- 就職エージェント
- 理系就活
- 公開日:2023年12月28日
目次
- 新卒就活エージェントとは?
- 新卒就活エージェントのビジネスモデル
- 新卒就活エージェントのメリット
- 新卒就活エージェントのデメリット
- エージェント利用で注意した方が良いことは?
- まとめ:エージェント利用の是非
新卒就活エージェントとは?
新卒就活エージェントは、採用企業と就活生の間に入ってサポートする役割を担っています。具体的には就活生に求人を紹介し、その中から応募したい企業に対して書類推薦や日程調整などのサポートを行います。
新卒就活エージェントのビジネスモデル
新卒就活エージェントのサービスは、一般的に学生は無料で利用することができます。では、彼らはどこで収益を得ているのでしょうか。それはエージェントが学生を企業に紹介し、採用に至った場合、紹介手数料として成果報酬を得ています。年度によって相場変動はありますが、2024年度の理系新卒に絞った場合だと100~120万円くらいが単価相場でした。全体的に、理系は文系よりも単価を高く設定されている傾向にあります。
一方で、ごくまれに学生に対して有料のサービスを提供している企業もありますが、ほとんどの企業は無料で提供しています。もしも有料サービスに遭遇した場合、他の無料サービスと比較して何の価値があるのか、自分の意思でしっかりと調べて判断することを推奨します。
新卒就活エージェントのメリット
新卒就活エージェントの利用にあたって下記のようなメリットがあります。ただし企業またはエージェント担当者によって支援方針や実施有無が異なることもあるので、その視点からご参照ください。
・企業とのマッチング支援:
就活生のスキルや興味に合った企業の求人を紹介してもらい、書類応募から面接調整までサポートしてもらえます。
・就職活動のアドバイス:
エージェント担当者によって実績や得意分野など違いはありますが、就活支援を通して培った知見をもとに、就職活動のアドバイスが貰えます。
・書類添削:
履歴書や職務経歴書の添削を通じて、自身だけでは気づかない改善案が貰えることがあります。
・面接対策:
面接本番を想定した質疑応答の模擬面接やフィードバックなど。
新卒就活エージェントのデメリット
一方で、新卒就活エージェントを利用する際のデメリットも存在します。
・限定された求人:
エージェントが提供する求人は、そのエージェントが取り扱う企業に限られるため、幅広い求人を見逃す可能性があります。例えばメーカーの技術職を希望する場合、エージェントがこの業界・職種に強いかどうか見極めることが重要です。
・エージェントの利害関係:
エージェントは企業からの紹介手数料を受け取ることから、場合によっては学生の最適なキャリアよりもエージェントの利益を優先する場合があります。リケイマッチが提携している大学キャリアセンターからこの悩みは毎年のように伺うので、決して珍しいことではありません。
・自己判断力の低下:
エージェントの意見に頼りすぎることで、自分で情報を収集し、判断する習慣が疎かになる可能性があります。
・マッチングの精度:
エージェントの提案する求人が必ずしも学生の希望や適性に合っているとは限りません。
エージェント利用で注意した方が良いことは?
エージェントには学生のキャリアを尊重する方々もいれば、自らの売上(紹介手数料の獲得)を優先して動く悪質な方々も存在します。見極めることは難しいですが、下記のようなことは注意しましょう。
・一方的な求人の押し付け:
エージェントが強く勧める求人に無理に応募することは避けましょう。「とりあえず10社受けてみましょう!」「悩むくらいなら応募しましょう!」など断ってもプッシュが強い場合は特に注意が必要です。自分に合わない求人であれば断る勇気も必要であり、時にはエージェントを選び直す、もしくは就職活動の手段を見直すことも大事です。
・過度な依存:
エージェントの意見に完全に頼るのではなく、自身でも情報収集や企業研究を行うことが大切です。これは企業における採用活動の裏側にもなりますが、新卒採用でエージェントを利用しない企業は多いです。なぜなら就職エージェントを通した採用単価が、求人サイトや学校推薦など他の手段と比較して大幅に高額であるためです。
・情報の鵜呑み:
提供される情報が常に正確とは限りません。ホームページ、インタビュー記事、口コミサイト、OB訪問など自身でリサーチを重ねて、複数の情報源から情報を得ることで自ら検証する姿勢も必要です。
主な注意点としては以上になります。新卒就活の大きな利点の1つに、業種・職種問わずほとんどの企業に応募できるチャンスがあることです。キャリアの選択肢を広げてベストな意思決定をするためにも、1つの手段だけに依存せず、広い視野で自ら行動する習慣を身に着けることも推奨します。
まとめ:エージェント利用の是非
就職活動でエージェントを利用するかどうかは、個々の就職活動のスタイルやニーズによります。エージェントの提供するサービスが自分の就職活動戦略に合致しているかどうかを検討し、必要であれば積極的に利用するのも一つの手です。ただし、最終的なキャリアの決断は、自分自身の意志と判断に基づいて行うことが肝要です。