分の強みのうち何をどのようにアピールするのか工夫することが重要です。
3. PREP法を活用する
自己PRで伝える強みが決まったら、次に文章に落とし込む際に「PREP法」を活用することをおすすめします。PREP法とは、「Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)」の順で構成する文章作成の手法です。
まず、アピールしたい強み(結論)を冒頭に述べることで、何を伝えたいのかが明確になります。その後、その結論に至った理由と具体的なエピソードを述べることで、強みの説得力が高まります。最後にもう一度結論を述べることで、読み手に納得感を与え、わかりやすい文章になります。強みを効果的に伝えるためには、PREP法を活用して論理的かつ構造的な文章を作成することが効果的です。
4. 具体的なエピソードを盛り込む
自己PRには、アピールする強みを証明できる具体的なエピソードを盛り込みましょう。PREP法でいうところの「理由」や「具体例」に該当します。エピソードを用いることで、自己PRの説得力が一層高まります。ただ単に事実を述べるだけでなく、その時の考え方や、どのような課題・目標に取り組んでいたのかを詳しく書くことがポイントです。具体的なエピソードは、あなたの強みをリアルに伝え、企業に対して納得感を与える効果があります。
5. 会社へ貢献する方法をアピールする
企業が採用活動を行う主な目的は、自社で活躍し貢献してくれる人材を見つけることです。そのため、自己PRの最後に、自分の強みを活かしてどのように会社へ貢献できるのかを具体的にアピールしましょう。例えば、自分の強みを使ってどのような業務に貢献できるのか、どのようなプロジェクトで成果を上げられるかなど、具体的なビジョンを示すことが大切です。
これにより、読み手はあなたが入社後にどのように活躍するかをイメージしやすくなり、選考を通過する可能性が高まります。自己分析や企業研究をしっかり行い、自分がその企業で生き生きと働く姿を明確にイメージしておきましょう。
まとめ
ほとんどの企業は選考時に学生に自己PRを求めます。企業が自己PRを聞く理由や、自己PRで重視しているポイントをしっかりと理解し、自分らしい強みを効果的にアピールする内容を考えましょう。自己分析や企業研究を通じて、自分の強みを明確にし、それを企業に伝えることで、選考の場で自信を持って自己PRができるようになります。